『孤独論 逃げよ、生きよ』の要約と感想

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「孤独」と呼ばれる状態をネガティブに捉えていませんか?

あなたがモヤモヤとした感情を抱えて生きているのだとしたら、足りていないのは「孤独」なのかもしれません。

 

この記事では、田中慎弥著『孤独論 逃げよ、生きよ』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『孤独論 逃げよ、生きよ』の要約と感想

f:id:MORIKO:20200625181304p:plain

まずは本書の要約から。

 

生きるのが辛いとしたら、それは奴隷になっているからだ。 

奴隷というのは、追い詰められ、自分を見失っている人をいう。

思考停止に陥っており、物事を考えるのが億劫になっているのであれば、それは奴隷である。

 

大学受験失敗がきっかけで15年間におよぶ引きこもり生活を経験し、33歳で作家デビューした著者が、奴隷状態から逃れて生きる術、すなわち孤独の必要性を述べる。

 

以上がおもな内容です。

自分の頭で考えて生きたい方に本書はおすすめです。

 

孤独は思考を強化するための時間

孤独になることを著者が推奨しているのは、孤独な時間が思考を強化してくれるからです。

 

自分の頭で考えずに生きれば、仕事、学業、人間関係、因習などの奴隷になってしまうといいます。

ここでいう「奴隷」とは、有形無形の外圧によって思考停止に立たされた人を指します。

 

つねに急きたてられて生きるのが奴隷です。

したがって、「あなたの人生のようであって、あなたの人生ではない」と著者はいいます。

 

著者の言葉に説得力があるのは、田中氏自身が15年間にわたって引きこもりという「孤独」を経験し、自分と向き合ってきたからでしょう。

自分の人生を取り戻すためには、孤独を選び、奴隷を脱する必要があるのかもしれません。

 

 

逃げるススメ

奴隷状態を脱する方法として、「逃げること」を著者は勧めています。

 

逃げるといっても精神的に逃げるわけではありません。

そうでなく、あなたが会社員であれば退職する、引っ越すなど、実際に逃げることを意味しています。

 

当然ながら、いきなり会社を辞めたら「無責任」だと、あなたは上司から責め立てられるでしょう。

ですが、著者がいうには「意地やプライドは余計な荷物」だそうです。 

無様な姿を晒すのと引き換えに逃げられるのだから、むしろ安いものだと著者は述べていました。

 

奴隷状態から逃れたら、やるべきは、自分にとって価値ある「なにか」を見つけることだといいます。

著者にとってそれは「執筆と読書」でした。

逃げた後について詳しく知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。 

 

ここで大事なのは、「逃げるのは恥ずかしいことでもなんでもなく、生きるための立派な術だ」というメッセージです。

心が軽くなるのではないでしょうか?

「逃げてはダメ」という思い込みを手放せて、選択肢が増える。

 

まとめ

奴隷状態から逃れ、孤独になり、自分の頭で考え、最終的に行き着くのは「やりたいことをやって生きる人生」です。

好きなことをやって生きるべきだと著者はいいます。

 

「やりたいことなんてない」という方もいるでしょう。

が、心配いりません。

あなたにとって価値ある「なにか」を見つけるためのアドバイスが本書には書かれています。

 

最後に、著者は「世間や仕事の奴隷にならないためには、本を読み続けなければならない」と述べていました。 

生きる手応えをつかむために、本を読みませんか? 

 

孤独論 逃げよ、生きよ

孤独論 逃げよ、生きよ

  • 作者:田中慎弥
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: Kindle版
 

以上、田中慎弥著『孤独論 逃げよ、生きよ』の要約と感想でした。

結論。SNSやYouTubeで寂しさを紛らわすのはやめよう。それはあなたの人生じゃない。自分の人生を取り戻すには、孤独が必要。