いま、悩んでいることはありますか?
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本書を読めば、悩みがある現状を、前向きに捉えられるかもしれません。
見方が変われば世界が変わる、というヤツです。
この記事では、作・水野敬也、画・鉄拳『もしも悩みがなかったら』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『もしも悩みがなかったら』の要約と感想
まずは本書の要約から。
全ページイラスト付きの物語。
人生に絶望し、睡眠薬を大量に飲んで自殺を図った主人公の前に、悩美(なやみ)という大きな化けものが現れる。
悩美が縦にも横にもデカいのは、主人公の悩みが多いから。
彼が死ぬと自分もこの世から消えてしまう悩美は、死なない程度に悩むよう、現状を抜け出すアドバイスをすることに。
以上がおもな内容です。
悩みを抱えて苦しんでいる方におすすめです。
悩みを解決する手法が載っているわけではありません。
ですが、本書を読むことで、悩みがある現状を肯定できる可能性があります。
悩みごとを前向きに捉える
悩みは人を成長させてくれる。
なぜなら、悩みがあるからこそ、人はそこを抜け出そうと努力するから。
これが本書に込められたメッセージです。
こうして結論だけ知っても納得できないでしょうが、本書のストーリーを追って読んでいけば、ストンと腑に落ちるはず。
映画『タイタニック』のあらすじと結末だけ聞かされても泣けないのと一緒。実際に物語を味わうことで胸に響く。
悩みなんてなければ良いと思いますよね。
お金がなくて悩むよりは、たくさんあったほうがいいでしょう。
でも、お金がたくさんあったらあったで、税金や相続などといった別の問題が出てくるもの。
「悩みがなにもない状態」が訪れることを期待するのは非現実的です。
だったら、悩みがある状況を受け入れたほうが楽だし、早い。
悩みをなくそうとしている私たちに、「こんな考え方もある」と提案してくれるのが本書です。
15分程度で読める
本書は全ページにイラストがあり、短い文章が添えてあります。
大人向けの絵本といった感じです。
したがって、最初から最後まで読むのに時間がかかりません。
15分ほどあればすべて読めるでしょう。
短い時間で読めるということは、「繰りかえし何度も読める」ということでもあります。
悩みを抱えて苦しんでいることに気づいたら、本書を手にとり、視点をシフトする。
気持ちが軽くなる。
そんな使い方もできます。
苦しくなったときにサクッと読めるのが良い点です。
長編小説や映画では数時間を要する。そもそもエンターテインメントに数時間を割く心の余裕など、本気で悩んでいる人間にはない。
まとめ
本書が向いていないのは、本の価値をボリュームで測る人です。
「96分しかない映画に1800円も払うだなんて気に食わない」
こんな吝嗇家は本書に手を出さないほうがいいでしょう。
そうでなければ、一読の価値があります。
短いので、気に入ったら二読や三読も容易。
悪いものだと思っていた悩みが、良いものだと思えたら。
良いものとまではいかなくても、あってもいいか、くらいに思えたら。
生きていくのが楽になるのかもしれません。
以上、作・水野敬也、画・鉄拳『もしも悩みがなかったら』の要約と感想でした。
結論。悩みがある現状を受け入れよう。薄毛。短足。肥満。退屈。猫背。貧乏。非モテ。足クサ。顔デカ。彼女にフラれそうな予感もぜんぶ、ぜんぶ。