ノロノロと走る教習車にムカつく。
そんな人に向けた記事です。
考え方を変えればきっと、寛大な心で教習車を受け入れられる……はず。
遅い教習車は邪魔ですか?
遅い教習車に出会ったときには「自分にもあんな時代があったな」と懐かしむのがおすすめです。
かつては自分自身も公道をノロノロと走り、ほかのドライバーをイライラさせていたはず。
自分のことを棚に上げて新人ドライバーを非難するのは、いささか卑怯ですよね。
ですので、「あの教官が怖かった」だとか「そういえば生垣に突っ込んだ」などと思い出し、教習車がどこかへ曲がるのを待つ。
これでいきましょう。
にわかファンをバカにする人にだって、にわかファンだった時期がある。
それとおなじことです。初心者ドライバーを非難する資格など誰にもありません。
教習車だって役に立つ
チンタラ走る教習車だって役に立ちます。悪いことばかりではないのです。
たとえば交差点を右折したいとき。
なかなか対向車が途切れなくて曲がれない。しばしば起こる状況ですよね。
で、運よく対向車の列が途切れたのでグイッと曲がりました。
そんなとき、向こうから走ってくるのは教習車だったりしませんか?
たくさんの車を引き連れた教習車がゆっくりこちらに向かってくる。
おかげでスペースが空いて右折できたわけです。
したがって、自分のいる車線に教習車がいると厄介ですが、反対車線にいてくれるとむしろ助かることもある。
ゲジゲジといっしょです。
ゲジゲジは足がたくさんあってウネウネと動く気持ち悪い虫ですが、さらに気持ち悪いゴキブリを食べてくれます。
デメリットだけでなく、メリットもある。
そう思えばゲジゲジもどこか愛おしく思えますし、教習車だって許せてくるのではないでしょうか。
教習車は悪くない
走るスピードに関していえば、教習車はなんら悪くありません。
法定速度を守っていないベテランドライバーが責められるのはわかりますが、交通ルールを守る教習車が非難される謂れはどこにもないのです。
つまり教習車は善で、爆走するベテランドライバーが悪だということ。
悪いのはこっちサイドです。
そう考えれば、教習車にたいする怒りが的外れなものであることに気づくはず。
まるでケーキ屋に怒鳴りこんで「太っちゃったじゃんかよ!ふざけんなよ!」と捲し立てているも同然で、滑稽というか、もはや怖い。
肥満の原因をケーキ屋に押しつけないのと同様に、法定速度内で走る教習車に怒りをぶつけるのは、お門違いなのです。
まとめ
教習所から依頼されて書いたような内容ですが、教習所から依頼されたわけではありません。
自発的に書いています。ちなみに私は教官でもありませんし、教習所関係者でもありません。
どうして教習所を擁護するような記事を書いたのかもよくわかりません。
ただ一つだけ確実なのは、怒りの感情は健康に良くないということ。
どうか寛大な心で教習車を受け入れましょう。そしてゲジゲジに感謝をし、ケーキ屋に謝罪をしましょう。
以上、教習車を「遅いから邪魔」だと感じる人へ向けた記事でした。