ニッチな分野を狙いすぎたブログの末路

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この記事が参考になる人

  • ブログでニッチな分野を攻めようと考えている人
  • ライバルの少ないキーワードで勝負するブロガー

 

ブログ運営において、「ニッチな分野で記事を書きましょう」というアドバイスをよく見かけます。ニッチとは"隙間"を意味します。

「ラーメン」ではなく「醤油ラーメン」に限定する。さらに醤油ラーメンのなかでも「富山ブラック」だけを取り上げる。さらにさらに「チャーシューが美味しい富山ブラック」だけに的を絞る。

 

その情報を求めているユーザーは少数であっても、ライバルがいないため、確実に集客できる。それが積もり積もれば、やがて大きなアクセスを生み出す、と。

 

それがニッチな分野で勝負するメリットです。

……本当に?

 

そこでこの記事では、「ニッチを狙えば本当にアクセスが稼げるのか?」というテーマについて、経験を踏まえながら考えていきます。

 

 

湯船で釣りをする人はいない

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まず確実にいえるのは、「ニッチを狙いすぎてはいけない」ということ。なぜなら、そこには誰もいないから

 

湯船のなかに釣糸をたらしていても魚は釣れませんよね。ニッチを狙いすぎたブロガーはクレイジーな釣り人と一緒です。

ニッチな分野を狙ったつもりのその記事は、もしかすると、湯船で釣りをしているくらい虚しい行為になっている可能性があります。

 

釣りは魚がいる場所で行なってこそ意味があります。ブログ記事も、読者がいる場所に投下してこそ価値があります。

 

ニッチを狙いすぎた私の失敗例

ニッチな分野を狙いすぎた失敗例をご紹介します。どれもこれも「必要としている人がいるはず」だと思ったんですが、気のせいでした。

 

元気だけど入院したい人向けの記事

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一度でいいから入院してみたい!」という人に向けて書いた記事です。ニーズが少ないことはわかっていましたが、まさかここまでだとは思いませんでした。検索流入はゼロです。

この失敗からは、「入院したいの私だけ」という厳しい現実を学びました。

 

尾崎世界観の銀歯についてのコラム

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この記事は「尾崎世界観の銀歯っていいよなぁ」と思っていて、かつ「尾崎世界観 銀歯」的なワードで検索までしちゃうコアなファンに向けて書きました。

実際に検索をしてみて、ライバルの不在を確認。これはブルーオーシャンだ!と意気揚々と進出したのですが……。

 

「尾崎世界観 髪型」は検索数が多いので、「銀歯」もいけるだろうと踏んだのがまちがいだったようです。

この失敗からは、歯医者で「こういう銀歯にしてください」とオーダーする人はいない、ということを学びました(美容院ではよくある光景なのに)。

 

パンダは白黒じゃない!という記事 

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パンダの白って黄ばんでるじゃん。厳密にいえば、あれは白じゃないじゃん。カラーコードで表したら#ffffffにはならないよ絶対!えー、白黒って表現するのはおかしくない?おかしいでしょ。どうしても腑に落ちないわぁ。尻尾は何色でしょう?ブッブー、答えは黒じゃなくて白でーす。これ見てみ。とかいう人がいるけど、それもまちがってるから。あれは白じゃないから」という人に向けて書いたニッチな記事です。

 

が、アクセス皆無

バァァァァ〜ン(チーンという効果音の銅鑼による中国ver.)

 

この失敗からは、「そんなに性格のひねくれた人はいない。私を除いては」ということを学びました。今後は性善説に基づいて記事を書いていきます。

 

お風呂でみかんを食べるのが好きな人向けの記事

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「お風呂で食べるみかんってウマすぎない?え、俺だけかな?いや、他にもそう思ってる人いるでしょ。どれどれ調べてみますか」という人をターゲットにしました。

"みかん 美味しい"に"お風呂"というキーワードを足してニッチを狙ってみたんです。

 

が、鳴かず飛ばず。

あまりにアクセスがないので、「そんなに美味しくないのかな?」と半信半疑で食べているこの頃です(in湯船)。

 

この失敗からは、「もしかしたら風呂でみかんを食べるというのはトンデモナイ奇行かもしれない」ということを学びました(世間一般からしたら「鼻くそ食べる」レベルの)。

「この人お尻を拭くときに手を後ろから回すんだって!おかしくない!?」と叫んで、変な空気になってしまった人がいます。

私の「風呂でみかん最高!」発言もおなじジャンルだったのかもしれません。

もっと自分の常識を疑うべきだと反省しました。

 

失敗に学ぶ

ニッチな分野を狙うあまり、存在しない誰かに向かって記事を書いていては元も子もない。本当にニーズが存在しているのかをよく調べるのが大事

 

そうでないと、湯船のなかに釣糸をたらし続けることになってしまう。

しかしながら、湯船のなかには映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のようなバケモノ(つまりは変わり者の読者)が棲息している可能性もあるので、今後も上記のような記事をやめることはないだろう。

 

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これは「バイオハザードをやればモテる!」と豪語する記事です。ニッチを通りこして、新たな分野を開拓しています。ゆえに、振りかえってみたら人っ子一人いませんでした。誰かついてきて。