カプセルホテルというものが気になったので利用してみました。
「もういいかな」というのが正直な感想です。
カプセルホテルはこんなところ
(思ってたより……派手)
カプセルホテルはその名のとおり、カプセル型をしたホテルです。客室はMRI検査装置を彷彿とさせる空間で、お世辞にも広いとはいえません。
いちばんのメリットは「安さ」です。一般的なビジネスホテルよりも3割〜5割ほど安く泊まれます。
ビジネスホテルほどくつろげはしませんが、ネットカフェに泊まるよりは快適です。
狭くて落ち着く
かなり狭いです。カプセル内では立ち上がれません。
最初は「うわぁ……」と思いましたが、すぐに慣れました。5分もすれば、秘密基地っぽさにワクワクしてきます。書斎も狭い方がいいですし、オトコってたぶん狭いところが好きなんですね。
※閉所恐怖症の人にはカプセルホテルしんどいかも。
鍵をかけられない
カプセルに入って驚きました。鍵がない。というか、そもそもドアもありません。カーテンのようなすだれのような、丈夫な布をサーッと下ろすだけ。
貴重品をしまっておけるカギ付きのロッカーはありますが、なんだか不安です。酔っ払いがうっかり私のカプセルに入ってくる可能性だってゼロではありませんし。
で、調べてみたところ、法律的に鍵をつけれないのだとか。
カプセルホテルは簡易宿泊所のため鍵をつけるのはNGである、と。鍵をつけると旅館扱いとなり、規制が増えてしまうみたいです(バルコニーに屋根をつけるとベランダになってしまうのとよく似ています)。
ということは、カプセルホテルって厳密にいえばホテルじゃないわけですね。
これはホテル風カプセルです(ドラえもんのひみつ道具みたい)。
音が気になる
(※2ヶ所に泊まりました。この画像はべつのカプセルホテル)
カーテンのようなすだれのような布がドアの代わりなので、周囲の音が聞こえてきます。誰かがお菓子を食べる音、話し声、笑い声、いびき。ぜんぶ丸聞こえ。
逆も然りです。自分が音を立てたらぜんぶ聞こえます。おちおちオナラもできません。
「よくある質問」という資料に目を通してみましたが、どのタイミングでオナラをしたらいいの?というクエスチョンは載っていませんでした。けっ。役立たず。ヤケ放屁。
「男性限定」への反発
なかには女性専用のカプセルホテルもありますが、たいていのところは男性専用です。これは防犯上の問題でしょうね。カギがありませんし。
ただそれって、お前ら女性がいたら変な気を起こすだろ?って言われてる気がしちゃいます(※たぶん気のせいではない)。
そんな心境で施設内を歩いていると、すれちがう男性客全員が性欲のバケモノに見えてきます。あまりいい気はしません。どこもかしこも性欲のバケモノですからね。
男性限定の弊害はまだあります。
お風呂を上がってロビーでくつろいでいても、頬を赤くしたすっぴん美女には遭遇しません。大浴場の暖簾をくぐって出てくるのは、酔って顔を赤くしたオジサマたちです。これがとても残念に思えてならないのです(私は性欲のバケモノではありません)。
車で行くんじゃなかった
もしカプセルホテルの利用を考えているのなら(すなわち"性欲のバケモノ"に仲間入りしたいのなら)、車では行かないほうがいいでしょう。
たいていのカプセルホテルには駐車場がありません。したがって、駐車料金を別途払うはめになります。私は払いました。
宿泊料と駐車料のトータル金額がビジネスホテル(駐車場つき)と同等になってしまい、なんやねんこれ、と思いました。安く泊まれるはずだったのに……。
カプセルホテルに泊まった感想
多少高い料金を払ってでも私はビジネスホテルに泊まりたい。
そうすれば室内で立ち上がれるし、ドアに施錠できるし、駐車料金込みだし、頰を赤くしたすっぴん湯上り美人を拝めるし。
……お前みたいな性欲のバケモノは男性専用のカプセルホテルを使え!って?
ナイスツッコミです。