「仕事の9割は〜だ!」みたいなビジネス書って多いですよね。
おそらくあなたも書店やネットなど、どこかで一度は目にしたことがあるかと思います。
仕事の9割は右脳で決まるとか、仕事の9割は段取りで決まるとか。
本当にたくさん存在します。
結局なにで決まるの?っていう。
そこでこの記事では、仕事の9割は〜というビジネス書を一通りまとめてみました。
仕事のコツが知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
仕事の9割は結局なにで決まるのか?
「仕事の9割は〜」という本があまりに多く、このまま放置しておくとビジネスパーソンに混乱をきたします。
ですので、いったん整理してみました。
仕事の9割は段取りで決まる
こちらの本では、「段取りで9割が決まる」のだと主張しています。
段取りとは順序や手順のことですね。なにから手をつけて、 どんなやり方で進めるか。
仕事の9割は段取りによって決まるといいます。
では、段取りが完璧だったら仕事も完璧にこなせるのでしょうか?
いや、スケジュールも大事
仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる! (アスカビジネス)
- 作者: 飯田剛弘
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2018/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いや、段取りだけでは足りない。きちんとしたスケジュールが仕事を左右するのだ。
そんなプラスアルファの要素を持ち出してきたのが本書です。
著者である飯田氏の主張が正しいとすれば、先ほどの『仕事の9割は「段取り」で決まる!』は誤りだったことになります。
段取りだけでは不十分で、じつはスケジュールも必要なのだそう。
ただ、この手の本は行動を1つだけ掲げているのが普通なんですよね。
ですので、「段取りとスケジュール」などと2つの武器を持って現れるのは、この界隈において反則ともとれる危険なプレーです。
本書はフェアではありません。
仕事の9割は右脳で決まる
段取りでもスケジュールでもない武器を持ち出してきたのが本書です。
ただ、「右脳で決まる!」といわれてもいまいちピンときません。
なぜなら、段取りやスケジュールとちがい、右脳は行動を指していないから。
漠然としています。具体的になにをすれば良いのかが見えてきません。
仕事の9割は数学的思考で決まる
こんどは数学的思考の登場です。
数字で考えるのが大事なんですね。
どうやら段取りやスケジュールはたいした問題ではなかった模様。
こちらにも数学説を唱える人物がいます。
数学で決まる説は有力なのかもしれません。
仕事の9割は根回しで決まる
仕事の9割は「根回し」で決まる! 2017年 08 月号 [雑誌]: BIG tomorrow(ビッグトゥモロー) 増刊
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2017/07/18
- メディア: 雑誌
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根回し……。
なんだか怪しいニオイがしてきました。
政治家向けの仕事術でしょうか。
仕事の9割はアポで決まる
じつはこちら、営業だけに特化した内容です。
タイトルが紛らわしいですね。
これだとすべての仕事においてアポが大事だと取れるので、ビジネスパーソンに不親切です。
少なくとも経理にアポは必要ありません。
仕事の9割は依頼術で決まる
ここから他力本願になっていきます。
自分でやらず、他人に仕事をやらせるわけです。
ターゲットは部下
誰に仕事を任せるのかというと、部下です。
部下に業務を押しつけること。これが最強の仕事術です。
仕事の9割は断っていい
さらに朗報です。仕事の9割は断っていいというんですね。
仕事が100あるとすると、そのうち90は「やらん」と拒否していいのだそう。
さらにさらに、残った10の仕事のうち、9は部下に任せてしまいましょう。
自分がやるべき仕事は、これで当初の1%になる計算です。
なるほど、だんだんゴールが見えてきました。
部下の機嫌を取る
仕事の9割を押しつけるわけですから、部下の機嫌をとるのは大事です。
不満を抱いて辞められては困ります。
そうした意味で、部下をお客様に見立てて丁寧に接するのはマストですね。
仕事の9割は月曜日に終わらせる
で、ゴールがここです。
仕事の9割を断って、残った仕事のうち9割を部下に任せる。
自分は当初の1%をやるだけでいい。
月曜日にぜんぶの仕事が終わるのも頷けます。
結論
これが答えです。
仕事を押しつけても反発しない部下。
月曜日にすべて仕事を終えて、火曜日以降は出社しなくても咎めない上司。
そう、仕事は人間関係が9割なのです。
……というのは理論上の話。
実際はそんな働き方できませんよね。無理です。
仕事の9割を部下に放り投げて、自分は月曜日しか働かない。
こんな勤務態度であれば、たぶん会社をクビになります。
仕事の9割は忍耐で決まる
というわけで、私がたどりついた答えは『仕事の9割は忍耐』です。
どんなに数学的思考に長けていても、右脳が発達していても、完璧なスケジュールを立てても、根回しをしても、仕事は減りませんし、ラクにもなりません。
みっちり8時間拘束されます。それが会社員です。
フリーランスであれば、上記のような本が参考になるかもしれません。
が、一般的な会社員にはほとんど意味がない。結局、忍耐です。
なにがあっても耐えるしかないのです。
というわけで、「仕事の9割は〜」というビジネス書をすべて整理してみたら、「頑張れ!」という結論にいたりました。
お気に召したでしょうか?
以上、「仕事の9割は〜」なビジネス書が多すぎて混乱する、でした。