トヨタのRAV4(2019年4月〜)は運転しにくい、そんな話を聞いたことはありませんか?
「運転しにくい」といっても、
- 視界が悪い
- 直進安定性に欠けている
- パワーがあり過ぎて怖い
- 運転席のシートが動かない
- ドライビングポジションが微妙
- ステアリング操作の反応がおかしい
などの問題を抱えているわけではありません。
RAV4はその反対で、よくできた自動車です。
人気があって売れていることが何よりの証だといえるでしょう。
もしRAV4が欠陥車だったとしたら、誰も300万円も出したりはしません。
しかしながら、なかにはディーラーでRAV4に試乗してみて「運転しにくい」と感じるユーザーもいます。
これは一体どういうことでしょう。
その答えは、RAV4のボディサイズ、とりわけ全幅の広さにあります。
この記事では、
- もしRAV4が運転しづらいとしたら
- 購入はやめたほうが良いのか
など、「RAV4が運転しにくいというのは本当か」をわかりやすく解説します。
ネガティブな評価の原因を探るため、ぜひ参考にしてみてください。
トヨタRAV4は運転しにくい自動車なのか
ところで、RAV4の迫力あるフロントマスクに惹かれていませんか?
あの迫力ないし存在感こそ、じつは、RAV4が一部ユーザーから"運転しにくい"といわれる所以です。
RAV4のボディ全幅は1,855mm(アドベンチャーは1,865mm)あり、
- SUBARU フォレスター:1,815mm
- MAZDA CX-5:1,840mm
といったほかのSUVよりもワイドです。
このワイドなボディこそ、RAV4が「運転しにくい」といわれる原因でしょう。
たとえばトラックや大型バスなど、ボディが大きくなるほどその運転は難しくなります。
RAV4も乗用車のなかで「大きい」部類に入るので、扱いにややコツがいる、ということです。
とはいえ、RAV4の運転が誰にとっても難しいわけではありません。
ほかのSUVやミニバンに乗っているユーザーであれば、大きなクルマの運転に慣れているので、RAV4の運転も難なくこなせることでしょう。
トラックの運転手にとってもRAV4の運転は「楽チン」です。
それにたいして、
- 軽自動車
- コンパクトカー
といった小さな車しか運転したことのないドライバーにしてみれば、SUVのなかでもボディサイズが大きいRAV4は"運転しにくい"と感じて当然です。
つまり、ドライバーの経験や技量による、ということです。
高さ20cmのハンバーガーは誰にとっても「食べにくい」ものですが、トヨタRAV4は、誰が乗っても「運転しにくい車」などではありません。
ボディサイズには慣れる
買ったばかりの体重計は「前のやつと違う。使いにくい」と感じますが、すぐに慣れて、うまく扱えるようになります。
自動車もおなじで、現在乗っているクルマとRAV4のボディサイズが違っているほど、RAV4を運転しにくいと感じることでしょう。
とはいえ、「運転しにくい状態」が3年も5年も続くわけではありません。
たとえ軽自動車から買い替えたとしても、納車されたRAV4に2〜3日乗れば慣れます。
免許をとってはじめて買う自動車がRAV4でも問題ありません。
事実、世の中には、免許をとってすぐトヨタのハリアーを買う大学生もいるくらいです。
ハリアーのボディサイズはRAV4とほとんどおなじです。
べつに、
- 軽自動車
- コンパクトカー
- 小型SUV
- 大型SUV
この順番でサイズをステップアップさせていく必要はない、ということです。
ネット上で散見される「RAV4は運転しにくい」という意見は、
- 軽自動車のオーナー
- コンパクトカーのオーナー
- 運転のセンスに欠けるドライバー
などがRAV4に試乗して書いたものでしょう。
ゆえに気にする必要はありません。
人は人、私たちは私たちです。
RAV4のステアリングは「チルト・テレスコピックステアリング」といって、
- 高さを上下に変えられる
- 位置の前後調節ができる
これらの機能を有しています。
多くの自動車は前者のチルト機構だけを採用していて、後者のテレスコピック機構は備えていません(コストがかかるので)。
RAV4のステアリング(ハンドル)は、ドライバーにとってジャストな位置に調整できるため、むしろ「運転がしやすい」といえるでしょう。
ドライビングポジションが決まらない車ほど運転しにくいものはありません。
もちろん、座面の高さを好みの位置に合わせることも可能です。
たとえば、身長が低いドライバーは、座面を上げることでじゅうぶんな運転視界を確保できます。
それなにがらRAV4はグレードによって、パラノミックビューモニターが標準装備されています。
これは車を真上から見下ろしたような映像をディスプレイに映し出す機能で、駐車をサポートしてくれます。
こうした支援機能もうまく使えば、RAV4の取り回しに困ることはないはずです。
なお、パラノミックビューモニターはオプションで追加することもできます。
駐車技術にさほど自信がないとしたら、ぶつけたり擦ったりしないよう念のため付けておくと良いでしょう。
実際にRAV4を運転する3つの方法
RAV4が運転しにくいのかどうかを確かめるベストな方法は、RAV4を運転してみることです。
ちょうど、気になるスニーカーのサイズが合うかどうかを試し履きして確かめるようなものです。
いくらネット記事を読んだり、YouTubeでRAV4の試乗動画を見たりしても、「自分にとって扱いやすいのかどうか」はわかりません。
映画のレビューを片っ端から読んだところで「面白い作品なのかどうか」がわからないようなものです。
知れるのは他人の意見だけ、です。
良し悪しを判断するには、結局のところ、自ら体験するしかありません。
たとえば実際にRAV4を運転するなら、
- ディーラーで試乗
- レンタカーで借りる
- カーシェアサービスで借りる
これら3つの手段があります。
ちなみにほとんどの中古車ショップは試乗を許可していないため、もしRAV4を中古で買う予定だとしても、上のいずれかを選んで運転してみることをおすすめします。
1. 試乗
もっとも手軽なのは「トヨタのディーラーでの試乗」ですが、運転できる時間は10〜30分と限られています。
- 車線変更時の視界
- 自宅前のあの狭い道
- 会社前の路地でのすれ違い
- スーパーの駐車場への止めやすさ
など、さまざまなシチュエーションを試すには時間が足りないかもしれません。
その代わり、試乗自体はタダでできます。
短時間でも良いからとにかく運転してみたい、という場合にはディーラー試乗がもっとも良いでしょう。
スタッフから営業をかけられたくない場合には「見積もり」を断ってください。
来店、試乗、帰宅の最短コースです。
お金を払ってでもRAV4に長時間乗りたい場合は、試乗では足りないので、
- レンタカー
- カーシェア
いずれかを選ぶことになります。
レンタカーならトヨタレンタリース、カーシェアならトヨタシェアがおすすめです。
2. カーシェア
トヨタシェアを使えば、ディーラーに止まっているカーシェア用車両(RAV4があれば)を借りて好きに運転することができます。
本来は「クルマを所有していない人向けのサービス」ですが、クルマを持っている人間が使っても何ら問題ありません。
せかっくトヨタが提供してくれているので、購入前のテストドライブに活用しましょう。
まずトヨタシェアの会員に登録して、次にRAV4を予約します。
スマートフォン(Bluetooth)がキーの代わりになるので、トヨタのスタッフから鍵を預かったり、利用後に返却したりする必要はありません。
ちなみに、各ディーラーがどの車種をカーシェア用に供しているのかは、Webサイトから確認できます。
3. レンタカー
もし近所にトヨタレンタカーの営業所があれば、RAV4を車種指定して借りる手もあります。
12時間でも1日でも3日間でも、予算が許す限り好きなだけ借りていられるのがレンタカーの魅力です。
ETCが装備されていますので、高速道路を走らせてみるのも良いでしょう。
ひとまず、いずれかの方法でRAV4を運転してみてください。
運転しにくいのかな……やめとこうかな……と悩んでいても時間がムダになるだけで、生産的ではありません。
エンジンをかけて走らせれば一発でわかります。
「もし運転しにくかったらどうしよう」
こんな心配も無用で、もしボディサイズが大きくてRAV4は手に負えないと感じたなら、フロントマスクが似ていてRAV4よりもコンパクトなトヨタ ライズを注文するまでです。
- 試乗
- レンタカー
- カーシェア
どの手段を使ってRAV4を運転しますか?
それとも、ひきつづきネット記事や動画を漁りますか?
以上、トヨタRAV4が運転しにくいというのは本当なのか、でした。
【結論】人による。運転経験による。空間認識能力による。だから運転してみるのが一番。軽自動車と違って、RAV4はボディが大きく、誰もが運転できる車ではない。だからこそ、乗り回せたらカッコいいと思わない?
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トヨタRAV4のボディサイズに関して、当サイトにはこんな記事があります。
車のカタログの入手方法について、当サイトにはこんな記事があります。