マツダのロードスター(4代目・ND)は、2015年5月に発売された2シーターのオープンカーです。
2016年12月には、RF(リトラクタブル・ハードトップ)モデルが追加されています。
発売当初、いずれのステアリングにもテレスコピック機構(前後の調整)はなく、チルト機能(上下の調整)のみがついていました。
ただし現在のロードスターは、
- ソフトトップ
- RF
どちらのモデルにもチルト・テレスコピックステアリングが標準装備となっています。
ロードスターの仕様変更は、一体いつ行われたのでしょうか。
この記事では、
- テレスコ機構が搭載された時期
- 中古でNDロードスターを買うなら
など、「NDロードスターのテレスコピック搭載時期」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
NDロードスターのテレスコピック搭載時期
NDロードスターのステアリングにテレスコピック機構が追加されたのは、2018年6月実施のマイナーチェンジ時です。
2018年6月の商品改良を機に、
- ソフトトップ
- RF
どちらのモデルにも、チルト・テレスコピックステアリングを標準装備としました。
これはNDに限らず、ロードスター史上初です。
これまでに販売されてきたNA、NB、NCロードスターには、テレスコピック機構がついていません。
つまり、ステアリングの位置を前後に調整できるのは、2018年6月MC以降のロードスターだけだ、ということです。
2018年、待望のテレスコ登場
テレスコピックは、ロードスターファンが待ち望んでいた機能です。
というのも、スポーツカーにとって「理想的なドライビングポジションの確保」は、運転を楽しむための必須条件だからです。
サイズが合っていない靴では心地よく歩けないのとおなじで、しっくりこない運転姿勢では、せっかくのスポーツカーを満喫できません。
テレスコピック機構は、
- トヨタ86
- スバルBRZ
といったロードスターのライバル車(国産スポーツカー)には標準装備されていました。
ホンダの軽自動車N-WGNですら、チルト・テレスコピックステアリングが標準装備となっています。
ゆえに、2018年の商品改良でロードスターにテレスコが追加されたのは、タイミングとしてむしろ遅すぎたくらいです。
MC前のロードスターでは、アクセルペダルやクラッチペダルを踏み込める位置にシートポジションを合わせ、ステアリングが遠い(または近い)と思っても、調整できませんでした。
運転を楽しむためのスポーツカーとして、重大な欠点だといえるでしょう。
たとえるなら、運動を楽しむためのランニングシューズなのに、サイズが2cm刻みでしか用意されていないようなものです。
足のサイズが26cmであるにも関わらず、シューズのサイズが25cm、27cmと飛び飛びでしか販売されていなかったら、どっちを履いても
「なんかしっくりこない」
といった不満を覚えるに違いありません。
この「なんかしっくりこない」といった不満は、MC前のテレスコがないロードスターでも感じる恐れがあります。
トランスミッションでMTを選べば、なおさらです。
中古で買うなら年式は2019年以降
NDロードスターを中古で買う場合、ソフトトップ・RFどちらであっても、年式は2019年以降のものを選ぶと良いでしょう。
なぜなら、間違いなくテレスコ機構が搭載されているからです。
2018年半ばでマツダが改良を行なっているため、2018年式のロードスターには、
- チルトステアリング
- チルト・テレスコピックステアリング
これら2タイプが混在しています。
ミスや勘違いを避けるには、2019年式以降のロードスターを買うのが無難だといえます。
ちなみに、2018年6月のマイナーチェンジでは、
- クルーズコントロール新採用
- 燃費性能向上
- エンジン性能向上
など、いくつかの仕様変更が行われています。
ただステアリングにテレスコ機構がくっついただけではないので、このような変更を踏まえてた上で、2019年式以降のより優れたモデルを買うのが良いでしょう。
NDロードスターは2019年の11月にも一部改良されていますが 、
- ボディ色にポリメタルグレー追加
- 内装の質感アップ
など、2018年のそれにくらべると、微々たる変化に過ぎません。
ゆえに、2019年11月のマイナーチェンジは、中古車を探す際に無視して問題ないといえます。
まとめ
NDロードスターのテレスコピック搭載時期についてお伝えしてきました。
じつは、2018年6月にマイナーチェンジがアナウンスされたとき、もっとも注目されたのは「クルーズコントロール機能の新採用」でした。
テレスコ採用はクルーズコントロールの影に隠れていましたが、
- 重量増にたいする軽量化
- 衝突安全性試験を改めて実施
このように、テレスコピック機構の搭載ひとつとっても、マツダの並々ならぬ努力と熱意がこめられています。
せっかく2シーターの本格スポーツカーに乗るなら、ステアリングのテレスコピック機構は欲しいところです。
前後に動かせないステアリングというのは、たとえるなら、飲食店のカウンター席にある「床に固定されたイス」のようなもので、不便でしかありません。
以上、NDロードスターのテレスコピック搭載時期でした。
結論。年式でいえば、2019年以降のロードスターを買っておけば間違いない。ソフトトップ、RF問わず。前後に動かないステアリングも、カウンターの椅子も、私たちにおかしな姿勢を強要してくる厄介者だ。
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