日産リーフは電気自動車(EV)ですので、バッテリーとモーターを使って走ります。
ただし、生き物がどんどん衰えていくのとおなじように、EVのバッテリーもどんどん劣化していきます。
日産リーフを買って後悔するリスクがあるとしたら、バッテリーの劣化に関してではないでしょうか。
なぜなら、たいていの電気自動車が水冷式バッテリー冷却装置を搭載しているなかで、日産リーフは、空冷式のバッテリー冷却装置を採用しているからです。
端的にいえば、日産リーフのバッテリーは劣化しやすい、ということです。
この記事では、
- バッテリーの寿命に関わる温度
- 水冷式冷却装置のデメリット
など、「日産リーフを買ってバッテリー劣化で後悔するリスク」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
日産リーフを買ってバッテリー劣化で後悔するリスク
日産リーフは電気自動車です。
ゆえにエンジンは搭載しておらず、代わりにバッテリーとモーターを積んでいます。
ただしEV全般にいえる問題として、バッテリーの劣化が挙げられます。
ちょうど、私たちの使っているスマホのバッテリーが劣化し、性能が落ちていくようなものです。
スマホを長く使っていると充電の持ちが悪くなるように、電気自動車もまた、バッテリーの性能が下がっていきます。
これは電気自動車のウィークポイントだといえるでしょう。
10年間乗りつづけても、ガソリン車の燃料タンクが縮んでいくことはないからです。
もともと50L入る燃料タンクだったのに、10年経ったら劣化して、30Lしかガソリンが入らなくなった、などということは起こりません。
寿命を左右するバッテリーの温度管理
バッテリーを長持ちさせるには、温度管理が大切です。
なぜならバッテリーは、高温になるほど劣化が進むからです。
たとえるなら、冷蔵庫で冷やしておいたほうが食品が長持ちするようなもの。
そのため電気自動車は、バッテリーを冷やすための冷却装置を搭載しています。
ただし冷却装置には、
- 空冷式
- 水冷式
これら2タイプが存在します。
バッテリーを空気(風)で冷やすか、水で冷やすかの違いです。
どちらの冷却方式が優秀かといえば、水冷式です。
たとえば、指をヤケドした状況を思い浮かべてみてください。
ヤケドした指は、
- うちわで扇いで冷やす
- 水道水で冷やす
どちらのほうが冷やせるでしょうか。
当然ながら、水道水を使ったほうが指を冷やせます。
バッテリーの冷却装置もおなじです。
ところが残念なことに、日産のリーフは、
- 先代(2010-2017)
- 現行型(2017-)
いずれも、水冷式に劣る空冷式のバッテリー冷却装置を採用しています。
日産リーフのバッテリー冷却装置は空冷式
空冷式よりも水冷式冷却措置のほうが、EVのバッテリー寿命を長持ちさせられます。
その証拠に、テスラ、ホンダe、メルセデス、アウディなどの電気自動車(EV)は水冷式のバッテリー冷却装置を搭載しています。
なぜなら、水冷式のほうがバッテリーの温度管理をしやすいからです。
バッテリーの適温は20度前後であり、60度を超えると劣化が進むとされています。
バッテリーは、充電中に温度が上がります。
このとき水冷式の冷却装置ならバッテリーの温度を下げられますが、空冷式ではじゅうぶん冷やせません。
なぜなら、充電中は車が静止しているため、空気(風)でバッテリーを冷やせないからです。
バッテリー性能が落ちたスマホはすぐ買い替えられますが、値段が高い電気自動車はそうもいきません。
EVのバッテリー性能低下が心配な方は、空冷式の冷却装置を積んでいる日産リーフを避けることです。
まとめ
日産リーフを買ってバッテリー劣化で後悔するリスクについてお伝えしてきました。
端的にいって、空冷式のバッテリー冷却装置は時代遅れです。
日産も時代遅れであることを自覚しているようで、今後発売する電気自動車アリアに、日産は水冷式の冷却装置を導入する考えでいます。
がしかし日産は、電気自動車アリアに関して、「優れている水冷式を導入しますよ」とはアピールしていません。
なぜなら、リーフに搭載している「空冷式のバッテリー冷却装置」がショボい事実を、世間に知られてしまうからです。
これでは現在販売しているリーフが売れなくなり、日産は困ります。
日産にとってリーフのバッテリー冷却装置が空冷式であることは、隠しておきたい事実だ、ということです。
ゆえにバッテリーの冷却方式について考えることもないまま、人々はリーフを買っています。
EV購入を検討している方のなかで、バッテリーの寿命が気になるという方は、日産リーフを避けておくのが無難ではないでしょうか。
もちろんバッテリーというのは、
- 放充電サイクルの繰りかえし
- 使わず放置
これらの要因によっても劣化します。
バッテリーの性能が落ちるのは避けられません。
ただし、バッテリーの寿命にもっとも関わっているのは「温度管理」です。
優れた温度管理を求めるのであれば、水冷式の冷却装置を導入している、
- テスラ
- ホンダe
- メルセデス
- アウディ
- VW
といったメーカーの電気自動車を選ぶのが良いかもしれません。
以上、日産リーフを買ってバッテリー劣化で後悔するリスクでした。
結論。先代も現行型も、リーフのバッテリー冷却装置は空冷式で時代遅れ。フライパンで火傷した指を、うちわで扇いで冷やすか、流水で冷やすか。後悔しないのはどっちか。
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