オープンカーの座席後部には、山型のバーがついていることがあります。
このバーの名称は、ロールバーです。
本記事では、
- ロールバーにはどんな意味があるのか
- ロールバーがついていないオープンカーも存在するか
など、「オープンカーにロールバーがついている理由」を解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
【なぜ】オープンカーにロールバーがついている理由
オープンカーの座席後部についているロールバーは、車が横転(ロールオーバー)した際に乗員を守ることを目的としています。
オープンカーは屋根を開けて走れる自動車です。
バイクと異なり、乗員がヘルメットをかぶる必要はありません。
とはいえ、オープン走行をしている最中に交通事故が起こり、車がひっくり返ってしまったら大変です。
乗員の頭がアスファルトにガリガリと擦れ、見るも無残な状況になってしまいます。
こうした惨事が起こらないよう、乗員の体を守るためについているのがロールバーです。
したがって、オープンカー以外の自動車にはついていません(屋根があるため転倒時用のロールバーは不要)。
ロールバーがないコンバーチブルカーは危険?
ロールバーがついているのは、おもに2シーターのオープンカーです。
後部座席がある(4〜5人乗りの)カブリオレやコンバーチブルカーには、ロールバーがついていません。
では、ロールバーがないコンバーチブルカーが横転した場合、乗員の頭は大根おろしのようになってしまうのでしょうか?
答えはノーです。大根おろしにはなりません。
なぜなら、格納されているロールバーが飛び出してくるからです。
普段は見えないように格納されているだけで、ロールバーがついていないわけではないのです。
ロールバーなしで公道を走るのは危険すぎる。
自動車が横転(ロールオーバー)したことをセンサーが検知すると、瞬時にロールバーが飛び出します。
これにより、乗員の頭部を守る仕組みです。
電子制御されたロールバーが飛び出すところを見たい方は、ロールオーバー安全性テストの様子を動画検索してみてください。
ロールバーが見える位置にある2シーターのオープンカーのなかにも、ロールオーバーを検知するとバーが伸びるものがあります。
普通の状態でロールバーが長すぎるとダサい。暴走族のバイクに装着された長い背もたれみたいになってしまう。だからいざというときにだけ伸びる。
【注意】ロールバーの画像は調べないほうがいい
オープンカーのロールバーに興味を持ったとしても、ロールバーの画像検索は行わないほうがいいでしょう。
なぜなら、悲惨な交通事故の画像が出てくるケースがあるからです。
ロールバーの画像を調べていると、横転(ロールオーバー)し、頭部とアスファルトが擦れ、アタマが大根おろし状態になってしまった人の写真が出てきたりします(もちろん死亡)。
ロールバーがあれば絶対安全というわけではなく、バーが折れるなどし、死亡するケースもあるのです。
電子制御されているバーが横転時に出てこないリスクもあります。
そうした不運に見舞われた人の画像を見たいと思いますか?
頭部が削れ、大量出血したまま運転席でうなだれている人の画像を。
トラウマになる危険性があるため、ロールバーの画像検索は行わないことをおすすめします。
まとめ
オープンカーのロールバーについてご紹介してきました。
座席後方にある山型のバーは、横転時に乗員を守る目的でつけられています。
お洒落や飾りではありません。
ロールバーがないオープンタイプの自動車も、ボディに格納されているから無いように見えるだけで、ロールオーバー時には瞬時に飛び出してきます。
とはいえ、過信は禁物です。
「バイクよりは安全」くらいに考え、ロールオーバーしないよう安全運転に徹するのが一番です。
以上、オープンカーにロールバーがついている理由でした。
結論。大根おろし防止のため。
オープンカーの購入を後悔するリスクに関して、当サイトにはこんな記事があります。
「オープンカーは夏の昼間こそ最適」というイメージを抱いていませんか?
そんなことをしたら乗員が焼き芋になってしまいます。