墓地が目の前にある家で22年間過ごした感想

  • 家の前がお墓ってどんな気分?
  • やっぱり心霊現象が起こりがち?

という人に向けてこの記事を書きました。

 

私は生まれてから大学を卒業するまで22年間ずっと、お墓が目の前にある家に住んでいました。そこで感じたことや、よく訊かれる「火の玉とか見えるの?」といった質問に答えていきます。

 

 

墓地まで徒歩3秒

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私が生まれ育った家は、目の前が墓地、という立地でした。

そこそこの田舎で、最寄りの駅までは徒歩20分、いちばん近いコンビニまで行くのにも徒歩15分かかります。しかし墓地まではわずか3秒

これがもし賃貸物件だったら……墓地が近いことはおそらくネガティブ要素でしょうね。

 

お墓が近いただそれだけ

小学生のころクラスメイトによく訊かれたのは、「怖くないの?」や「どんなお化けが出るの?」といった内容でした("お化けが出る"のは大前提らしい)。

 

順番に答えるなら、まずは「怖くない」です。生まれたときから当たり前にあるものなので、とくになにも思いません。

朝食を食べているときに窓から見える墓地。「行っていきまーす」の直後に目の当たりにするのも墓地。「ただいまー」の直前に私が見ていたのも墓地ですし、夕食の最中に目に入るのもやっぱり墓地。墓地墓地墓地。

ホテルの「パークビュー」や「イルミネーションビュー」っぽくいうなら「墓地ビュー」です。バツグンの散客効果があります。

 

私としては正直、「目の前が墓地」よりも「目の前が崖」のほうがよっぽど怖い(ある友人の家がそうでした)。だって地震が起きたら……ねぇ?

 

つぎは「どんなお化けが出るの?」という質問です。どんなお化けも出ません。

でも、22年間で一度だけ「……あれ?」という経験をしたことがあります。いまからその話をしましょう。

※体調のすぐれない方はおやめください、と言いたいところですが、グイグイ読み進められます

 

私の心霊体験……?

あれは中学3年生の秋のことです。高校受験をひかえた私は、自分の部屋で勉強をしていました。時刻は21時。家には私のほかに、足の悪い祖母がいるだけでした。

 

勉強に疲れてしまったため、すこし休むことに。椅子から立ちあがって廊下を見ると、違和感を覚えました。ハッキリとはわかりませんが、でもなにかがおかしい。

ずっと廊下を見ていて気づきました。「あ、電気

消したはずの廊下の電気が点いていたのです。そこで私は廊下に出て、壁のスイッチを押しました。カチッという音を立てて廊下は真っ暗になりました。

 

ところが。

勉強を再開した私は、しばらくしてまた異変に気づきます。背後が明るい気がする……。いやまさか。でも……。

 

振りかえると、やっぱり廊下の電気が点いています。

(おかしい。さっき消したはずなのに)

 

階段をおりた私は、1階にある祖母の部屋に行きました。

「さっき2階に来た?」

「行かないよ」祖母が答えます。

祖母はかなり足が悪く、階段をのぼることなどあり得ませんでした。仮にのぼってきたとして、電気をつけて部屋に戻るだけ、という奇行もそれはそれで怖い(しかも2回)。どっちに転んでも怖い。怖い怖い怖い。

 

そんなお話です。

例の現象は後にも先にもこの日だけ。電気系統のトラブルでもない。寝ぼけた人が見間違えたわけでもない。じゃあいったい……。

 

まとめ

目の前がお墓というだけで「トンデモナイ心霊体験」をしていると思われがちなので、火の玉も血だらけの女も見たことなくてごめんね、という気分になる。

ただし、墓地は静かであり、また墓地の区画には家がないので近所トラブルのリスクも減る。ひらけているので眺めもいい。けっして悪いことばかりではない。

 

私は墓地の目の前というロケーションをけっこう気に入っていたのだ。

何度か夜中の3時に家のチャイムが鳴ったことを除いては……。