腹筋は縮めるのではなく、伸ばして鍛えるのが正しいのだといいます。
これまでの常識を覆す著者の主張に、あなたは興味ありませんか?
この記事では、中村尚人著『「そる」だけでやせる 腹筋革命』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「そる」だけでやせる 腹筋革命』の要約と感想
まずは本書の要約から。
腹筋は伸ばして鍛えるのが正解である。
「そる腹筋」のトレーニング効果は縮める腹筋に比べて20%、プランクに比べて50%高く、いっぽうで疲労は少ない。
縮める腹筋は腰痛の原因になるとされ、注意喚起されている。
そる腹筋でスリムなお腹を手に入れる方法を、カラーの写真付きでレクチャーする。
以上がおもな内容です。
「上体を後ろに反るだけで腹筋が鍛えられる」という、シンプルな主張でした。
そるだけで痩せるとは?
腹筋運動といえば、腹筋を「縮めて」鍛えるのが一般的なやり方です。
ところが本書ではその真逆、立ったまま上体を後ろへ反らし、伸ばすことで腹筋をトレーニングする方法が紹介されていました。
なぜ腹筋を縮めるより伸ばすべきなのかについて、
- 疲労感が少ない
- 意志の力が必要ない
- トレーニング効果が高い
- ぽっこりお腹解消につながる
- 日常で腹筋を縮めて使う機会がない
このような理由を著者は挙げていました。
ちなみに中村氏は理学療法士、ヨガインストラクターの肩書を持っています。
腹筋を鍛えることで、体型維持や姿勢のサポート強化、代謝アップにつながるそうです。
問題は、縮めるか、伸ばすか、トレーニングにどちらの方法を採用するかということでしょう。
【疑問】縮めて鍛えているのではないか
「腹筋を伸ばして鍛える」という主張に、あなたは違和感を覚えませんか?
そもそも筋肉というのは「縮める」際にパワーを発揮する仕組みになっています。
筋肉の力は伸ばす方向には働きません。
つまりそる腹筋というのは、背筋を縮めているだけ、だということです。
上体を後ろにそらすことができるのは、腹筋を伸ばしているからではなく、背筋を縮めているからです。
反っているとき腹筋はただ伸ばされているだけで、腹筋のエネルギーを使っているわけではありません。
ただし、姿勢をもとに戻す際には、腹筋が縮むエネルギーを利用します。
つまり、そる腹筋も結局は「姿勢を戻すときに腹筋を縮める力」によって、筋肉に刺激を与え、鍛えていることになるのではないでしょうか?
伸ばして鍛える、この表現に違和感がある、ということです。
まとめ
マッチョを目指す人もスリムな体型を目指す人も、著者が提唱する「そる腹筋」をすると良いのだそうです。
なぜなら、効果的に腹筋(インナーマッスル)を鍛えることができるからです。
ハードなトレーニングの土台となる。
そる腹筋を試してみたところ、腹筋に効いていることが実感できました。
上体を反らして止めるときに腹筋にグッと力が入ります。
そこからもとの体勢へ戻る際に、いっそう腹筋に力を入れなければなりません。
結果として、 腹筋のトレーニングになります。
なにより、そる腹筋の「立ったままできる」点が便利です。
わざわざトレーニングマットを敷き、トレーニングを終えたら再びマットをしまう手間を省けるのは、そる腹筋のメリットだといえるでしょう。
以上、中村尚人著『「そる」だけでやせる 腹筋革命』の要約と感想でした。
結論。なぜ縮める腹筋がダメで、そる腹筋が良いのかが書かれている。やり方の解説はカラー写真付き。ただし、これだけで痩せるかどうかは不明。
ダイエットを目的として筋トレを行うなら、こちらの本がおすすめです。
腹筋だけでなく体全体の「やせ筋」を刺激することで、効率よく体脂肪を落とすことができます。