クリープハイプのボーカル、尾崎世界観の銀歯が好きだ。
もちろんクリープハイプも好きだが、とりわけ彼の銀歯が好きなのだ。歌っているときに垣間見える銀歯がたまらない。
クリープハイプファンのうち何人が共感できる内容なのかわからないが、少なくともファンの1人には「は?どこがいいの?」と言われた。
彼は正常である。
さて、今回は尾崎世界観の銀歯の魅力について書いていきたい。
尾崎世界観の魅力ではない。"の銀歯"の魅力だ。
尾崎世界観の銀歯を見て思うこと
クリープハイプのボーカル、尾崎世界観には無数の銀歯がある。
私は彼の担当歯科医師ではないので正確な本数まではわからないが、5〜6本は銀歯があるように見える。
そんな銀歯がチラッと見えたときに、私はいつも思うことがある。
甘いものが好きなんだろう
まず1つ目は甘いものが好きなんだろうな、ということ。
銀歯があるということは、ヒドい虫歯になったということだ。その原因を考えてみると、甘いものを食べ過ぎたとしか思えない。
でも ミルクチョコレート
君が側に居てくれるなら 僕は虫歯になっても構わない
『ミルクリスピー』作詞:尾崎世界観
たしかにミルクチョコレートは美味しいけれど、虫歯になるのは嫌だ。ふつうはそう考える。
だが尾崎世界観はちがう。虫歯になっても構わないという。ミルクチョコレートへの強い愛を感じる。
黒い渦 奥歯が痛い
『ミルクリスピー』作詞:尾崎世界観
結果、虫歯になってしまった。でもそれでいんだと思う。
虫歯になっても構わないって言ってたし。
こうしてバカみたいに歯医者で 口開けてると君の気持ちがわかる
『蜂蜜と風呂場』作詞:尾崎世界観
しかし、歯医者で治療をするだけでは終わらないのも、彼の凄いところだ。なんと彼は、治療中に作詞をしてしまっている。これには脱帽である。
私のような一般人が「のどに溜まった唾液、そろそろ吸引してくれないかなぁ〜。苦しいよ〜」などと考えている間に、クリエイティブな創作活動をしてしまっているとは。
ブロガーの端くれとしてぜひとも見習いたい姿勢である。
※私はこんなことしか考えていない
なぜ目立たない治療にしないのだろう
銀歯は個性的で好きだ。けれど、「見える部分はセラミックのほうがいい」と歯科医はいう。
なるほど、一般的に金歯や銀歯が見えすぎるのは良くないのかもしれない。
尾崎世界観はバンドのボーカルなので、口元を見られる機会が多い。
であれば、歯の色に近いセラミックで治療しても良さそうなものだ。
けれど彼はそうしていない。なぜ尾崎世界観は銀歯をチョイスしたのか。
今夜も働いているのはライブハウスにノルマを払うため
『バイトバイトバイト』作詞:尾崎世界観
こういうことだ。つまり、お金に余裕がなかった。
銀歯なら1本数千円で済むけれど、セラミックだと保険が適用されないから1本8万円くらいかかる。そんなお金はない、と。
君が稼いできたお金でノルマを払って今から帰るね
『君の部屋』作詞:尾崎世界観
余裕がないどころかお金が足りていない。
ライブハウスのノルマを払うのが大変で、歯科治療に使っている場合ではないのだ。
銀歯は下積みの象徴
そうした不遇の時期、いわゆる下積みを経て、クリープハイプはメジャーデビューを果たした。
成功したいまならお金もたっぷりあるんだろうし、セラミックくらいすんなり払えるんだと思う。
だからこそ、尾崎世界観の銀歯を見るたびに「頑張ったんだなぁ。凄いなぁ」と思ってしみじみとしてしまう。
銀歯は下積み時代の象徴だから。それで私は嬉しくなる。
だから私は尾崎世界観の銀歯が好きなのだ。
銀歯フェチでなければ、けっして変態でもないことがご理解いただけたと思う。
では、この話はこれでおしまい。
さよならばいばいじゃあねまたね。