オープンカーにたいして、「交通事故を起こしたら即死しそう」といったマイナスイメージを抱いている人が世の中には存在します。
なぜなら、オープンカーは屋根を開けた状態で走ることができるからです。
ルーフを開けられるからこそ、オープンカーの強度や安全性を疑問視しているのでしょう。
この記事では、
- オープンカーは衝突事故に弱いのか
- 横転したオープンカーはどうなるか
など、「オープンカーの安全性」についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
オープンカーは交通事故を起こしたら危険な車なのか
屋根を開けた状態のオープンカーが、交通事故を起こしたとします。
普通車にくらべてオープンカーの乗員が大きなダメージを負うかといえば、必ずしもそうとは限りません。
オープンカーも高い安全性を有しています。
オープンカーが衝突事故を起こしたら
オープンカーだからといってボディ強度が弱いわけではありません。
実際、オープンカーが壁に衝突したらどうなるのか、その様子を確認することができます。
興味がある方は、ユーロNCAPが実施した衝突テストにおける、マツダロードスターの試験映像を見てみてください。
映像はネット上で公開されており、誰でも無料で閲覧できます。
成人乗員保護性能において、マツダロードスターは5つ星の評価を獲得していました。
この結果から、「オープンカーは事故に不利なボディ形状だ」とはいえないことがわかります。
事故に強そうなSUVやセダンであっても、衝撃に弱い自動車はたくさん存在します。
メーカー名は伏せますので、気になる方は試験動画をチェックしてみてください。
サイドエアバッグで側面衝突にも対応
ボディ側面から衝突された場合、ルーフが開いている状態でも、マツダロードスターはサイドエアバッグを作動させて乗員を守ります。
「Bピラーがないオープンカーは横からの衝撃に弱いのでは?」
こう思う方がいるかもしれませんが、ロードスターに関しては、事故の衝撃から乗員を保護できています。
ロードスターが2シーターであることも関係している。
したがって、Bピラーがないことでオープンカーの衝突安全性が落ちているとはいえません。
ただし、オープンカーのなかにはサイドエアバッグがついていないものも存在します。
事故のリスクに備えるのであれば、サイドエアバッグがないオープンカーには乗らないほうがいいでしょう。
オープカーに限らず、すべての自動車にいえること。
オープンカーが横転したら
事故の衝撃でオープンカーが横転した場合、乗員の頭はどうなってしまうのでしょうか。
頭がアスファルトに擦れるように思えますが、実際にはロールバーが頭部を守るよう設計されているため、いわゆる「大根おろし状態」は回避できます。
したがって、横転(オールオーバー)したとしても、乗員が即死するわけではありません。
乗員を守るロールバーについて知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
「ロールバーってどれのこと?」という方にもわかりやすいよう解説しています。
オープンカーの弱点は落石
落石に関して、オープンカーほど危険なクルマはないでしょう。
オープンカーは屋根を開けて走ることができるからです。
頭上を守ってくれるものがない。
オープン走行中に落石があったら、落下してきた石のサイズにもよりますが、怪我は避けられません。
運が良ければ打撲、運が悪ければ死亡ってなもんです。
横転から乗員を守ってくれるロールバーも、落石に関してはなす術がありません。
たまたま屋根を閉めて走っていたとして、ソフトトップであれば、やはり重大な事故につながるでしょう。
ソフトトップは布でできているため、落ちてきた石の衝撃に弱いからです。
裂ける、破れるなどする。
いっぽうでハードトップを閉めて走っているところへ落石があった場合、オープン状態や幌にくらべればマシだといえます。
樹脂などでできているハードトップは、(布よりは)衝撃に強いからです。
「落石注意」の標識が立っている道路をオープンカーで走るのは、やめておいたほうが良いでしょう。
とはいえ、宝くじ1等に当選するような確率なので、心配ないといえば心配ない。
まとめ
オープンカーの安全性についてご紹介してきました。
一言でオープンカーといっても、
- ダイハツコペン
- ホンダS660
- マツダロードスター
- BMWZ4
- ポルシェボクスター
など、さまざまな種類が存在します。
それぞれ安全装備や衝突安全性には差がありますので、気になるオープンカーについて個別に調べることをおすすめします。
少なくとも、マツダロードスターの安全性が高いことは事実です。
以上、オープンカーの安全性についてでした。
結論。オープンカーだからといってヤワで危険なわけではない。ビビる必要なし。ただし、サイドエアバッグがないオープンカーは避けるが吉。
オープンカーにたいする「ダサい」の声について、当サイトにはこんな記事もあります。
オープンカーの購入を後悔するリスクに関して、当サイトにはこんな記事があります。