もし元彼がほかの女性と結婚していたら、連絡をとりたい気持ちはグッと堪えるべきなのでしょうか。
答えはノーです。
衝動を抑える必要はありません。
ただし、既婚者の元彼へ連絡するにはそれなりの覚悟が要ります。
というのも、その連絡がきっかけとなって向こうの家族に波風が立ったり、家庭が崩壊したりするかもしれないからです。
そこでこの記事では、
- 近況報告だけで満足できるか
- 略奪愛に進むときの心構え
など、「既婚者の元彼に連絡したいときどうすれば良いか」をわかりやすく解説します。
メッセージを送るかどうか判断するため、ぜひ参考にしてみてください。
待って。既婚者の元彼に連絡したいときの注意ポイント
まずお訊きします。
元彼に連絡したい理由とはなんでしょうか。
もし「久しぶりに元恋人の近況でも知りたい」といった程度の動機、つまり純粋な好奇心によるものであれば、躊躇することはありません。
ほんとうに"連絡"がしたいだけなら、フランクなノリで「久しぶり、結婚したって聞いて連絡しちゃった。元気にしてる?」といったメッセージを送れば良いでしょう。
元恋人というより、ひとりの友達として興味を抱いている、そんなイメージです。
2〜3往復やりとりしたのち「じゃあ元気でね」で終わります。
それにたいしてもっと慎重になるべきは、まだ元彼にたいする恋愛感情や未練が残っている、つまり過去の恋を諦めきれていない場合です。
元彼を奪いとる覚悟
元彼がほかの女性と結婚していても諦めがつかないということは、彼との復縁を心の底から望んでいるのだといえます。
たとえるなら、営業時間終了で閉店している店にどうしても入れてほしい、みたいなことです。
かなり本気というか、元彼と復縁さえできれば私の人生は完璧、欲しいのはそれだけ、といった心境でしょうか。
もし復縁をゴールに見据えて元彼に連絡するなら、これはすなわち略奪愛です。
略奪愛というのは取り合い、奪い合い、ぶんどり合戦なわけで、かならず敗者が出て、誰か心に傷を負うことになります。
間違っても、元彼の夫婦に混ぜてもらって「これからは3人で仲良く暮らしましょう」なんて結末にはなりません。
だからこそ、全面戦争をしかけて、元彼の家庭を引っかき回すだけの覚悟が必要です。
自分が幸せになるために、向こうの奥さんに犠牲になってもらう、口いっぱいの不幸を味わってもらう、その覚悟はできていますか?
バンジージャンプとおなじで、大切なのは覚悟です。
いざ復縁を狙う略奪愛スタート
既婚者の元彼にメッセージを送ったとします。
もし交際していたときのような調子で彼から返信が来たら、スマホを介したやりとりだけでは物足りなくなるでしょう。
元彼と実際に会って食事をしたり、デートをしたり、手を繋いだり、もしかするとそれ以上の展開へと進んでしまうかもしれません。
いうなればこれは「不倫」です。
そして不倫というのは、民法上アウトな行為とされています(刑法ではなく民法。逮捕されたりはしない)。
たとえば、こちらと元彼との不倫関係が彼の妻にバレたとします。
もし彼女が怒り狂って民事裁判を起こしたら、われわれは慰謝料の支払いを命じられるかもしれません。
慰謝料の相場は国産車が1台買えるくらい、すなわち300万円以下が一般的です。
さらに向こうの妻が「離婚しない」と決断したなら、こっちは、
- 元彼と復縁する夢
- 300万円以下のお金
これらを同時に失うハメになります。
あくまでも「最悪なケース」ですが、略奪愛に失敗したらこうなるリスクがあるということで、頭の片隅に入れておきましょう。
ちなみに民法において不倫とは性行為のことを指すため、
- 食事をする
- 映画を観る
- 手をつなぐ
- ペッティング
こうした行為は(法的に)セーフです。
民法上の不倫には該当しませんが、既婚者に求愛する行為がモラル的にどうなのかは、ご自身でご判断ください。
冷徹人間になれるか
元彼への連絡が、ほんとうに"連絡"だけで終わることはありません。
どんどん欲が出てきて、
- 会いたい
- 食事がしたい
- デートがしたい
- 手をつなぎたい
- 抱きしめてほしい
といった具合に、欲望はエスカレートしていきます。
そして行き着くのは復縁、つまり「他人の夫としての元彼」ではなく、私の彼氏・私の旦那になってほしいと願う感情です。
坂を転がり出したボールが壁にぶつかるまで止まらないように、私たちが「求めるもの」も、復縁に達するまでノンストップで突き進んでいきます。
元彼への連絡はいわば、坂の上でボールから手を離す決定的な第一歩だといえるでしょう。
もう後戻りはできません。
とすると、この略奪愛が成功したとき、もっとも精神的ダメージを受けるのは元彼の妻ということになります。
旦那の元カノがいきなり現れて、私の家庭をぶっ壊し、人生を燃えカスにし、夫を奪い去っていった……といった具合です。
恨まれるのは間違いないでしょう。
恨まれたり憎まれたりするのはまだマシで、喪失と絶望によって生きる意味を失った彼女は、自ら命を絶ってしまうかもしれません。
事実、かつて不倫が騒がれた某女性議委員と某男性弁護士の一件では、男性弁護士の妻が自殺しています。
もし自分の行い(略奪愛)のせいで他人がこの世を去ってしまったら、良心が痛み、罪悪感を抱えたまま生きることになるでしょう。
早い話が、リスキーな計画に着手しようとしている、ということです。
たった一通のメッセージが、とんでもない結末につながりかねません。
もちろん復縁など考えておらず、ほんとうにお互いの近況報告だけで済むなら問題ありません。
もしそれ以上を望むのであれば、冷凍庫から出てきたかのような冷血人間になることです。
エゴを剥き出しにし、エゴに従い、他人の心の痛みには鈍感になりましょう。
まとめ
元彼は既婚者で、自由恋愛ができる身ではありません。
法的なしがらみの中に生きています。
その元彼を連れ去ろうというのは、たとえるなら、「売約済」の紙が貼られた自動車をむりやり横取りしようとしているようなものです。
「もう契約したとか知らない。関係ない。もともとは私の愛車。私が手放したクルマを返せ」
こんなイメージです。
この人物になるかどうか、ちょうど今その瀬戸際にいます。
LINEやSNS、メールでメッセージを送った瞬間から全面戦争が勃発する、開戦のスイッチが目の前にあって、押そうかどうか悩んでいます。
それでもこの戦いに挑むのであれば、悪魔に魂を売り払い、海賊になったつもりでとことんやりましょう。
「元彼の家庭」という船に乗りこんで、ハンマーでところかまわず叩き壊して、海の底へ容赦なく沈めましょう。
以上、既婚者の元彼に連絡したいときの注意事項についてでした。
【結論】未練がないなら問題ない。深刻に考えず、ただの知り合いとして、興味本位で連絡しするのは世間一般でもあること。もし未練があるなら、連絡は不倫のはじまり、そして略奪愛のはじまり。ついては、慰謝料のリスクやら恨まれるリスクやら諸々を背負う覚悟が必要。ただし性行為に至らなければ不倫にはならない。民事裁判もナシ。
復縁に関して、Amazonではこちらの本が女性に売れています。
復縁という"険しい山"を登りきるためのガイドブックのような存在です。
うっかり遭難しないためのマストアイテムだといえるでしょう。
『略奪愛』という映画をご存知でしょうか。
主人公に共感できる部分があるかもしれませんが、けっこう過激な内容で、略奪愛の参考にはなりません。
あくまでもエンターテインメント作品としてお楽しみください。
【参考文献】
日野いつみ『不倫のリーガル・レッスン』新潮社、2003年
Amazonで買える不倫がテーマのアダルトな漫画(NTR系含む)について、当サイトにはこんな記事があります。