うつになりやすい3つの性格タイプと、自分でできる性格改善法をまとめてあるのが本書です。
この記事では、矢幡洋著『「うつ」になる3つの性格』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「うつ」になる3つの性格』の感想
うつ病は脳の病気です。
神経伝達物質をレセプター(受容器)へじゅうぶんに届けられなくなることで起こります。
そして、大脳生理的な要因のうつにくらべて、性格的な要因(物事を悲観しやすいなど)が関係しているうつは長引くことが多いといわれているそうです。
もし性格が要因になっているとしたら、性格を変えていかなければうつの改善は難しいですよね。
- 依存症パーソナリティ
- 自己愛性パーソナリティ
- 負け癖パーソナリティ
上記3つの性格が「うつになりやすい」といいます。
それぞれがどんな性格なのかは本書に詳しく記載されています。
自分を知ることができる
うつまではいかなくとも、自身を「落ち込みやすい性格」だと思う人が読んでも参考になるかと思います。
自ら悪いほうへ向かっていたり、無意識に自分を苦しめる選択をしていたり。
それぞれの性格について改善法が載っているので、意識すればだいぶ変わってくるでしょう。
私は本書を読み、いくつかの気づきが得られました。
知らず知らずのうちにネガティブな思考のクセが染みついてしまっているんですね。
本書はそんなネガティブな思考回路に気づくきっかけになるかと思います。
「あなたの性格」はあなたにしか分からない
誰もあなたの性格をじっくり観察したうえで、「そういう考え方は不幸になるよ」などと親切にアドバイスしてくれたりはしません。
あなたの思考回路を把握しているのはこの世界であなただけです。
だから、ネガティブな思考回路になっていないかどうかをチェックできるのも、やはりあなたしかいないんですね。
医療機関で体の健康診断は受けられても、心の健康診断までは行ってくれません。
だったら自分でチェックしましょう。
本書には簡易的な診断リストが載っていて、自分がどんな傾向を持っているかを探ることができます。
ちなみに私は「自己愛性パーソナリティ」が強めでした。あまり大きな声ではいえませんが。
まとめ
私は医療関係者ではありません。
経済学部卒業のちょっぴり短足な男です。
そんな経済学部卒業のちょっぴり短足な男にも、『「うつ」になる3つの性格』は参考になりました。
自分の性格(それも良くないサイド)を知るきっかけになるからです。
世の中には「性格とうつは関係ない」という意見もありますが、この際そんなことはどっちだっていいと思います。
「うつになる」はそのまま「自分を苦しめる」と置き換えてもいいでしょう。
自分を苦しめる性格を放置しておいていいはずがありませんよね。
もし本書を読んで3つの性格いずれかにかなり該当しているとしたら、不幸どころかラッキーです。考え方を変えるチャンスです。
ぜひこの機会に、うつになりやすい性格を捨てましょう。
以上、矢幡洋著『「うつ」になる3つの性格』を読んだ感想でした。