インターネット上には、無数の「グロテスクな画像(あるいは動画)」がアップされています。
ただし、怖いもの見たさから軽い気持ちでグロい画像を閲覧するのは、やめておいたほうが良いでしょう。
なぜなら、おぞましい画像を見たショックで、メンタルに傷を負ってしまう恐れがあるからです。
この記事では、
- グロい画像とはどんなものか
- なぜグロい画像を見るべきではないか
など、「ネットでグロテスクな画像や動画を閲覧するリスク」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
本記事にグロテスクな画像はいっさい出てきません。
インターネットでグロテスクな画像や動画を閲覧するリスク
グロテスクな画像というのは、「死体が写っている画像」のことをいいます。
とはいえ写真に写っているのは、病死など、ふつうの死に方をした死体ではありません。
グロテスクな画像とは
たとえば、首を切り取られた死体の写真です。
ちなみに海外では、切られた首から上(つまり頭部)が5つ並べられている写真が、新聞に載っていたりします。
写真にモザイク処理はかけられていません。
日本ではあり得ない報道のされ方ですが、一部の国では、残酷な死体の写真でもそのまま載せるのが普通なのです。
あるいは、川魚の塩焼きのように、口から肛門へかけて金属で串刺しにされた女性の死体が写った画像です。
惨たらしい殺され方をされています。 正気の沙汰ではありません。
さらには、オープンカーのシートに座っている4つの死体です。
いずれも頭部が削れ、なくなっています。
走行中のオープンカーが横転し、乗員の頭がアスファルトに擦れ、削られ、死亡した事故の写真です。
PTSD(心的外傷ストレス障害)のリスク
グロテスクな画像を閲覧するリスクとして挙げられるのが、PTSDです。
TPSDは日本語で心的外傷ストレス障害といい、強烈なストレス体験が原因となり、不安や不眠、フラッシュバックなどを引き起こす病気です。
凄惨な死体画像が引き起こしたPTSDの実例
かつてアメリカで、PTSDを発症した女性がいました。
この女性はSNSに投稿された画像をチェックし、規約に違反していないかどうかを判断、必要に応じて投稿を削除する仕事に就いていました。
- ポルノ画像
- グロテスクな画像
- 公序良俗に反する画像
など、SNSの運営規則に違反する投稿が出回らないよう、この女性はチェックしていたわけです。
ところが、凄惨な死体写真などを見つづけているうちにストレスが溜まり、女性にフラッシュバックや不眠などの症状が現れたのだといいます。
彼女は仕事を辞め、精神科で治療を受けることになった。
臓器が飛び出した死体の写真や、体の一部がない死体の写真、あるいはバラバラに切断された死体の写真、そうした残酷な死体写真を見ていて正常なメンタルを保てなくなっても、不思議ではありません。
仕事ならともかく、ただの興味本位でそうした刺激の強い画像を閲覧しないほうが良いでしょう。
精神に深い傷を負ったあなたの、何もかもが変わってしまうかもしれないからです。
凄惨な画像がフラッシュバックし、眠れなくなるかも。
まとめ
スマホで検索し、あなたはグロい画像を見たとします。
見たことを後悔したとしても、どうにもなりません。
なぜなら脳に刻まれてしまったその写真は、どのような手段を用いても、あなたの記憶から消すことができないからです。
もしかするとあなたはグロテスクな映画(いわゆるスプラッター映画)をこれまでに観たことがあり、「自分は平気だしグロいものには耐性がある」と考えているかもしれません。
しかし、現実と作り物はまったくの別物です。
映画やドラマに映る死体も、殺害シーンも、当然ながらすべてフィクションです。
吹き出る血も、ふたつに斬られた体もすべて偽物、つまりウソであって、撮影現場では死者など出ていません。
ですが、ネット上に転がっているそれは(なかには作り物もあるだろうが)、ほとんどが本物です。
本物には、本物にしかないリアルさ、迫力、圧迫感のようなものがあります。
ゾンビ映画が平気でも、実際にゾンビに襲われて平気な人はいないように。
メンタルを病むリスクを負ってまで、グロテスクな画像を見る必要などあるのでしょうか。
殺害シーンの配信動画を見る必要などあるのでしょうか。
いくらあなたの好奇心が旺盛だとしても、リスクを考え、閲覧は控えておくことをおすすめします。
以上、ネットでグロテスクな画像や動画を閲覧するリスクについてでした。
結論。閲覧するかどうかはあなたの自由。だが、おすすめはしない。画像や動画を目にしたあなたは、あなたが想像しているより100倍気分が悪くなるだろうから。
研修医が手術室で貧血を起こし、次々と倒れてしまうように。
【参考文献】
貝谷久宣『よくわかるパニック症・広場恐怖症・PTSD』主婦の友社、2018年
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