ミニマリストが嫌いだ。
厳密にいえば、一部のミニマリストが嫌いだ。
どんなミニマリストかというと、
- モノが少ないことを自慢している
- モノを減らして有名になり出版や執筆活動によって収入を増やそうとしている
こんな人たち。
最低限のモノしか持たずに暮らすのは個々の勝手だし、そこに良い悪いもない。
でも、ミニマリストっぷりをSNSやブログでアピールするのは、悪い。悪いというか、嫌い。
この記事では、「なぜミニマリストが嫌いなのか」を書いてみた。
"誰も幸せにしないムダな記事 "をネット上に増やすことで、彼/彼女らの主義に真っ向から対抗したい考え。
そいういば、自称ミニマリストだって、SNSに殺風景な部屋の写真を投稿している。
自宅からモノが減りさえすれば、ネット空間にモノを増やすのは、厭わないのだろうか。
ミニマリストが嫌いだ。理由は2つある。
SNSやブログで暮らしぶりを公開しているミニマリストが嫌いだ。
自己顕示欲、あるいは承認欲求の塊にしか思えないから。
ミニマリストって、そんなに偉いのだろうか。
1. 自慢げな態度
ミニマリストであることを、デジタルの世界で公表せずにはいられない人たち。
彼/彼女らの自己顕示欲は強い。
自分の凄さをアピールしたくてたまらない。
ところが困ったことには、アピールできるモノが見当たらない。
乗っているのは国産のコンパクトカー。住んでいるのは2LDKのアパート。
文才があるわけでも、ノーベル医学賞を受賞できる見込みがあるわけでもない。
秀でたところがなにもない。
だから、ミニマリストになる
そこで行き着くのが、ミニマリストだ。
持ちモノが少ないだけで、周囲よりも偉くなったように錯覚できる。
家に炊飯器がないことは、SNSでアピールする格好の材料になる。
ミニマリストというのは、「誰にでも使えるもっとも安易でもっとも安価な注目集めのツール」だ。
「誰にでも使えるもっとも安易でもっとも安価な注目集めのツール」によって、優位に立ったかのように錯覚している。
それで「大好きなモノだけに囲まれて暮らす生活が幸せだと気づいた」とかいっちゃう。
それなら、大好きなアニメキャラクターのフィギュアを部屋いっぱいに飾っている青年も、幸せだってことになる。
ミニマリストだけの特権じゃない。
「好きなモノだけに囲まれて暮らす生活」に、モノの量は関係ない。
2. なにを自慢されているのかわからない
ミニマリストは、自慢げに自宅のリビングやキッチンを公開する。
でもいったい、なにを自慢されているのかがわからない。
自慢しているつもりがないとしたら自己欺瞞。
モノが少ないのはわかる。
ただ、それのなにがすごいのか。
なぜ自慢げにSNSに投稿しているのかが、謎。
ミニマリストはなににおいて世間一般に優越していると思っているのか。
私たちは、なににおいて彼/彼女らに劣っているのか。わからない。
いっぽうで、高級車やブランドの洋服、豪華な生活を通して金持ちっぷりを自慢する人はわかる。
高額納税者だから。
高額納税者には感謝すべきだと思う。
「傷んでいたこの道路は、ほとんど俺の税金で補修したんだぞ」みたいな態度をとられても、 腹は立たない。
お金持ち自慢をしたい気持ちは、理解できる。
でも、ミニマリストに関しては、わからない。
高額納税者かどうかは不明。
多額の寄付をしている人徳者なのかどうかも定かではない。
ただ、物欲をコントロールするのが上手なだけ(モノを買うだけのお金がない金銭的問題を抱えている可能性もあるから、これも曖昧)。
いや、モノアレルギーか。
センスの高さを自慢?
リビングのお洒落さを自慢している?
否。モノが少ないから、センスのなさがバレていないだけ。
ダイニングテーブルとチェア。それから、花。
ほうらハイセンスでしょ、って。
むしろその3つのアイテムだけでリビングをダサくする方法が存在するなら、教えて欲しい。
神戸牛のステーキを買ってきて、塩胡椒をふりかけて、焼いただけ。
これで「料理上手でしょ?」と自慢されているような、そんな理不尽さというか、ズルさというか、腑に落ちない感じがある。
まとめ
ミニマリストが嫌いだ。
よくわからない自慢をしてくるから。
街を歩いていて、向こうからやってきた子どもが突然、
「おまえの負け〜!はい、負け〜!」
と人差し指を向けてバカにしてきたら、あなたは戸惑うんじゃないかと思う。
あるいは、腹が立つ。
そもそも、なにに負けたのかを教えてほしいと思うはず。
じゃないと納得できないし、なんだか悔しい。
「負けてないよ」と反論すらできない。
ルールもわからないまま敗者にされてしまう。
「おまえの負け〜!はい、負け〜!」といきなり叫び出す子ども。
それがSNSやブログに蔓延るミニマリストたちだ。
「誰にでも使えるもっとも安易でもっとも安価な注目集めのツール」をぶん回すのは、やめてほしい。
他人を傷つけはしないまでも、モヤモヤとした気持ちにはさせるから。