エアロバイクは、自宅で有酸素運動をするのにうってつけのエクササイズ器具です。
とくに、
- 外に出るのが億劫
- ウェアに着替えるのが面倒
- 紫外線を浴びたくない
- あまり運動する時間が取れない
といった方は、屋外で散歩やジョギングをするのではなく、自宅で粛々とエアロバイクを漕ぐのが良いでしょう。
がしかし、「毎日漕ぐぞ」と張り切ってエアロバイクを買ったものの1年も経たないうちに使わなくなり、購入したことを後悔する人もいます。
では、たとえばどんなことがあったら、買ったエアロバイクを「要らない」と感じるのでしょうか。
後悔を避けるために、どんな点に注意して選べば良いのでしょう。
この記事では、
- 本体が大きすぎて鬱陶しい
- 漕いだ際の音がうるさい
- 壊れて使えなくなる
など、「エアロバイクを買って後悔するリスク」をわかりやすく解説します。
貴重なお金をドブに捨てないよう、ぜひ参考にしてみてください。
エアロバイクを買って後悔するリスク4選
エアロバイクというのは、いわば"どこへも行けれない自転車"です。
息を切らしながら1時間漕いだところで、1cmも移動できません。
自宅にいながらカロリーを消費し、おまけに下半身の筋肉を鍛えられる、ただそれだけの運動器具です。
エアロバイクではなく自転車を買えば、近所を移動して買い物や用事を済ませられます。
それでいて、運動効果はエアロバイクと変わりません。
ですので1台で「運動と所要」を済ませられる効率の良さに魅力を感じるなら、エアロバイクの代わりに自転車を買ったほうが良いでしょう。
「いや、交通事故に遭ったら危ないし、自転車を漕いでいる姿を人に見られるのは恥ずかしい」
という方は、このままエアロバイクの購入を検討しましょう。
ただし、
- 使わなくなる
- 壊れて使えなくなる
- 音がうるさい
- 大きくて邪魔
これら4つの後悔するリスクにご注意ください。
いったいどういうことなのか、それぞれ順に詳しくご説明します。
1. 使わなくなる
これまで何か運動にチャレンジしたことはありますか?
運動というのはたとえば、
- 水泳
- 筋トレ
- ジョギング
- ウォーキング
などです。
もしこれらを習慣にしようと思って始め、挫折して既にやめているとしたら、エアロバイクもおなじ末路をたどる恐れがあります。
つまり、使わなくなる、ということです。
どうしてかというと、「エアロバイクはやたら継続しやすい」なんてことはないからです。
ウォーキングやジョギングが習慣化せず、3日坊主に終わった過去があるなら、エアロバイクだけを特別視するべきではありません。
疲れるし、気分が乗らない日もある……それはエアロバイクもおなじです。
飲むだけで痩せるサプリメントや、電気刺激で腹筋を鍛えられる装置と違って、エアロバイクは、ラクに痩せられるわけではありません。
エアロバイクを部屋に飾るだけで脂肪がみるみる落ちていく……なんてことはないのです。
したがって、過度な期待は禁物だといえます。
もし「飽きっぽくて長続きしない性格」だと自覚しているなら、エアロバイクの購入は、慎重に考えたほうが良いかもしれません。
エアロバイクはそれなりのお値段がする上に、要らなくなってもそう簡単に処分できない(燃えるゴミに出せたりしない)からです。
ショボい食器用スポンジを買って後悔するのとはスケールが違います。
2. 壊れて使えなくなる
「一度決めたことは粘り強くつづけられる性格だから大丈夫だ」
そう安心したかもしれません。
が、エアロバイクが故障したせいで、漕ぎたくても漕げなくなるケースもあります。
そう、自動車やスマートフォン、ブルゾンのチャックとおなじで、エアロバイクも壊れることがあるのです。
たとえば、
- 大きな異音が出る
- 負荷を変えられなくなる
- 負荷がかけられなくなる
これらが、エアロバイクにありがちな故障です。
では仮に、運悪くエアロバイクが壊れてしまったとしましょう。
さっそく押し入れから説明書を引っ張り出し、カスタマーサービスに壊れた旨を連絡します。
がしかし、すぐスタッフが自宅に駆けつけて直してくれる……なんてことはありません。
- 修理用動画のURLが送られてくる
- 修理キットが自宅に送られてくる
- 交換用のパーツが送られてくる
など、早い話が「壊れたら自分で修理しなければならない」ということです。
この修理が難しかったり、作業が面倒だったり、そもそもトラブルを想定していなかったりすると、「もう嫌だ。エアロバイクなんて知らない」と不貞腐れてしまうかもしれません。
そして、エアロバイクを買ったことを後悔するのです。
とはいえ、故障するかどうかは運しだいです。
5万円以上する高価なエアロバイクがすぐ壊れることもあれば、1万円台のリーズナブルな商品が、不具合に見舞われることなく5年以上もつこともあります。
エアロバイクの購入に際しては、故障のリスクを覚悟しておきましょう。
絶対に割れないグラスが存在しないように、絶対に壊れないエアロバイクもありません。
欠かせないのは覚悟と、それから工具です。
3. 音がうるさい
エアロバイクを買って後悔する要因として、音が挙げられます。
漕いでいるときに器具から出る音です。
使用中の音がうるさいと、
- 隣人に気を遣う
- 家族に気を遣う
- 夜中に使えない
- 音楽を聴きにくい
- テレビやスマホ動画が見にくい
などの弊害が生じます。
「せっかく録画した番組を観ながらエアロバイクを漕ごうと思ったのに、こんなにうるさいとは……」という具合です。
想定以上の音に悩まされないよう、あらかじめ「どれくらい騒音がするか」を確認しておきましょう。
実店舗へ行って気になっているエアロバイクを漕いでみても良いですし、YouTubeなどで動画を検索して「漕いでいるときの音」をチェックするのも良いでしょう。
騒音に関しては、値段が高いモデルほど抑えられています。
ちょうど、軽自動車よりもメルセデス・ベンツのほうが車内の静粛性に優れているようなものです。
ですので、漕いでいるときの音を抑えたいなら、「静音設計」などを謳っている製品を選ぶのが良いでしょう。
目安として、5万円以上のエアロバイクならだいたい静粛性にもこだわって作られています。
ただし、「静音設計」をウリにする高価なエアロバイクであっても、お伝えした通り故障するリスクはあり、ある日いきなりトンデモナイ異音が出ることがあります。
奮発して高い静音モデルを買っておけば安心、ではない点にご注意ください。
もちろん、不具合にはカスタマーセンターが対応してくれますし、初期不良が認められれば(ないし保証期間内であれば)無償で新品と交換してもらえます。
どこにも静音と書かれていない1〜2万円台のエアロバイクを買う際には、ひとまず実店舗かネット動画で「音」を確かめておきましょう。
音量の感じかたは人それぞれなので、他人の口コミで判断するのではなく、ご自身で実際に音を聞いて判断することをおすすめします。
4. 本体が大きくて邪魔
エアロバイクは運動器具のなかでもサイズが大きく、自転車を室内に飾っているような状態になるので、部屋のスペースを取ります。
つまり、買ったらいまよりも部屋が狭くなる、ということです。
実物を見ずにネットで注文し、いざ自宅に届いてから「こんなにデカいとは……どこにも置けない」と後悔する人もいます。
こんな初歩的なミスをしないよう、あらかじめサイズを確認しておきましょう。
まずエアロバイクのサイズをネットで調べ、メジャーで測りながら設置場所を決めておけば問題ありません。
世の中には、エアロバイクが思っていたよりも大きかったせいで部屋に置くことができず、やむを得ずベランダに設置している人もいます。
寒くて雨風が当たるベランダ(つまり屋外)でエアロバイクを漕ぐなら、自転車とほとんど変わりません。
だったら移動手段にもなるぶん、自転車を買ったほうがマシです。
部屋の一角を犠牲にしてでもエアロバイクが欲しいのかどうか、胸に手を当てて考えてみてください。
もしエアロバイクを設置するだけの空間的余裕が部屋になさそうなら、「折りたたみ式」の製品を買う手があります。
これなら、使い終わったら折り畳んで収納しておけれるため、場所を取りません。
あるいは私たち自身が納得していても、家族が「デカくて邪魔」だとエアロバイクに文句を垂れてくる可能性もあります。
独断で買う前に、家族にひとこと相談しておいたほうが良いでしょう。
「これくらいのサイズのエアロバイクを買って、ここに設置します。使っていない間も動かせませんが許可してくれますか?」という具合です。
ちなみに、不要になったエアロバイクはただの粗大ゴミと化します。
押し入れへ片付けることもできず、処分するにも手間とお金がかかり、何かと面倒です。
要らない服のようにエアロバイクをゴミ箱へポイッと捨てることはできません。
ペットとおなじで、エアロバイクも「一度買ったらずっと付き合う覚悟」を持ちましょう。
「大袈裟な……」と思うかもしれませんが、それだけの覚悟がなければ、飽きてほったらかして邪魔になるのが関の山です。
まとめ
エアロバイクを買って後悔するとしたら、
- 使わない
- 壊れて使えない
- 漕いだときの音がうるさい
- 本体が大きくて部屋が狭くなる
こんなシチュエーションが挙げられます。
したがって、
- 挫折しない自信があるか
- 壊れても自力で修理できるか
- あらかじめ音は確認したか
- 部屋のスペースに余裕はあるか
- (家族の理解は得られているか)
このあたりを考慮しながら、エアロバイクを買うかどうか、買うならどれにするかを考えてみてください。
さんざんネガティブな面を見てきましたが、事実、エアロバイクは優れた運動器具です。
たとえば、ウォーキングやジョギングと違って膝を痛める危険がなく、負荷を自在に変えられることから、エアロバイクを「もっともおすすめの有酸素運動」として推奨している医師もいるくらいです。
良い面ばかり、悪い面ばかりに偏るのではなく、それぞれ見比べながら購入を検討してみてください。
以上、エアロバイク(フィットネスバイク)を買って後悔するリスクでした。
【結論】やる気が失せて粗大ゴミ。壊れて使えず粗大ゴミ。音がデカくて粗大ゴミ。エアロバイクに居住スペースを奪われ窮屈(おまけにデカくて圧迫感があって目障り)。これらの失敗にご注意を。あらかじめ考えておけば後悔は避けられる。
ネット通販サイトAmazonでは、FITBOXのエアロバイクが売れています。
漕いだときの「静かさ」がウリです。
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