これといって美容師と話すことがない、会話が途切れやすい、沈黙するあの瞬間が気まずい、そんなふうに悩んでいませんか?
たとえば、
- カット担当
- シャンプー担当
- 頭皮マッサージ担当
- ドライヤー担当
これらがすべて異なる分業スタイルの美容院だと、もうお手上げです。
つぎつぎ変わる担当者となにを喋ったら良いんだかわかりません。
あるいはなじみの美容師が独立してしまい、「初めまして」の美容師が新担当になることもあるでしょう。
関係性ゼロからの再スタートはこの上なく億劫です。
やたら偉そうな美容師は鼻につきます。
会話をする気になれません。
このような事情から、美容師とのコミュニケーションを鬱陶しく感じている人は少なくありません。
自動で髪を切ってくれる"散髪ロボット"があったら良いのにな、ってなもんです。
では、美容院へ行く気が失せてしまった人たちは、どこでどのようにして髪をカットしているのでしょうか。
この記事では、
- 爪もヒゲも鼻毛も自分で処理している
- 自分で散髪するセルフカットのすすめ
など、「美容師と会話したくない人に最適なセルフカット」についてわかりやすく解説します。
男女問わず他人に気を遣わずのびのびと髪を切るため、ぜひ参考にしてみてください。
美容師と会話したくないならセルフカットが最適
ヘアカットというのは特殊です。
たとえば歯医者で歯石をとってもらうとして、担当の歯科衛生士とはほとんど喋りません。
私たちはカバのように口を開けていて、話ができる状態ではないからです。
目を閉じ、無言で、アゴの疲れと闘うだけです。
ところが歯医者とは違い、美容院で「無言」を通すわけにはいきません。
まわりのお客やスタッフに聞かれても困らないような、当たり障りのない、表面的な、中身のない、薄っぺらな話を、美容師と延々つづけることになります。
この時間は苦痛そのものだといえるでしょう。
とはいえお金(カット代)を払って苦痛を味わうだなんて、変態ではあるまいし、どうかしています。
まるで映画館でつまらない作品を鑑賞しているようなものです。
どうかしていますので、もう美容院ないし床屋へ通うのはやめましょう。
そして、家族によるシロウト散髪か、セルフカットへと移行しましょう。
髪の毛だって自分で切れる
放っておいても伸びてくる手足の爪、アゴのヒゲ、鼻毛などは、すべて私たち自らの手で処理しています。
プロに依頼して鼻毛をカットしてもらう人はいません。
であれば、髪だっておなじように自分で手入れできるはずです。
事実、頭髪をセルフカットしている人は世の中にいくらでもいます(たとえば坊主ではない髪型の某俳優とか)。
ですので、「ヘアカットはプロに頼むもの」という固定観念は捨ててしまって構いません。
髪のメンテナンスにだけ3,000〜5,000円のお金を支払い、気まずい思いをしてまで美容師に頼むことはないのです。
むしろ、
- 理想の髪型
- 自分の頭の形
- クセが出やすい部分
などは、誰よりも私たち自身がもっともよくわかっています。
自分の髪をいちばん上手にカットできるのは自分なので、セルフカットを躊躇することはありません。
セルフカットのすすめ
虫歯を自分で削ることはできませんが、伸びた髪だったら自分で切れます。
頭のそばでハサミを動かすだけなので、難しくありません。
セルフカットに際して準備すべきは、
- すきバサミ
- バリカン
- 鏡
これら3つの散髪サポートアイテムです。
鏡は合わせ鏡のようにして置き、後頭部を見るために使います。
もし洗面台のミラーが三面鏡になっていれば、とくに鏡を用意する必要はありません。
それから、髪が長い女性ないし男性にバリカンは不要です(刈り上げる箇所がないので)。
すきバサミが1本あれば事足ります。
一般的なハサミとは違い、すきバサミを使えば髪の長さが揃いすぎず、適度にばらけて、ナチュラルな仕上がりになります。
毛先が歯ブラシのように揃ったりはしません。
髪のボリュームを減らして軽さを出せるほか、すきバサミで全体の長さを短くすることもできます。
バッサリ切れる普通のハサミよりも段階的な調整ができるので、セルフカットで失敗するリスクを抑えられます。
セルフカットのコツや方法を学ぶには、YouTubeなどにアップされている解説動画が参考になります。
誰だって最初はセルフカット初心者です。
そして何事も挑戦です。
見よう見まねでチャレンジしてみてください。
もし短髪なら、バリカンだけ、ないしバリカンとハサミを使って自ら散髪できます。
市販のバリカンには数種類のアタッチメントがついていて、
- 10mm
- 12mm
- 20mm
- 30mm
など好きな長さを残してカットが可能です。
まず全体を20mmでカットしてからアタッチメントを付け替え、8mmで襟足や耳のまわりを刈り上げる、こんな感じで仕上げられます。
誰とも会話をすることなく髪が切れる気楽さを、味わってみてはいかがでしょう。
一度この快適さを知ってしまったら、きっともう美容院には戻れません。
まとめ
セルフカットにはこんなメリットがあります。
- 他人と会話しなくて良い
- カット代を節約できる
- 納得いくまで微調整ができる
- 予約や移動の手間がかからない
これをすべてひっくり返せば、そのまま美容院へ通うデメリットにもなります。
具体的には、
- ずっと喋らないといけない
- 3,000〜5,000円のカット代がかかる
- 時間の制約があるので妥協せざるを得ない
- 予約してわざわざ出向く必要がある
これが美容院のマイナス面です。
今後もずっと、これらを我慢しつづけますか。
それともセルフカットに移行しますか?
コロナ禍で人との接触を避ける生活様式になってから、美容室を敬遠し、セルフカットをはじめる人も出てきています。
自分の髪をカットする技術は、調理スキルのようなもので、一度身につければ生涯にわたって役に立ちます。
セルフカットを習得してしまえばもう、「なに喋ろうか……」と美容院でネタ探しに悩むことはなくなります。
どうでもいい話をグイグイ広げて、ビヨンビヨンと延ばす必要もなくなります。
親しくもない人と無益な会話をしたくない私たちには、セルフカットがお似合いだといえるでしょう。
ちなみに漫画『ブラック・ジャック』のなかで、外科医のブラックジャックは、メスで自分の腹部を切り開いて自らオペを行なっています。
執刀医は自分、患者も自分の"セルフオペ"です。
自分で腹部を切るのにくらべたら、自分で髪を切るくらい、どうってことありません。
もし失敗しても人に笑われるくらいで、死んだりはしない、ということです。
Amazonではこんな散髪セットが売れています。
自宅で髪を切りたい人たちに人気の商品です。
バリカンはパナソニック製の商品が支持されています。
値段は少し高くなりますが、アタッチメント数(選択可能)は多いほうが何かと便利です。
この初期投資は浮いたカット代ですぐに回収できるので、後悔しないよう奮発しましょう。
以上、美容師と会話したくない人に最適なセルフカットについてでした。
【結論】ただ髪を切ってもらいたいだけなのに、退屈な会話もセットでついてくる。それが美容院。話したいことなんてないけれど、鏡越しに美容師と目が合うのは気まずい。だから喋る。でも興味のないことを質問するのは自分らしくないから、やっぱり嫌になる。というわけでセルフカット。爪もヒゲも鼻毛も自分で処理してる。だから髪もそろそろ甘えるのはやめよう。髪も自立すれば、もう怖いものはない。
セルフカットに必要な道具一式について、当サイトにはこんな記事があります。
セルフカットに失敗した際のリカバリー方法に関して、当サイトにはこんな記事があります。