この記事では山口恵理香著『不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術』をご紹介します。
Webライターに興味がある方やブロガーにとって役立つ内容です。
本書を読むと書くことにたいするモチベーションがグッと上がりますよ。
ぜひ参考にしてみてください。
『不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術』の感想
本書には、著者の不登校時代のエピソードから、売れっ子Webライターとして働く現在に至るまでが綴られています。
著者である山口氏は医師から適応障害と診断されており、現在も適応障害とつきあいながらWebライター業を行っているのだとか。
なお、彼女の得意分野は恋愛とライフハック(ライフスタイル)です。
2冊に分けるべきだった?
タイトルは「仕事術」となっていますが、前半は著者の不登校時代について書かれており、仕事術は出てきません。
仕事術については、3分の1ほど読み進めたあたりからようやく始まります。
「売れっ子Webライターの仕事術」が知りたかった私にとって、著者の過去が延々とつづくのは疑問でした。
不登校時代についてこれほど多くのページを割くのであれば、2冊に分けて出版したほうがよかったように感じます。
仕事術の本、それから不登校時代の本というように。
けっして内容が悪いのではありません。本書のタイトルが適切でないだけです。
「書いて生きていく」山口氏の姿勢
山口氏は「書いて生きていく」ことを最大の目標としており、そのために、最低でも毎日1記事は書くようにしているといいます。
365日休まず書きづつけるのには理由があって、それは1日でも書かないと感覚が鈍ってしまうから。
Webライターであれプロブロガーであれ、1日も休まずに書きつづけるのは容易ではありませんよね。
私だったら「今日は旅行だし書かなくていっか」と自分を甘やかします。
ところが山口氏は、たとえプライベートの予定があっても、高熱が出ても、けっして書かない日は作らないとのこと(しかも本人曰く"万年うつ"でありながら)。
「書く」ことにたいする著者の強い熱意を感じました。
仕事術について
仕事術については、執筆のペース、休憩時間に行っていること、モチベーションが下がったときの対処法、収入を上げるポイント、ビジネスで成功する秘訣などが紹介されていました。
個々については説明し切れませんので、興味のある方はぜひ本書を読んでみてください。
ピーク時には月300本の記事を書いていた著者の仕事術を知ることができます。書き物をしている方は参考になりますよ。
書くモチベーションが上がる本
本書を一言で表すなら「執筆のモチベーションを上げてくれる本」です。
書くことにたいする著者の情熱が凄まじく、読んでいるうちに、自分も文章を書きたくなるのです。
著者は「いつか自己啓発本を書いてみたい」と本書のなかで述べていました。
あくまでも仕事術について綴った本書ですが、個人的には自己啓発書でもあると感じています(やるべきことを明確にしモチベーションを上げてくれる意味で)。
趣味でブログを書いたり、お小遣い稼ぎのためにライティングをしている人よりも、「書くことで生きていきたい」と本気で考えている人の心に、著者の言葉は刺さります。
文章の良し悪しはテクニックではなく書き手の熱意に左右されるので、そうした意味において本書は有意義であるといえます。
まとめ
本書はWebライターやブロガーに興味のある方はもちろん、適応障害に悩む方にとっても役に立つ1冊です。
適応障害で学校や会社に馴染めなくても、フリーランスという生き方がある。
実際にフリーランスとして成功している人がいる。
そうした事実を知って選択肢を増やしておくことは、けっして無意味ではないはずです。
以上『不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術』の感想でした。
年収700万円を達成した著者の仕事術と、それから情熱に、ぜひあなたも触れてみてください。