生姜は好きですか?
生姜の効能が解説されている本書を読めば、生姜を食べたり、生姜湯を飲んだりしたくなるかもしれません。
この記事では、石原結實著『生姜力』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『生姜力』の要約と感想
まずは本書の要約から。
すべての病気や症状の根底には冷えがある。
さまざまな体調不良を改善するには、体温を上げることが先決。
体を温める食べ物ナンバーワンが生姜である。
生姜は体温を上げるだけでなく、殺菌作用やダイエット効果、老化予防効果なども持つ。
生姜の魅力を余すところなく伝える。
以上がおもな内容です。
最初から最後まで生姜のことだけが書いてありました。
キュウリやトウモロコシを題材にしていたら、魅力が足りず、一冊の本にはできていなかったかもしれません。
生姜が持つ高いポテンシャルを感じます。
なぜ体温を上げるのが健康に良いか?
「冷えは万病のもと」だといわれています。
なぜなら、人間の体は体温が36.5〜37度でもっともよく働くようにできているから。
体温が1度下がるだけで、代謝は12%低下。
免疫力は30%以上も下がってしまうのだとか。
だからこそ、体を温めておくこと、体を冷やさないことが大事だといいます。
36.5度以上の体温をキープできていれば、免疫力を高い状態に保てます。
体を冷やしてしまうと、本来の免疫力を発揮できません。
冷えた体が本来のパワーを出せないのは、冷えたステーキが本来の美味しさではないようなイメージ。
体温を上げる手段のひとつとして、「体温を上げてくれる食材を摂ること」が挙げられます。
体温を上げてくれる食材ナンバーワンこそが、本書の主役である生姜です。
生姜の活用方法が満載
(「生姜の効能にいち早く注目したのは私なんだぞ」と何度もアピールしてしまうほど)第一人者としての自負が強い著者は、さまざまな生姜の活用方法を提案しています。
たとえば、生姜湯。
お湯に生姜を溶かして飲むオーソドックスな摂取方法です。
たとえば、生姜紅茶。
朝食を抜きにし、代わりに黒糖入りの生姜紅茶を飲むのがおすすめだそうです。
たとえば、生姜湿布。
関節の痛みなどに効果的だといいます。
たとえば、生姜風呂。
体をポカポカに温めてくれるそうです。
たとえば、生姜ジャム。
ここまで生姜だとパートナーに嫌われそうです。
このように本書では、生活のありとあらゆるところに生姜をねじ込もうとしてきます。
アドバイスをすべて実行したら、生活が生姜だらけになることでしょう。
それはそれで構いませんが、パートナーや家族には敬遠されるかもしれません。
生姜醤油、生姜ドレッシング、生姜ダレなどの作り方も紹介されています。
どこまで実践するかは、読者しだいです。
まとめ
本書をおすすめしたいのは、冷え性に悩んでいる方です。
生姜を食べるだけでなく、冷えを改善するためのアドバイスがいくつか載っていました。
運動不足が冷えを悪化させる、とか。
そもそも『生姜力』なんて本に興味を持つ時点で、その人物が冷えに悩んでいることは99%確実です。
冷えに関する総合的なアドバイスが書かれているのは、「然もありなん」という感じでしょうか。
生姜はスーパーで買ってきてすりおろすのが良いのか。
お手軽な生姜パウダーや生姜チューブでも冷え改善効果は期待できるのか、など。
生姜をどのように活用すれば、もっとも効果的に冷えを撃退できるかがわかります。
「生姜で冷え性を改善したい」と考えている方は、我流で摂取するのではなく、ぜひ本書から学んでみてはいかがでしょう。
以上、石原結實著『生姜力』の要約と感想でした。
結論。読んだら、冷蔵庫が生姜だらけになる。
生姜湯の作り方はこちらをどうぞ。
生姜だけでなく、あらゆる方面から冷え性を改善したい方にはこちらの本がおすすめです。
監修している石原新菜医師は、『生姜力』を書いた石原結實医師の娘さん。親子揃って生姜推し。