絶望しているあなたへ『絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉』の感想

恋愛や仕事、あるいは人生そのものに絶望していませんか?

私は脚の短さに絶望しています。

 

この記事では『絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉』を読んだ感想を書いていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉』の感想

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本書は、哲学者である池田晶子氏の言葉をまとめた1冊です。

池田氏の著書から抜粋した「絶望」に関する文章が載っています。

 

絶望してネガティブな思考に陥っている人にとって、本書は現状を打破するなんらかのヒントを与えてくれるかもしれません。

 

先が見えないのは当たり前

「先の見えない不安」という言葉を、池田氏は「先が見えないのは当たり前のことだ」とバッサリ切り捨てています。

 

たしかにその通りです。

嬉しい気分でも悲しい気分でも、未来が見通せるわけではありません。

「これからどうなってしまうんだろう」という不確実性はいつでも人生について回るものですから、先が見えないことを悲観したって無駄です。

人生とはそういうものだ、と受け入れる必要があるでしょう。 

 

個人的には、 むしろ先が見えてしまう人生にこそ絶望してしまうような……。

なにが起こるかわからないから、人生は面白いのだともいえます。

 

病気に絶望している?

著者は病気による落伍感や焦燥感を「他人との比較に過ぎない」と述べています。

他者との比較でしか自身の幸福を測れない人は下品(げぼん)である、と。

 

むしろ、病気になったときこそ自分自身に還る稀有のチャンスである、というわけですね。

 

私は音響障害のため耳鳴りが生涯消えなくなってしてしまいましたが、これについて「みんなは耳鳴りがしていない」と比較するから落ち込んでしまいます。

もし全国民にキーンという耳鳴りがしているなら、平気です。

 

このように相対的に考えるのをやめて自分とだけ向き合うことができれば、病気による落伍感は薄れていくのかもしれません。

他者との比較に過ぎない」という著者の言葉にハッとさせられました。 

 

 

有名人になれず絶望

YouTubeやブログ、小説やイラストなど、なんらかの分野で成功したい、有名になりたいと考えている人も多いでしょう。

 

そのために遊ぶのを我慢して勉強し、アウトプットをする。

けれどもなかなか注目されない。おかしい。こんなはずでは……。

 

なかなか成功できずに絶望している人にたいして著者は「知られたいという思いだけがいきなりあって、肝心の中身が何もない」と指摘しています。

中身がなければ、有名になるのは難しそうです。だってなにも凄くないから。

 

自分の作品や活動が認められないとつい他人(の理解不足)のせいにしがちですが、まずは自分に成功するだけの実力があるのかを問うてみるのがいいのかもしれません。

 

「なんでみんなもっとブログを読んでくれないんだよ!」と憤慨していた私にとって、これは、痛い一言でした。

 

自分の人生を生きているか

幸福になるには自分の頭で考えることが欠かせません。

でないと、勝った負けたの競争に巻きこまれ、他人の価値観に振り回されながら生きていくことになるからです。

 

著者はこうした状態の人々を「自分の人生を生きていない」といいます。

個人的には、かなり多くの現代人が他人と比べることで幸せを得ているように感じます。つまり、自分の人生を生きていません。

 

インスタ映えってなんだよ

インスタ映えなんて最たるものです。 アレはただの自慢大会に過ぎません。

まるで承認欲求の掃き溜めみたいな。

 

めちゃくちゃデカい綿あめを食べている女子の画像を見ると、「おまえは本当にそれが食べたかったんだな?たった一人で、しかもスマホを家に忘れてきたとしても、その綿あめを買っていたんだろうな?」といいたくなってしまいます。

私は性格がいいので、そんなことを本人に伝えたりはしませんが。

 

こうした現状はまさに「他人の人生を生きている」といえそうです。

 

まとめ

自分の人生を歩むためには一にも二にも「考えること」 です。

幸せになるためには「考える」しかありません。そして自分だけの幸福を見つけること。

 

本書はそのきっかけになります。著者の言葉がテーマごと1ページに収められており、読みやすく感じました。

 

それぞれの文章には引用元が載っているので、興味を持った方は池田氏の他の著書を読んでみるのもいいでしょう。

そういう意味では、池田晶子氏の「入門」にふさわしい1冊です。

 

絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉

絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉

 

脚は短いままですが、なんだか明るい気分になれたような気がします。

以上、『絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉』の感想でした。