第一声をうまく出せないのが、難発性吃音(ブロック)の特徴です。
この症状を抱えていると、車を買ってから困る可能性があります。
たとえば、ガソリンスタンドで「レギュラー満タンで」とスタッフに伝えたいのに言えない、とか。
以下では、「難発性吃音に悩む人が車を買ってぶつかる2つの問題と解決策」をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
難発性吃音に悩む人が車を買ってぶつかる2つの問題と解決策
買った車を維持するためには、定期的にメンテナンス等を行わなければなりません。
ガソリンを入れなければ車は走りませんし、オイルを交換しないとエンジンがダメになります。
ただし、こうした車の維持にかかわる行為は、難発性吃音を抱える人にとって試練となる恐れがあります。
1. ガソリンスタンドで油種を伝えられない
車を走らせるためにはガソリンを入れなければなりません。
吃音だと困ってしまうのが、「店員に油種を伝えられないリスクがあること」です。
「軽油満タンで」と伝えたいのに、「け」が発音できず黙り込んでしまったり。
「タイヤの空気圧をチェックしてください」と依頼したいのに、「タ」を発することができず、あきらめたり。
解決策はコレ
解決策は、セルフガソリンスタンドで自ら給油することです。
自分で油種を選択して、自分で給油口にノズルをさしこみ、自分でガソリンを満タンまで入れる。
そうすれば店員と話す必要がないため、吃音で困ることはありません。
タイヤの空気入れが用意してあり、自分で空気を入れられるセルフスタンドもあります。
近所のセルフスタンドを偵察し、「空気入れ」が備わっている店舗を把握しておくと良いでしょう。
給油、空気入れともにやり方は簡単。
あるいは、油種を書いたカードなどを用意しておくのもおすすめです。
県外に出かけて有人のスタンドしか見つけられない際などに活用できます。
「ハイオク満タン」などと記したカードを車内に置いておけば、吃音の症状が出たとしても安心です。
2. オイル交換の予約が取れない
給油に次いで実施頻度が高いのは、オイル交換です。
オイル交換は5000km〜1万キロに1度のペースで実施するのが一般的です。
ところが困ったことには、店舗によってはあらかじめ電話で予約をしなければなりません。
声だけで意思を伝える電話のプレッシャーたるや、相当なものです。
吃音を抱える人間にとって、電話は超難関だといえます。
解決策はコレ
電話予約をする必要がない店にオイル交換を実施してもらいましょう。
基本的にディーラーのピット作業は予約制なので、ディーラーは避けます。
予約せずとも対応してもらえるカー用品店で交換するのがおすすめです。
車を運転して店舗に行き、棚からオイルを選び、レジまで持っていきましょう。
そうすれば店員は「オイル交換希望」だとわかってくれますので、あとは任せておけばOKです。
もしくは、自分でオイル交換する手もあります。
興味があれば、ネットでやり方を調べてみてください。
自分でオイル交換する術を身につければ、誰かと会話する必要性がなくなります。
まとめ
車を買ったからには、給油とオイル交換を定期的に行わなければなりません。
ただし、いずれも他人を介在させるとなると、吃音を抱える身としては厄介です。
今回ご紹介した方法を用いれば、給油とオイル交換については乗り越えられるかと思います。
残る問題は「車検」です。
オイル交換とちがい、車検はフラッと立ち寄って「今からお願いできる？」とはいきません。
ネットで申し込める店舗を探す、家族に電話してもらう、などの手段で対応するのがおすすめです。
なんにせよ、難発性含め吃音を抱えていると、車の所有によって随所でストレスや問題が生じてしまいます。
可能であれば、車を持たずに生きることです。
車を所有せずに生活することが(吃音によるストレスを避けるためには)最善なのかもしれません。
車を運転せずに生きる方法はこちらです。
以上、難発性吃音に悩む人が車を買ってぶつかる2つの問題と解決策でした。
結論。難発性吃音でもクルマの所有は可能だが、随所でストレスを味わう。持たないのがベター。
「話せること」を前提とした社会で吃音を抱えていると、生きにくいというか、不便。事故を起こして保険会社に電話することを思うと気が滅入る。
