- 食べ放題が好き
- 食べ放題でいつも食べ過ぎてしまう
という人に向けてこの記事を書きました。
食べ放題で幸せな気分になるには、「限界効用逓減(ていげん)の法則」を知る必要があります。
ただ闇雲に食べ続ければ、「苦しい〜もうダメ〜死ぬ〜」という思いをするだけです。
高いお金と長い時間を使ってまで「苦しい〜もうダメ〜死ぬ〜」という思いをしたくはないですよね。
であれば、「限界効用逓減の法則」に則した食べ方・楽しみ方をマスターしましょう。
限界効用逓減の法則とは?
まずは限界効用逓減の法則をご説明します。
効用ってなに?
効用というのは経済用語で、「モノやサービスを消費したときに得られるメリット」を意味します。
プリンを食べた際にえられる満足感。その満足感が効用です。
限界効用ってなに?
効用に「限界」がついた限界効用というのは、モノやサービスを増やしたときにえられる効用の増加を意味します。
つまり、2つめのプリンを食べたら、1つのときよりも満足感が増しますね。この満足感の増加が限界効用です。
逓減(ていげん)ってなに?
逓減とは「徐々に減っていく」という意味です。
これらの単語を組み合わせたのが、先ほどの「限界効用逓減の法則」です。
すなわち、満足感の増加は少しずつ減っていく、ということになります。
2つめのプリン、100個めのプリン
とても美味しいプリンがあるとします。
1つ食べたらもう1つ食べたくなってしまいました。ですので、2つめを食べます。いっそう満足します。
これを3つめ、4つめと続けていったらどうでしょう。
2つめのときとおなじように、満足感は上がり続けるでしょうか。50個、100個ではどうでしょう。
100個目のプリンを食べてもあいかわらず「うっまー!」となるでしょうか。
いえ、なりません。5つも食べれば「もういらない」と感じます。100個も食べたら吐いてしまいます。
どんなに美味しいプリンでも、食べ続けることはできません。
どこかで満足感が最大化する瞬間があるのです(プリンなら2つくらい?)。
モノやサービスが増えるほどに、満足感は低下していく。それが限界効用逓減の法則です。
これをバイキングやビュッフェなどの食べ放題に当てはめて考えてみましょう。
食べ放題で実践
たいていの人は、お腹がはち切れる寸前まで詰めこみます。
が、これはどう考えても効用が最大化している者の姿ではありません。
「苦しい〜助けて〜」とか言っちゃってますから。
時計を20分ほど巻き戻します。胃袋が限界になる寸前、ここが精神的な満足感のピークでした。
ですので、食べ放題では「食べようと思えばもう少し食べれそうな状態」でやめておくのがベストな決断だといえます。
目的に立ち返って食べ過ぎを防ぐ
そもそも私たちがバイキングやビュッフェを楽しむ理由はなんでしょう。
おそらく「幸せな気分になりたい」、「満足感を得たい」といった目的のはずです。
ツラい思いがしたくてバイキングに参加する人はいません(だったら空腹に耐えたほうがお金がかからない)。
だとすれば、一番幸せな瞬間(腹9分目あたり)を通り越してまでドカ食いするのは愚かな行為です。効用はむしろ減ってしまいます。
今度食べ放題に行ったら、ここのところを意識してみてください。
……たぶん同行者に「ぜんぜん食べないならもう食べ放題には来ない」って言われますので。
まとめ
限界効用逓減の法則について講義してくれた大学教授は、とんでもなく腹が出ていた(説得力ゼロ)。
つまり、頭ではわかっていてもついつい食べちゃう、ってこと。
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人間って悲しい生き物だね……。
最大化させるべきは胃袋じゃなくて満足度なのに……。