仕事が楽しくない。つまらない。
仕事にやりがいを感じられない。
お金のほかに働く理由が見出せない。
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、小林英二著『仕事がつまらない君へ』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『仕事がつまらない君へ』の要約と感想
まずは本書の要約から。
仕事がつまらなくなったときに大事なのは、仕事について考えること。
イヤイヤ仕事をするくらいなら、辞めたほうがいい。
好きでたまらないことを仕事にすべし。
プロのコンサルタントである著者が、仕事が嫌になった若いビジネスパーソンにアドバイスを授ける。
以上がおもな内容です。
仕事を好きになれず、続けようか辞めようか悩んでいる方におすすめです。
友人やパートナーに相談しても答えは出ない。本書を読んで自分で考えてみるべき。
成功者にも仕事をつまらないと感じていた時期はある
仕事をつまらないと感じるのは、特別なことではないといいます。
成功者と呼ばれる人たちにさえ、仕事を楽しくないと感じていた時期はあるのだそうです。
ただし、平凡な人が「仕方ないか」と妥協するのにたいし、成功する人は「自分でなんとかしよう」と考えます。
「なんとかする」というのは、目の前の仕事に全力で取り組むことであったり、自分がやりたいことを考えることであったり、さまざまです。
大事なのは、妥協しないこと、だといいます。
いま自分の仕事に嫌気がさしているのだとしたら、ここが分かれ道になるでしょう。
嫌な仕事をつづけるのか、創意工夫して楽しさを見つけていくのか、転職するのか。
仕事をつまらないと感じている今こそが、人生のターニングポイントです。
仕事をツラいと感じる理由
そもそも、どうして仕事をツラいと感じているのでしょう?
それは、仕事が「お金を得るための手段でしかないから」だと著者は指摘しています。
仕事にやりがいが見出せていない。
好きなことを仕事にしているわけでもない。
生活のため、お金のために嫌な仕事を我慢しているだけ。
これでは疲れるのも無理はありません。
著者は、仕事の疲れは労働時間の長さで決まるものではないといいます。
たとえ働いているのが短時間でも、退屈なこと、嫌なことをしていると人間は疲れるのだ、と。
あなたが日々疲れている理由が、退屈で、嫌な仕事をしているからだとしたら。
由々しき問題です。
手を打たなければ、仕事にくたびれる人生が10年、20年、30年とつづいてしまいます。
まるで懲役。善良な市民であるにも関わらず。
好きなことを仕事にしている人が羨ましい?
あなたにとっては、好きなことでお金を稼いでいる人が羨ましく思えるかもしれません。
ですが、「好きなことを仕事にしても嫌になる瞬間はやって来る」と著者はいいます。
だから羨むことはない。
誰にも仕事がつまらなくなる瞬間は訪れるのだ、と。
遊んでお金を稼いでいるように見えるYouTuberを羨ましがることなどないのです。
彼/彼女らも、地味な編集作業をこなし、新しい企画を練る日々に、うんざりしていることでしょう。
そういうことにしておけば精神衛生上いい感じ。熾烈な競争が繰り広げられて、消耗するのは事実。
モーレツ社員になるべし
仕事がつまらないなら、3年間限定でモーレツ社員になってみろ。
これが著者からのアドバイスです。
モーレツに働けば、達成感やお客様からん喜びの声、フロー体験(夢中になる感覚)が味わえるから。
だからこれ以上は無理だと思えるくらい仕事にハマってみなさい。
それでも仕事を好きになれなければ、その仕事には向いていないから転職すべし、と。
3年間をしんどいと感じる人は、週に1日だけでも良いそうです。
職場にいるほかの誰よりもモーレツ社員になってみれば、仕事にたいしてポジティブな感情が湧いてくる可能性があるといいます。
二流で終わるにしても、「退屈と自己嫌悪」という苦労がつきまとう。
どうせ苦労や辛抱をするなら、一流のプロフェッショナルを目指そうじゃないか。
これが著者からのメッセージです。
まとめ
仕事が嫌で悩んでいる方は、ぜひ本書を読んでみてください。
- 我慢
- 転職
- 今の仕事にやりがいを見出す
選択肢はこの3つしかありません。
自分はどうすればいいのか、どうしたいのかを考えるきっかけになります。
結局のところ、仕事が楽しいかツラいかはあなた自身の問題であって、自分で考えて解決していくしかありません。
誰もあなたの代わりに考えて、決めてくれたりはしないのです。
「仕事について考えるといっても、なにをどう考えて、なにを決めたらいいのかわからない」
そう感じる方も多いはずです。
そこで役に立つのが本書。
本書は読者に、仕事について「考えるヒント」を与えてくれます。
仕事がつまらないと愚痴っていても現状は変わりません。
YouTubeの動画を見て現実逃避していてもダメ。
我慢して働きつづけるか、転職するか(好きなことを仕事にするか)、いまの仕事にやりがいを見出していくか。
本書を読み、考えてみてはいかがでしょう?
以上、小林英二著『仕事がつまらない君へ』の要約と感想でした。
結論。仕事について考えるのは面倒だ。人生を左右する大きな問題だから。でも、面倒クサい仕事をつづけるのも面倒だ。30年つづく面倒を避けるなら、今の面倒をとるしかない。