世の中には、就寝時に音楽を流す人がいます。
好きな音楽を聴いてリラックスし、スッと眠りに就くのが狙いです。
ところで、音楽を流したまま寝ると、なにかマズいことでもあるのでしょうか。
音楽などはいっさいかけず、シーンとした無音の寝室で寝たほうが良いのでしょうか。
この記事では、
- 朝まで流しっぱなしはダメ
- 音楽をイヤホンで聴いてはダメ
など、「音楽をかけたまま寝る際の注意点」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
音楽をかけたまま寝る際の注意点2つ
まず、音楽をかけたまま寝ること自体は問題ありません。
寝つきが悪いと思ったら、好きな音楽をかけて精神をリラックスさせたほうが、眠りに就きやすくなるでしょう。
ヒーリングミュージックはもちろん、歌詞があるJ-POPでも、K-POPでも、洋楽でも、リラックスできるなら、流す音楽はなんでもOKです。
世の中には、毎晩YUKIの曲を聴きながら眠りについている男性もいます。
ただし、注意すべき点が2つあります。
- 朝まで音楽を流さないこと
- イヤホンで音楽を聴かないこと
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 朝まで音楽を流さないこと
就寝時に音楽をかけるのは問題ありません。
がしかし、あなたが眠りに落ちた瞬間から、音楽はただの騒音と化します。
なぜなら睡眠環境は、静かなほうが、私たちの眠りに良いとされているからです。
- 寝るまで:音楽でリラックス
- 寝てから:無音で熟睡
これが理想です。
40デシベル以上の音が鳴っていると、睡眠の質が落ちてしまう恐れがあります。
40デシベルというのは、ちょうど図書館くらいの静けさです。
人の足音、新聞をめくる音、本を棚に戻す音だけが響く図書館の静けさが、寝ている最中に響いても良い騒音のマックスです。
もし眠っている間ずっと枕元で音楽が流れていたら、間違いなくあなたの睡眠環境は40デシベルをオーバーし、睡眠の質が低下します。
寝たのになんだか疲れがとれない、といった状況になりかねないわけです。
60分以内に止まる設定
対策としては、流している音楽が20〜60分後に止まるように設定しておくのがおすすめです。
たとえば、アルバム1枚の総再生時間が50分だとしたら、アルバムの最初から最後まで曲を流せば、ちょうど50分後には音楽が止まり、寝室は無音になります。
もちろん、リピート再生機能はオフにしておきましょう。
リピート再生機能がオンになっていた場合、眠ってから目が覚めるまでの間、ずっと音楽を聴きつづけるハメになります。
睡眠中に枕元でずっと音楽が流れていたら、脳や体がじゅうぶん休まりません。
なぜなら、うるさいからです。
2. 音楽をイヤホンで聴かないこと
それから就寝時に限っては、音楽をイヤホンで聞くのもNGです。
なぜなら、耳の有毛細胞が傷つき、イヤホン難聴になる恐れがあるからです。
耳は消耗品だと考えてください。
ティッシュや歯ブラシ、歯磨き粉とおなじです。
大きな音を聞けば聞くほど、耳の細胞がダメージを受け、聴力は低下していきます。
イヤホンを耳に突っこんで爆音で音楽を聴いていたせいで、聴力が落ちてしまう「通称:イヤホン難聴」を発症する人も少なくありません。
「寝るときに大音量で流さないから大丈夫」
このように考える人もいるでしょう。
ただ、ボリュームが小さいとしても、目が覚めるまで6〜8時間にわたってイヤホンで音楽を聴きつづけたら、やはり耳の細胞はダメージを受けます。
家族に1回だけ「バーカ」といわれるのは平気でも、6時間にわたって「バーカ」といわれつづけたら、メンタルがボロボロになってしまうのとおなじです。
つまり、小さなダメージでも積み重なると大ダメージになる、ということです。
耳は消耗品です。
毎晩イヤホンで60分近く音楽を聴くよりは、スマホやスピーカーから小さな音量で流れてくる音楽を聴いたほうが、耳に優しいといえます。
リラックスして眠る代償として「聴力」を差し出す必要はありません。
まとめ
音楽をかけたまま寝る際の注意点をお伝えしてきました。
- 朝まで音楽を流さないこと
- イヤホンで音楽を聴かないこと
気をつけるべきはこの2点です。
もしおなじ寝室にあなた以外の人がいるなら(家族や恋人など)、同意を得て寝室全体に音楽を流すか、いっそ音楽をかけずに寝るか、のいずれかを選びましょう。
そもそもの話として、音楽がなければ眠れない、ということはありません。
そう思っているとしたら、思い込みの可能性が高いといえます。
寝つきが悪い方は、以下の呼吸法を試してみてはいかがしょうか。
4-7-8呼吸法は、1分で眠くなる呼吸法とも呼ばれています。
以上、音楽をかけたまま寝る際の注意点でした。
結論。朝まで流しっぱなしはNG。イヤホンで聴くのもNG。就寝時のリラックスが目的なら、音楽ではなくても、呼吸法、ストレッチ、アロマなど、さまざまな方法がある。
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