青汁でダイエットをしようと思ったら、作戦は2通りあります。
- 食事を青汁に置き換える
- 食事前に青汁を飲む
このいずれかです。
なにも考えず青汁をガブガブ飲んでいても、けっして痩せることはありません。
なぜなら、青汁は「体脂肪を燃やしてくれる魔法のドリンク」などではないからです。
この記事では、
- なにも食べず青汁を1杯飲む
- 青汁に水溶性食物繊維を溶かす
など、「ダイエットに適した青汁の飲み方」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
ダイエットに適した青汁の飲み方2選
まず、青汁そのものに脂肪を燃焼する効果はありません。
ジョギングをすればするほど体脂肪は減りますが、青汁の場合、どれだけたくさん飲んでも体脂肪が減ったりはしない、ということです。
ダイエットのために意識すべきは、青汁の「飲み方」です。
青汁を活かして痩せるには、2通りの方法があります。
- 食事を青汁に置き換える
- 食物繊維を溶かして食前に飲む
それぞれ詳しくご紹介します。
1. 食事を青汁に置き換える
青汁でダイエットをするなら、
- 朝食
- 昼食
- 夕食
いずれか1食を青汁に置き換える手があります。
たとえば朝食を青汁に置き換えるなら、パンや白米といった食べ物は口にせず、青汁を飲むだけで食事を終えるわけです。
もちろん、残りの2食、昼食と夕食はいつも通りとって問題ありません。
1日3食のうちいずれかを青汁に置き換えれば、1食分の糖質や脂質をカットできます。
いっぽうで、青汁からビタミンやミネラルといった栄養素が補給できるため、栄養不足の心配は不要です。
ほかの2食でバランスよく栄養を摂ればOK。
ただし、市販されている紙パックの青汁には「糖質」が含まれていることがあるため、意識して無糖のものを選ぶか、粉末タイプの青汁を水に溶かして飲むと良いでしょう。
というのも、糖質こそが肥満の原因だからです。
砂糖入りの青汁を飲んでいては、ダイエットになりません。
デメリットは空腹感
3食のうち1食を青汁に置き換えるデメリットは、空腹感に襲われるリスクがあることだといえます。
あだし、あくまでもリスクですので、青汁に置き換えたら間違いなく空腹に苦しむ、という話ではありません。
私たちの感じる空腹感は、「血糖値」に影響を受けています。
食事をしないとわれわれの血糖値は大きく変わらないため、かえってお腹が空かないことも珍しくないのです。
ウソみたいな話ですが、世の中には「1日1杯の青汁だけ」で生きている女性がいます。
食べ物をいっさい口にせず、1杯の青汁(約50キロカロリー)だけで、17年以上生きているといいます。
青汁しか飲まない女性に興味がある方は、こちらの本を読んでみてください。
上のような女性がいることを思えば、私たちが3食のうち1食を青汁に置き換えたところで、どうということはないでしょう。
栄養不足でフラついたり、空腹で倒れたりはしない、ということです。
お伝えした通り、食事を青汁1杯に置き換えるのが、1つ目の「ダイエットに適した飲み方」です。
2. 青汁に食物繊維を溶かして飲む
青汁には食物繊維が豊富に含まれています。
含まれているのはおもに「不溶性食物繊維」という水に溶けないタイプで、便秘の解消に役立ちます。
ダイエットの肝は「血糖値のコントロール」であり、血糖値の上昇を抑える効果があるのは、水溶性食物繊維です。
これは青汁にほとんど含まれていません。
ですので、青汁を食前に飲んでも、糖質の吸収を穏やかにする効果には期待できないといえます。
期待できるのは便秘解消効果だけ。
青汁をダイエットドリンクへと進化させるには、難消化性デキストリンなどの水溶性食物繊維を混ぜることです。
難消化性デキストリンは市販されている白い粉末で、飲み物に溶かして摂取できます。
これを食前に飲んでおけば、腸壁にはりつき、腸における糖の吸収を穏やかにできるのです。
結果として血糖値の急上昇を抑えられるため、肥満はもちろんのこと、
- がん
- 糖尿病
- 認知症
- うつ
- 不眠
などの予防や改善効果にも期待できます。
腸における糖の吸収を穏やかにする
青汁に水溶性食物繊維(難消化性デキストリン) を溶かして飲むのは、たとえるなら、掃除機のパワーを強から弱へと弱めるようなものだといえます。
手で操作できる掃除機のパワーと違い、腸が栄養素を吸収するパワーは、われわれの意思では調整できません。
そこで役立つのが水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維を食事前に腸へ送りこんでおけば、食物繊維が腸壁にベタッと張りついて糖の吸収を穏やかにし、血糖血の急上昇を抑えてくれます。
血糖値の急上昇は肥満につながりますので、これを予防できるということは、そのままダイエットにもなるわけです。
シェイカーに水と青汁の粉末を入れ、そこにプラスして難消化性デキストリンをティースプーン1杯分(約5g)を加え、シェイクしてください。
ちなみに難消化性デキストリンは無味無臭ですので、青汁の味や風味は変わりません。
難消化性デキストリンを溶かした青汁を飲んでおけば、白米や麺などを食べても、(飲んでいない状態にくらべて)体脂肪の増加を防げます。
まとめ
ダイエットに適した青汁の飲み方をお伝えしてきました。
- 食事を青汁に置き換える
- 食物繊維を溶かして食前に飲む
青汁を使ったダイエットの方法は2通りあります。
前者に必要なのは空腹に耐える根性で、後者に必要なのは、難消化性デキストリンの粉末です。
青汁に水溶性食物繊維を溶かせば、
- ダイエット(肥満防止)
- 便秘解消
このように、水溶性と不溶性の食物繊維それぞれの効果をダブルで享受できます。
おまけに、食べたいものを我慢したり、食事の量を減らしたりするストレスを味わう必要もありません。
水溶性食物繊維が、肥満の原因となる糖の吸収をジャマしてくれるからです。
Amazonではこんな粉末状の難消化性デキストリンが売っています。
いっさいダマにならず、すぐ溶けるのが特徴です。
粉末の食物繊維はこのような容器に移し替えておき、スプーンですくって使うと便利です。
食物繊維が入った袋を毎回開け閉めしていると、そのたびに粉が宙を舞い、ボワワワーンと浦島太郎状態になりかねません。
ご注意ください。
たとえるなら、片栗粉を別の容器に移し替えておいたほうが使いやすいようなイメージです。
以上、ダイエットに適した青汁の飲み方2選でした。
結論。 青汁そのものにダイエット効果はない。食事を青汁に置き換えるのが1つ。青汁に水溶性食物繊維を溶かして食前に飲むのが1つ。糖尿病や認知症、がんのリスクも軽減できるので、後者を選ぶのが吉。