交際中の彼氏がいるのに、昔付き合っていた元彼を思い出すのはなぜでしょう。
原因は3つ考えられます。
- 過去は美化されるものだから
- 元彼に未練があるから
- 現在の彼氏に不満があるから
ただし、「元彼を思い出すこと」自体は悪いことではありません。
かつての恋人が気になるのは、普通のことです(新しい彼女できたのかな、とか)。
「高校時代は楽しかったな……」と過去を振りかえるように、生活していれば、ふと元彼を思い出すことだってあります。
頭をぶつけて記憶喪失にでもならない限り、元彼をすっかり忘れたりはしないのです。
もしかするとあなたは「彼氏がいるのに元彼のことを考えるなんて……」と罪悪感を覚えているかもしれません。
がしかし、考えないようにすればするほど、かえって元彼を意識してしまうものです。
事実、「シロクマのことを考えないで」と注意された人ほどむしろシロクマのことを考えていた、とする研究結果があるくらいです。
「元彼を思い出すのはやめよう……」と念じるのは逆効果ですのでご注意ください。
この記事では、
- 思い出す自分を受け入れる
- 彼氏と別れる(か距離を置く)
- 元彼との復縁を考える
など、「彼氏がいるのに元彼を思い出す原因と対処法」をわかりやすく解説します。
ざわついた気持ちを落ち着けるため、ぜひ参考にしてみてください。
彼氏がいるのに元彼を思い出す原因と対処法
彼氏がいるのに元彼とキスをするのは問題ですが、元彼を思い出すくらいのことなら、誰だって一度や二度は経験します。
たとえば、元彼が好きだったアーティストの曲を聞いたとき、元彼と観た映画を配信サービスで見つけたとき、「そういえば元気かな……」と元彼を思い出すのは自然なことだといえるでしょう。
「いや、私はなにもきっかけがないのに元彼を思い出す……」
という方がいるかもしれません。
2人で楽しんだ映画や音楽(あるいは訪れた場所)とは関係がないとしたら、元彼を思い出す原因として、つぎの3つが挙げられます。
- 過去は美化されるものだから
- 元彼に未練があるから
- 現在の彼氏に不満があるから
どういうことなのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 過去は美化されるものだから
私たちの脳には「記憶を美化する傾向がある」とされています。
たとえば、これまでに経験した旅行を2〜3つほど思い出してみてください。
家族と出かけた旅行でも、学生時代の修学旅行でも構いません。
それらのなかに「つまらなかった最低の旅行」は1つもないはずです。
たとえ旅先でトラブルが起こったり、誰かと揉めたり、ホテルの客室がショボかったりしても、トータルでは「楽しかった旅行」として記憶しているのではないでしょうか。
なぜなら、旅行中に不満があったとしても、時間が経つうちに脳内で思い出が美化されるからです。
元彼についてもおなじことがいえます。
- ケチだった
- 嫉妬深い男だった
- トキメキがなくなった
- デリカシーに欠けていた
こうした「不都合な情報」は薄れるいっぽうで、
- 優しかった
- 匂いが好きだった
- いつも笑い合っていた
- よく愛情表現をしてくれた
などの「都合が良い情報」は強化され、結果として「元彼はいいヤツだった」と記憶が"補正"されてしまうのです。
あなたはいま「彼氏よりも元彼のほうが気になっている自分」に悩んでいるかもしれません。
が、たとえ現在の彼氏と別れたところで、今度はいまの彼が記憶のなかでどんどん美化され、「気の迷いで別れるんじゃなかった……」と後悔する恐れがあります(おなじことの繰りかえし)。
つぎに脳が「都合よく補正した元彼との記憶」を見せてきたときには、
- 元彼にムカついた場面
- 元彼にいわれて傷ついた言葉
- 元彼の嫌だったところ
- 元彼に泣かされた日
- 元彼とのケンカ
など、ネガティブな記憶を頭のなかから引っ張り出して抵抗しましょう。
たとえるなら、Amazonであえて低評価のレビューを読み、商品を買いたい気持ちを"萎えさせる"ようなものです。
「過去は美化されるものだ」と理解していれば、ふと元彼を思い出して、過ぎ去った日々が薔薇色に感じられても、"錯覚"として払い除けることができるでしょう。
他人がインスタに投稿した写真とおなじで、(元彼との思い出も)盛って飾って美化されているので、相手にする必要はありません。
元彼との「終わった恋」についてあれこれ考えるくらいなら、彼氏との「これからの恋」に思考を巡らせたほうが生産的です。
元彼のことを思い出した際には、「そんなに良いものじゃなかったでしょ?」とネガティブな記憶をぶつければOKです。
2. 元彼に未練があるから
元彼のことを思い出す原因は、未練があるから、かもしれません。
たとえば、
- フラれて破局した
- 自分から別れを告げて後悔している
- 元彼を捨てて他の男性に乗り換えたのは失敗だった
上のケースに当てはまる場合、元彼にたいする未練(諦められない気持ち)が残っている可能性があります。
未練があるかどうか確認するには、「元彼と復縁したいか?」の問いに答えるだけでOKです。
答えが「イエス」の場合には未練タラタラなので、(復縁がうまくいくかどうかはともかく)現在の彼氏とお別れするのが良いでしょう。
元彼への未練を断ち切れないまま付き合うのは「誠実な交際」とはいえませんし、あなたにとっても彼氏にとっても好ましい状況ではありません。
なぜなら、自分と彼氏に嘘をついていることになるからです。
正直に生きるためにも、そして罪悪感から解放されるためにも、未練があるなら彼氏との関係を終わらせるべきです。
元彼との復縁にチャレンジするのは、それからです(順番を間違えると「浮気」になるので要注意。彼氏といったん距離を置いて気持ちを整理するのもアリ)。
「いや、元彼と復縁したい気持ちはないけど……」
という方は、元彼のSNSをチェックしたり、写真を見返したりしていませんか?
たとえば世の中には、「恋愛感情はないけど元彼のSNSをチェックする癖がやめられない」と悩む女性がいます。
元彼のことを思い出したくないなら、上のような習慣は断ったほうが良いかもしれません。
ただし「別れた恋人との写真をすべて消すとかえって記憶が強化される」とする研究があるため、スマホから写真を消すのではなく、見ないように心がけるのがベターです(フォルダをわけて管理するとか、パソコンにデータを移すとか)。
SNSに関して、彼氏の動向が気になってしまう方は、自分のアカウントを削除し、アプリをアンインストールしましょう。
意志の力に頼るのではなく(当てにならない)、環境を変えてSNSチェックを防ぐ作戦です。
お菓子でたとえるなら、部屋にあるお菓子を食べないようガマンするのではなく、チョコやクッキーをすべて捨てて「食べるものがない環境」を作るようなものです。
SNSにせよ写真にせよ、元彼の姿が視界に入らないよう工夫してみてください。
3. 現在の彼氏に不満があるから
彼氏がいるのに元彼を思い出す原因、ラストは「いまの彼氏に不満があるから」です。
「元彼だったら……」といまの彼氏と元彼をくらべていませんか?
たとえば、
- 元彼はデート代を奢ってくれた
- 元彼は話をよく聞いてくれた
- 元彼は一途だった
- 元彼はアイドルオタクじゃなかった
- 元彼は重たい荷物を持ってくれた
- 元彼は運転が上手だった
- 元彼は頻繁に愛情表現をしてくれた
これらはすべて「でも現在の彼氏は違う」ことを意味しています。
がしかし、こうした比較はフェアではありません。
なぜなら先述のとおり、私たちの記憶は美化されているからです(元彼が話を聞いてくれなかったこともあったはず)。
たとえるなら、
- 美化された元彼:メイクした女性
- ありのままの彼氏:すっぴんの女性
この2人をくらべるようなもので、前者が勝つに決まっています。
もしかすると元彼と付き合っていた当時、比較する相手がいなかったのではないでしょうか。
具体的には、
- 初めての恋人だった
- 初めて長く続いた恋人だった
という具合です。
食事でたとえるなら、初めて食べた豚骨ラーメンを基準にして、「この豚骨ラーメンはしょっっぱい」だとか「味が薄い」だとかのダメ出しをするようなものです(最初の豚骨ラーメンには比較対象がないのでくらべようがない。最初の彼氏もおなじ)。
がしかし、元彼とまったくおなじ人間など存在しませんし、そもそも私たちは"元彼にそっくりな人間"を探しているわけでもありません。
早い話が、元彼と現在の彼氏をくらべるのはナンセンスだ、ということです。
彼氏に不満があるなら、「元彼だったら……」と回想するのではなく、指摘して直してもらいましょう。
どうしても元彼を引き合いに出してしまうなら、
- 現在の彼氏の良いところ
- 元彼のダメだったところ
ご覧のように比較してみてください。
あなたが愛すべきは、元彼ではなく現在の彼氏です。
元彼のプラス面と彼氏のマイナス面ばかりを比較して、わざわざ現在の彼氏を"嫌いになる"必要はありません。
これではシーソーの上下が逆です。
そうではなく、元彼を下げていまの彼氏を上げたほうが幸せになれます。
元彼といまの彼氏をくらべてしまう方は、
- 不満は本人に伝える
- 彼氏の長所と元彼の短所をくらべる
ご覧の方法で「いまの彼氏」をもっと好きになりましょう。
「いまの彼氏が元彼より優れているポイントが見当たらない……」
という方は、そもそも現在の彼氏をたいして好きではないのでしょう(別れた寂しさやショックを紛らわすために交際したケースに多い)。
心の傷を手当てするための"絆創膏みたいな応急処置の彼氏"とは、そろそろ別れどきかもしれません。
傷が治ったら捨てる、それが絆創膏です。
まとめ
彼氏がいるのに元彼を思い出す理由は以下のとおりです。
- 過去は美化されるものだから
- 元彼に未練があるから
- 現在の彼氏に不満があるから
元彼との「幸せだった場面」をよく思い出すなら、あえて「悲しくて泣いた出来事」や「別れる直前の冷え切った関係」なども思いかえしてみてください。
補正されて美しくなった記憶を"適正値"に戻すことができるため、「元彼のほうが良かったかも」などと懐かしむ機会が減るはずです。
でも結局別れたってことは合わなかったってことなんだから……と冷静に考えられるかもしれません。
元彼に未練があり、復縁を望んでいる方は、彼氏との交際を終わりにしましょう。
なぜなら、現状は自分にも彼氏にも嘘をついていることになるからです。
まるで「自然豊かな田舎で暮らしたい」と思いながら都会暮らしをつづけるようなもので、精神衛生上よろしくありません。
「自分はどうしたいのか」がまだわからない方は、彼氏と距離を置くのもおすすめです。
彼氏との連絡やデートを1ヶ月ほど控えてみれば、自身の願望が見えてくることでしょう。
現在の彼氏に不満があるせいで「元彼だったら……」とくらべてしまう方は、
- 不満を本人に伝える
- 彼氏の長所と元彼の短所をくらべる
ご覧の言動を心がけてみてください。
「美化された元彼」を懐かしむのは、まるで社会人が「小学生のころはよかったなぁ」と回顧して"現実逃避"するようなもので、なにも解決しません。
すでにお伝えしたとおり、「元彼を思い出すこと」自体は悪いことではありません。
罪悪感を抱いているなら捨ててしまいましょう。
重要なのは、元彼を思い出す原因をはっきりさせること、適切に対処すること、この2点です。
以上、彼氏がいるのに元彼を思い出す原因と対処法でした。
【結論】思い出すのはOK。かつての恋人が気になるのは普通のこと。「思い出しちゃダメ。精神的浮気だ」と思考を抑えようとすると、かえって考えてしまい逆効果。シロクマとおなじ。むしろ元彼のイヤだったところをトコトン思い出して「美化された過去」を適正値に戻そう。元彼との比較グセがあるなら改めるべきだし、元彼に未練があるなら、いまの彼氏とは別れるべき。
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「こんなこと話したら鬱陶しいと思われるかな……」などと気を遣う必要がありません。
- 悩み/恋愛の相談に乗ってもらう
- 占ってもらう
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プロにアドバイスをもらうことで、
- 気分がスッキリする
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- 行動を起こす決意が固まる
など、メンタルに前向きな変化が生じるユーザーは少なくありません。
ほんの少し勇気を出すだけで、きっと心が軽くなるはずです。
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もちろん、相談相手に私を選んでいただいても構いません。
なかには「相談や占いにはお金がかかるんだ……」と尻込みする方がいるかもしれません。
ただ、利用者のレビューを見ればわかるとおり、たいていの問題は解決します。
お金を払って自宅の粗大ゴミを捨てるように、脳内の悩みやモヤモヤも綺麗さっぱり捨ててしまいましょう。
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