この記事では、高速道路でのスピード違反を減らす方法を提案します。
現在は覆面パトカーや速度違反自動取締り装置による監視がメインです。
これですべての違反者を検挙できているわけではありません。
なかには「見つからなければ速度超過してもOK」といわんばかりに猛スピードで爆走するドライバーも存在しています。
警察が見ていない場所でのスピード違反を防ぐためには、すべての高速道路利用者を監視する必要があります。
すべての高速道路利用者を監視するには、インターチェンジの通過時間をチェックすれば良いのではないでしょうか。
高速道路のスピード違反をなくす方法【ICの通過時間を使う】
インターチェンジの通過時間をチェックすれば、高速道路におけるスピード違反をもれなく検挙できます。
たとえば、Aインターから高速道路に入ってBインターで降りた利用者がいるとします。
AインターとBインターの距離は100km。
この区間の制限速度が100km/時速だとすると、通過には最低でも1時間かかることになります。
1時間以内にこの区間を移動していたとしたら、それは途中で速度違反したことを意味します。
- 出入りしたインターの通過時間
- 当該区間の制限速度
これら2つの要素を使えば、すべての利用者を監視することが可能です。
制限速度100km区間において100kmの道のりを40分で駆け抜けるには、速度超過するほかに方法がないからです。
ドライバーは言い逃れの仕様がありません。
途中で時間を潰されたら意味ない?
インターチェンジの通過時間から平均速度を割り出す監視方法が適用されたらどうなるでしょうか。
途中でスピード違反をした者は、そのままインターで降りたら速度超過で処分されます。
したがって処分を避けるために、インター手前のサービスエリアに立ち寄って時間を潰すことでしょう。
「最低でもこれだけの時間がかかる」という最低ラインを超えるのを待ってから、速度違反者はインターを出るはずです。
これは提案している監視方法の「抜け道」ですが、抜け道があっても問題ありません。
なぜなら、ドライバーはいずれ無意味さに気づくからです。
道中を120km/時でぶっ飛ばしても、結局はインター手前のサービスエリアで時間を潰すことになる。
そうしないと捕まってしまうから。
だったら、スピード違反をしてぶっ飛ばす意味などないじゃないか。
制限速度にしたがって走ろう、というわけです。
ICの通過時間を使った監視方法は、スピード違反の抑止力にもなります。
ICの通過時間から算出する方法の弱点
制限速度違反は、速度超過の度合いによって処罰が異なります。
15km/時のスピード違反と70km/時のスピード違反では、罰則が違っているということです。
平均速度でスピード違反を見つける方法は、ここに弱点があります。
なぜなら、瞬間的に何キロオーバーしたのかがわからないからです。
違反者の平均速度が130km/時だったとして、
- ずっと130km/時で走行
- 基本120km/時、一部150km/時で走行
どちらなのか判別できません。
罪としては後者のほうが重いため、後者を厳罰に処さなければならないが。
また、区域によって制限速度が異なっていることも問題です。
制限速度100km/時区域を130km/時で走った。
制限速度80km/時区域を130km/時で走った。
これも、ICの通過時間から算出する方法ではわかりません。
解決策として、高速道路における速度超過は、一律で厳罰にしたら良いのではないでしょうか。
一発で免停。 反則金10万円ってなもんです。
実際に運用開始されたら
IC通過時間を使った取締りが実施されたら、つぎのようになります。
違反ドライバーがETCを利用している場合には、音声で通知します。
「速度違反を確認しました。ご愁傷様です」といった具合です。
ETC車載器を設置していないドライバーには、係員や精算機が通知します。
「速度違反を確認しました。ご愁傷様です」といった具合です。
同時にICの出口では、カシャっと自動で撮影をします。
ドライバーの顔を証拠画像として残すためです。
撮影はアトラクションのライドフォトみたいなイメージ。
違反したドライバーには、オービスでの取締りとおなじ段取りで警察から連絡が入り、違反者はおなじ段取りで処分を受けます。
これにて、速度違反を犯した悪質なドライバーは、めでたく処罰されるというわけです。
まとめ
高速道路における速度違反の取締り方法について書いてきました。
オービスや覆面パトカーだけで違反者を取締るのには限界があります。
なぜなら、高速道路の利用者すべてを監視することができないからです。
結果として、時速120km/時で走っていたアルファードは覆面パトカーに止められる。
いっぽう時速140km/時で爆走していたポルシェはセーフだった、といった理不尽な状況が生まれてしまうわけです。
覆面パトカーは車種や特徴が特定されており、オービスの設置場所だって周知の事実。
取り締まれるのはマヌケなドライバーだけ。
速度超過で処分されるかどうかが情報量の差にかかっているだなんて、そんなのあんまりです。
そうではなく、道のりと時間を使って、平均速度を割り出す。
すべてのドライバーを管理下に置き、抑止力を働かせ、速度をセーブさせる。
これが理想です。
実現にはさまざまな問題があるのでしょうが。
以上、机上の空論もとい、高速道路のスピード違反をなくす方法でした。
結論。算数で解決できる。
高速道路における問題としては「追越車線をだれにも譲りたくないドライバー」の存在もあります。
オービスでも算数でも解決できず、厄介です。