X1(2代目・2015年〜)は、BMWのラインナップのなかでもっともコンパクトなSUVです。
国産SUVでたとえるなら、X1は、トヨタ・カローラクロスと同等のボディサイズを有します。
ちなみにトヨタのSUVをサイズが小さい順に並べると、
- ライズ
- ヤリスクロス
- CH-R
- カローラクロス
- RAV4/ハリアー
- ランドクルーザー
ご覧のとおりです。
RAV4やハリアー未満、ヤリスクロス以上、それがX1のサイズ感だといえます。
ボディサイズが大き過ぎることもなければ、小さ過ぎることもありません。
BMW X1は、扱いやすさと実用性を兼ね備えた便利なSUVです。
この記事では、
- ライバル車とサイズを比較
- 狭い道でも扱いやすい?
- 居住スペースは狭くない?
など、「BMW X1のボディサイズ」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
BMW X1のボディサイズ
BMW X1のボディサイズは以下のとおりです。
- 全長:4,455mm
- 全幅:1,820mm
- 全高:1,610mm
Tシャツでたとえるなら、Mサイズに相当する「一般的」な大きさです。
大き過ぎて取り回しに苦労することもなければ、反対に、室内が狭過ぎて窮屈さを感じることもないでしょう。
ちなみにBMW X1は、MINIクロスオーバーおよびMINIクラブマンとベースを共有しています。
したがって、BMW X1のボディサイズは、MINIクロスオーバー/クラブマンのそれとほとんどおなじだとお考えください。
ちょうど、おなじプラットフォームを共有する以下のSUVのボディサイズが似通っているようなものです。
- アウディQ7
- ポルシェカイエン
- ランボルギーニウルス
MINIクロスオーバーとBMW X1はいわゆる「兄弟車」です。
では、さらに詳しくX1のボディサイズを見ていきましょう。
他のSUVとサイズを比較
X1は「BMWのなかで」もっともコンパクトなSUVというだけで、国産SUVのライズやヤリスクロスよりは大きなボディを有しています。
ちょうど、カローラクロスと同等のボディサイズです。
ただしBMW X3ほど図体がデカくはないので、駐車に手こずったり、駐車スペースに気を遣ったり、狭い路地ですれ違いができず困ったりすることはないでしょう。
すでにお伝えしたとおり、BMW X1のボディサイズは以下のとおりです。
- 全長:4,455mm
- 全幅:1,820mm
- 全高:1,610mm
サイズが近いカローラクロスは次のとおりです。
- 全長:4,490mm
- 全幅:1,825mm
- 全高:1,620mm
カローラクロスが「ジャストサイズクロスオーバー」と呼ばれていることを考えれば、X1のボディサイズについてあれこれ悩む必要はなさそうです。
すなわち、 X1もまたジャストサイズであり、運転のしやすさと居住スペースの広さを両立しているといって良いでしょう。
では、もう少しほかのSUVと比較してみます。
- 全長:4,330mm
- 全幅:1,790mm
- 全高:1,590mm
こちらはホンダ・ヴェゼルの数値で、 X1のほうがサイズが大きいことがわかります。
次はプジョー2008です。
- 全長:4305mm
- 全幅:1,770mm
- 全高:1,550mm
ボディサイズが大きいのはX1です。
次はボルボXC40です。
- 全長:4,425mm
- 全幅:1,875mm
- 全高:1,660mm
X1よりもXC40のほうがボディサイズが大きいとわかります。
がしかし、BMW X3よりはXC40のほうがコンパクトです。
最後は、メルセデス・ベンツGLAです。
- 全長:4,440mm
- 全幅:1,850mm
- 全高:1,605mm
全長および全高はX1とほとんど変わりませんが、全幅はGLAのほうが30mmワイドです。
したがって、GLAのほうが「狭い路地での取り回しに気を遣う」といえそうです。
BMW X1のボディサイズをまとめると、MINIクロスオーバーやカローラクロスと同等で、ヴェゼルよりは大きいが、GLAよりは車幅が狭い、といったところでしょう。
SUVのなかでどのあたりに位置するのか、ひとつの目安にしてみてください。
運転のしやすさや居住スペースはどう?
日本の狭い道路に適しているのは「全幅1,800mm以下のクルマ」だとされています。
BMW X1の全幅は1,820mmなので、扱いやすさの基準を20mmオーバーしています。
とはいえ、よほど不器用だったり、狭い路地を頻繁に通ったりしない限り、これくらいのサイズなら問題ないでしょう。
たとえばBMW X3の全幅は1,890mmですし、ランドクルーザーの全幅は1,980mm(ほぼ2メートル)です。
これらのクルマを日本で走らせているオーナーがいることを思えば、X1の運転はけっして難しくありません。
X1の最小回転半径は5.4mで、一般的な数値です。
ほかのSUVにくらべてX1だけやたら小回りが利かない、なんてこともありません。
ボディサイズに関しては、文章や動画で知るよりも、実際に試乗車に乗ったほうが正しく理解できます。
百聞は一見に如かず、というやつです。
ぜひBMWのWebサイトにアクセスし、X1の試乗予約を行ってみてください。
ボディサイズは問題ないとしても、着座位置やAピラーの位置、車両感覚の掴みやすさなど、いざ運転してみたら気になる点が見つかるかもしれません。
つづいてはX1の居住スペースです。
X1の車内空間は、このクラスにしては「広い」といえます。
具体的には、大人4人が乗車して無理なくロングドライブに出かけられる余裕があります。
後席に人を乗せる機会が多いとしても、X1なら全員が快適に移動できることでしょう。
頭上、足元、いずれの広さもじゅうぶんです。
X1の室内空間と荷室は、「BMW 3シリーズに匹敵する」といっても過言ではありません。
ちなみに2015年にデビューした現行型のX1は、駆動方式を従来のFRからFFへと変更しています。
これにより、先代よりもスペースを効率よく有効活用できるようになりました。
「だから何なのか?」
と思ったかもしれません。
お伝えしたいのは、2015年以前に販売していた初代X1を中古で買う場合は上の限りではない、ということです。
初代と現行型のX1をくらべたとき、車内が広いのは間違いなく現行型です。
X1を中古で探しているなら、そして広い室内空間を希望するなら、2015年以降に販売された2代目を買うことをおすすめします。
まとめ
BMW X1のボディサイズは、ジャストサイズです。
つまり、扱いやすさと室内空間の広さのバランスが取れている、ということです。
ボディがデカ過ぎて運転しにくかったり、反対に小さ過ぎて乗員からクレームが出るようなことはないでしょう。
「でも、SUVに乗ったことがないから運転できるか心配……」
という方がいるかもしれませんが、街中でよく見かけるハリアーやRAV4よりもコンパクトなので、さほど気にすることはありません。
つまり、大型トラックを運転するような特殊なスキルは不要で、誰にでも扱えるサイズだ、ということです。
X1を運転できるかどうか知るには、BMWのディーラーで試乗するのが一番です。
たとえるなら、「自分は一輪車に乗れるのだろうか……」と考えても答えが出ないのとおなじで、実際に試さなければわかりません。
試乗の予約はBMWのWebサイトから行えます。
中古車のディーラーは試乗を不可(エンジンをかけるだけなら可)としている場合が多いため、中古で買う予定だとしても、何食わぬ顔してディーラーで試乗しましょう。
「BMWのディーラーは敷居が高いし、中古で買うから、冷やかしだってバレたら気まずい……」
と憂慮している方は、ぜひBMWが提供するレンタカーサービスをご検討ください(BMWのディーラーで借りられる)。
料金を支払い、レンタカーとしてX1を借りれば、営業トークも後ろめたさもナシで、心ゆくまでX1に乗ってドライブできます。
- ディーラーでX1に、試乗する
- ディーラーでX1を、借りる
いずれかをご検討ください。
BMWのディーラーを敷居が高く感じている方には、「レンタカーの利用客」として堂々と立ち入ることをおすすめします。
以上、BMW X1のボディサイズについてでした。
【結論】BMWのSUVのなかでは最小サイズ。MINIクロスオーバーとベースを共有しており、国産車ではカローラクロスと同等のサイズを有する。輸入車はたいていデカく、狭い日本の道路ではその巨体を持て余すが、X1は"常識"の範囲内。見た目から想像する以上に室内空間は広く、大人4人で旅行へ出かけられるほど。あとはX1に試乗して「どう感じるか」次第。
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