24歳で難発性吃音になった体験談【原因や治療について】

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難発性吃音(ブロック)というのは、第一声をうまく発することができない吃音症のことをいいます。

 

たとえばレストランで「カレーをください」と注文したいのに、一音目の「カ」が発声できないとか。

大人になってから吃音になるケースは稀だそうですが、私は24歳で吃音に悩まされるようになりました。

 

この記事では、

  • どうして吃音になったのか
  • 吃音は改善できるのか 

など、「24歳で難発性吃音になった体験談」をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

24歳で難発性吃音になった体験談

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「建物」といいたいのに、いえない。

異変に気づいたのは24歳のときでした。

 

他者とのコミュニケーションに苦手意識はありません。

塾講師として集団授業を4年以上やっていた経験があり、大勢の前で話すことも得意

 

会話で困った経験などゼロだったのに、いつの間にか、言葉に詰まるようになっていました。

緊張しているわけでも、ストレスを感じているわけでもない、家族と話している最中でも吃音の症状は出ます。

 

言葉が出ない感覚について

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うまく発声できないのは、一言目です。

 

建物なら、最初の「た」を発音できない。

カレーなら、「カ」を発音できない、という具合。

 

喋るときにはいつでも一言目でつかえるわけではありません。

基本的にはつかえずに喋れます。

ですので、家族含め周囲は吃音があることに気づいていない。

 

建物といいたいのに「た」が出ない状態のとき、喉を塞がれているような感覚に陥っています。

喉に栓をされたかのような。

口を開けているのですが、なぜか声が出ません。

 

エサを食べる鯉のように、口だけをパクパクし、必死に声を出そうとします。

なんとか発声できることもありますが、喋るのを断念することがほとんどです。

 

困ったのは電話対応

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もっとも困ったのは電話です。

経理・総務として働いていた私にとって、外線による電話対応は日常業務のひとつでした。

 

難発性吃音になったことで、以前はなんとも思っていなかった電話の呼び出し音を恐れ、ビクビクするようになります。

電話については、

  • 会社名がいえない不安
  • 自分の名前を名乗れない不安
  • 当社担当者の名前をいえない不安

などを感じていました。

 

おかげで「だれも電話かけて来るなよ」と祈りながら、スリリングかつストレスフルなドキドキの8時間を過ごすハメに。

後に上司に相談し、電話担当から外してもらいました。

 

 

吃音の専門科を受診

医師に診てもらうべく、吃音の専門科を受診しました。

  

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人が吃音になる原因はよくわかっていないといいます。

現代医学をもってしても、なぜ吃音になるのかは不明なのだとか。

一部では「頭の回転が速すぎて舌がついてこない」というポジティブな見方がある。これに一票。

 

原因がわかっていないので、吃音を確実に治す方法もありません。

どこから空気が漏れているかわからないタイヤを修理できないのとおなじ。

 

とはいえ、病院では症状を改善するためのトレーニングを実施してくれますので、通院する意義はあります。

 

幼少期にどもっていた?

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医師から「子どものころにどもっていた記憶はないか」と訊かれました。

私は「ある」と答えました。

 

中学2年性のころに、「だ、だ、だから」のような感じで、どもっていた時期がありました。

母から何度か指摘を受けましたが、自分では気にせず。

 

医師に訊かれて思い出した程度の記憶でしたが、それが重要なのだとか。

というのも、先生がいうには、

「大人になって急に吃音になったのではなく、これまで自覚していなかっただけで、ずっと吃音の症状はあったのではないか」

とのこと。

 

その可能性は否定できません。

吃音を自覚するようになってから、「突っかかったらどうしよう」と話す前に緊張するようになり、言葉が出にくくなっていたからです。

 

高校、大学でも吃音はあったが、気にしていなかったから話せていたのかもしれない。

これが先生の考えです。

 

つまり私は24歳でいきなり難発性吃音になったのではなく、24歳で吃音を自覚するようになり症状が悪化した、と表現するのが正しいのかもしれません。

高校・大学では発音しにくい言葉を無意識のうちに避けていた可能性がある。

 

まとめ

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24歳で吃音を自覚するようになり、2年以上が経ちました。 

症状は改善していません

通院もしていない。さまざまな文献を読み、改善するのは難しいと判断し、あきらめた。

 

吃音を自覚するにあたって、

  • どこかに頭を打った
  • 強いストレスにさらされていた

といったことはありませんでした。

特別な出来事はなにもなく、気づいたら難発性吃音になっていた、ということです。

 

本記事は「難発性吃音の体験談」を読みたいと思っている人にむけて書きました。

「似たような症状で悩んでる20代のヤツがいるらしい」と共感し、心が軽くなれば幸いです。

 

吃音であることを伝えたほうがいい

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ひとつアドバイスがあるとすれば、「上司や家族など身近な人には伝えたほうがいい」ということです。

 

サポートしてもらえるため、精神的ストレスが軽減します。

(言葉が出ないとき紙に書いて上司に見せたことがある。吃音について事前に伝えていなければ、頭のネジが外れたと思われたかも)

 

知り合い全員に「吃音です」などと伝える必要はありません。

ごく近しい人に伝えておくだけで、気持ちが軽くなるはずです。業務面で配慮してもらえるかもしれません。

 

吃音症は辛いものですが、だったら話さなければいいってなもんで、こうしてブログを書く後押しになったりもします。

(スラスラ書ける文章の快感たるや!)

吃音を悲観せずに生きていきましょう。

 

以上、24歳で難発性吃音になった体験談でした。

結論。パンがなければケーキを食べればいいじゃない。言葉が出にくいなら文章を書けばいいじゃない。

 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

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こちら吃音をテーマにしたマンガです。

吃音のもどかしさや苦しさが描写されています。

あなたが読むだけでなく、吃音について知って欲しい家族や恋人に読んでもらうのもおすすめ。マンガなので読書嫌いな人でも読んでくれる、はず。

 

血の轍(1) (ビッグコミックス)

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「主人公が吃音症」という点では、おなじく押見修造の『血の轍』があります。 

クレイジーなお母さんにハラハラするマンガ。吃音症がメインではない。が、面白い。

 

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人と話さず済む職業のひとつにブロガーがあります。 

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