いまの仕事は「自分の好きなこと」だといえますか?
答えがノーなら、あなたにとって本書は参考になるかもしれません。
「誰でも好きなことを仕事にして成功できる」と著者は述べています。
この記事では、角田陽一郎著『「好きなことだけやって生きていく」という提案』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「好きなことだけやって生きていく」という提案』の要約と感想
まずは本書の要約から。
好きなことだけをやって後悔のない人生を手に入れよう。
好きなことをして得られる満足感は、食欲や物欲、性欲が満たされるよりもあなたを気持ち良くするはずだ。
魅力的に見える人、成功している人の多くは好きなことだけをやって生きている。
彼らの共通点を分析して見えた「好きなことで生きるコツ」を解説する。
以上がおもな内容です。
「好きなこと」がある方に本書はおすすめです。
好きなことをしないと生き残れない時代
「好きなことをしないとこれからは生き残れない」と著者は述べていました。
なぜなら、人がやりたくないことから機械化されていくからです。
多くの人がお金のために渋々やっている仕事があれば、それは機械に取って代わられるというわけです。
機械を開発する側にとっても、そのほうがニーズがあるため儲かる。
したがって、「好きなことを仕事にできたらいいな」という悠長な話ではなく、「好きなことを仕事にできないと職を失う恐れがある」というシビアな話だといえそうです。
理想像を語るが具体性に欠けている
本書を読んだからといって、すぐ好きなことを仕事にできるわけではありません。
なぜなら、「マネタイズ」について著者が一切触れていないからです。
たとえばここに野鳥が好きな人がいるとします。
この人は本書を読み、好きなことで生きていく人生に憧れ、現在の「アパレル店員」という仕事を辞めようと考えました。
ところが、「好きなことでどうやってお金を稼ぐか」という方法論は述べられていないため、その先がわかりません。
つまり、野鳥で稼ぐ方法がわからないのです。
あなたが本書に感化されたとしても、こうした状況になるでしょう。
したがって本書は「好きなことで生きていくのは素晴らしいな」という感情を手に入れるための本だといえます。
まずは副業としてブログやYouTubeで好きなことについて発信するのが良いかも。これは私の見解。
まとめ
医師の友人が「医者にとって一番難しいのは診断」だと語っていました。
正しい診断が下せれば、あとは患者にたいして決まった治療を行うだけだからです。
「好きなことで生きる」というのも同じではないでしょうか。
「好きなこと」を見極めるのがもっとも難しく、ここがハッキリすれば、マネタイズの方法はいくらでも見つかるのかもしれません。
ゆえに、「好きなこと」に目を向けさせてくれる本書には(具体的なマネタイズ方法はないが)、価値があるといえます。
それから著者は「好きなことで生きるために、若さ以外の武器を持て」と述べていました。
なぜなら、若さ(容姿の美しさ含む)は時間の経過とともに失われるものだからです。
若さを武器にしてしまうと、仕事として長続きしないでしょう。
収入は右肩下がりだということです。
以上、角田陽一郎著『「好きなことだけやって生きていく」という提案』の要約と感想でした。
結論。「好きなことで生きたい」というモチベーションを高めてくれる本。だが、具体的な行動のアドバイスはない。気持ちが高ぶったら、そのあとはあなた次第。
こちらの本では「好きなこと」を仕事にする女性たちが紹介されています。
ブログを書く、店舗を出す、スポンサーを募るなど、マネタイズの方法について参考になるでしょう。