夕食後や就寝前など、夕方を過ぎてからコーヒーを飲むなら、カフェインレス(デカフェ)のコーヒーをおすすめします。
というのも、通常のコーヒーに含まれるカフェインには、覚醒作用があるからです。
カフェインが私たちの眠気を吹き飛ばしてしまう、ということです。
事実、眠気覚まし用ドリンクやエナジードリンクには、きまってカフェインが入っています。
寝る前にカフェイン入りのコーヒーを飲んでしまうと、
- なかなか寝つけない
- 眠りが浅くて疲れがとれない
- 途中で夜中に目が覚めてしまう
といった問題を引き起こしかねません。
そこでこの記事では、
- カフェインの覚醒作用って?
- カフェインレスのコーヒーとは?
- 何時以降からデカフェにすべきか
など、「寝る前にコーヒーを飲むならカフェインレスがおすすめ」だということを、わかりやすくお伝えしていきます。
快眠のため、ぜひ参考にしてみてください。
寝る前にコーヒー飲むならカフェインレス(デカフェ)
私たちがスッと眠りにつくためには、じゅうぶんな「睡眠圧(眠気)」が必要です。
もし眠気がない状態で布団に入ったとしても、頭が冴えてあれこれ考えてしまい、なかなか眠れません。
ちょうど、「やる気」がなければ、宿題にもテスト勉強にも身が入らないのとおなじです。
勉強にはやる気が必要で、睡眠には、眠気が必要です。
コーヒーに含まれるカフェインには、われわれの睡眠圧を下げ、眠気をなくす作用があります。
そんなコーヒーを寝る前にガブガブ飲んでいたら、とても熟睡できません。
睡眠の質を高めて朝までグッスリ眠るためには、夕方以降、通常のコーヒーをやめてカフェインレス(デカフェ)のコーヒーに切り替えるべきです。
カフェインの覚醒作用とは
コーヒーに限らず、緑茶や紅茶、ウーロン茶にも含まれているカフェインには、 興奮作用や覚醒作用があります。
カフェインは私たちの交感神経を刺激し、心臓のはたらきを強め、脈拍を増やすのです。
早い話が、カフェインを摂ったら、ゾンビに追いかけられているような状態になる、ということです。
想像してみてください。
もし両手を伸ばしたゾンビに追いかけられたら、われわれの心臓はバクバクし、脳は覚醒し、眠気は地球の裏側までふっとぶはずです。
こんな緊張した状態で、グッスリ眠れるわけがありません。
カフェインが睡眠の妨げになるのは、まるでゾンビに追われているかのような興奮・覚醒作用を持っているからです。
日が暮れてからカフェインを摂る習慣は、
- なかなか寝つけない
- 寝ても疲れが取れない
といったデメリットを招く恐れがあります。
ちなみに体内に入ったカフェインは、アルコールとおなじく「肝臓」で分解されます。
そしてお酒(アルコール)に強い人と弱い人がいるように、肝臓のカフェイン分解能力もまた、人によってさまざまです。
世の中には、午後2時にブラックコーヒーを1杯飲んだだけで、夜になっても眠れなくなるほど「カフェインに弱い人」がいます。
生まれつき肝臓のカフェイン分解能力が低い、カフェイン耐性が弱い、ということです。
では、上質な眠り(心身の健康)のために、夕方を過ぎたらコーヒーを禁止すべきなのでしょうか。
そんなことはありません。我慢は不要です。
カフェインだけを人工的に取り除いた、ノンカフェイン(デカフェ)のコーヒーに切り替えれば良いのです。
カフェインを除去したコーヒー
原料のコーヒー豆からカフェインを取り除いたコーヒーは、
- カフェインレス
- デカフェ
といった表記で市販されています。
ただし、ノンカフェイン(カフェインゼロ)ではありません。
通常のコーヒーからカフェインを97%カット(100のうち97を取り除いたもの。残りは3)が、「カフェインレス」としては一般的です。
完全なゼロではありませんが、通常にくらべてカフェイン含有量は30分の1と微量なので、22時過ぎでも、就寝前でも、いつでも気にせずコーヒーを飲めます。
ですので、
- スッと眠りにつきたい
- 睡眠の質を落としたくない
- 医師から肝臓が悪いといわれている
- でも、コーヒーを飲みたい
といった場合には、カフェインレスのコーヒーがおすすめです。
カフェインの除去には、
- コーヒー豆を水に浸す
- コーヒー豆に二酸化炭素を当てる
いずれかの方法が採られています。
けっして、怪しい商品ではありませんし、もどきの"なんちゃってコーヒー"でもありません。
ちょうどサビ抜きのお寿司のように、通常のコーヒーから、カフェインだけを取り除いたものです。
カフェインレス(デカフェ)のコーヒーにデメリットがあるとすれば、通常のコーヒーよりも値段が高いこと、が挙げられます。
カフェインを除去する手間がかかっているぶん、若干ながら、価格にも反映されています。
コーヒーの健康効果は健在
私たちの健康寿命を伸ばす、カラダに良い飲み物としてコーヒーは知られています。
なぜコーヒーが身体に良いかというと、コーヒーに含まれているクロロゲン酸という抗酸化物質(ポリフェノール)が優れているからです。
カフェインではなく、クロロゲン酸です。
カフェインは、コーヒーの健康効果に関係がないとされています。
ですので、もし、
- 美肌
- アンチエイジング
- さまざまな疾患リスク軽減
といった目的でコーヒーを飲むとしたら、カフェインレスでも問題ありません。
カフェインは重要ではない、ということです。
カフェインのデメリット
むしろカフェインは、そのデメリットが目につきます。
たとえば、カフェインには依存性があります。
タバコやお酒、ドラックのように、「もっと欲しい、もっと欲しい」と脳がカフェインを欲します。
カフェインの入ったドリンクを飲まないと不安になるなど、とても健全な状態であるとはいえません。
体内に入ったカフェインがアドレナリン(通称:興奮ホルモン)の分泌を促すことで、われわれのカラダに負担がかかります。
ずっとゾンビに追いかけられているかのような緊張感が生まれ、つねに戦闘モードを強いられるので、疲れるのは当然です。
もっとも最悪な結末は、死です。
過剰摂取が引き起こしたカフェイン中毒によって死亡した事例は、複数あります。
常識の範囲内でコーヒーを飲んでいるぶんには心配ありませんが、カフェインがわれわれの命を奪う危険性を孕んでいることを、覚えておいて損はありません。
ですのでいっそ、カフェイン中毒や死を避けるため、アドレナリン分泌を抑えるために、毎日飲んでいるコーヒーをすべて「カフェインレス」に切り替えても良いくらいです
カフェイン除去のぶん値段は高くなりますが、ちょうど、わき毛をレーザー脱毛するようなもので、無駄なコストではありません。
余計なものを取り除くための、適正な費用です。
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以上、寝る前にコーヒーを飲むならカフェインレスがおすすめ、でした。
結論。寝る前に限らず、いつだっておすすめ。カフェインは邪魔者だから。カフェインレスに切り替えて夜グッスリ眠れば、日中の「眠気覚まし」は要らなくなるはず。負のスパイラル、カフェイン地獄から抜け出そう。
【参考文献】
石原藤樹『コーヒーを飲む人はなぜ健康なのか』PHP研究所、2020年
樺沢紫苑『ブレイン メンタル 強化大全』サンクチュアリ出版、2020年
樺沢紫苑『精神科医が教える ストレスフリー超大全』ダイヤモンド社、2020年
『Newtonライト2.0 睡眠』ニュートンプレス、2021年
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