食事をとった後、強烈な眠気に襲われていませんか?
食後に眠くなってしまうのは、「血糖値の急上昇」が原因だと考えられています。
よって食後の眠気を防ぐためには、血糖値に配慮すべき、だといえます。
この記事では、
- 低GI食品を選ぶ
- 食物繊維を摂る
など、「食後の眠気を防ぐ3つの方法」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
【対策】食後の眠気を防ぐ3つの方法
血糖値というのは、血液中のブドウ糖濃度を指します。
食事をして私たちの体内に糖質が取り込まれると、血糖値は上昇します。
この「血糖値の上昇」が急激であればあるほど、われわれは眠気や倦怠感に襲われやすくなります。
つまり食後の眠気対策としては、血糖値の急上昇を抑えるのが大事だ、ということです。
食後の血糖値上昇を穏やかにするには、
- 低GI食品
- 食物繊維
- 運動
この3つがポイントになります。
1. 低GI食品
ある食品がどれだけ食後血糖値を上昇させるかを示すのが、GI(グリセリック・インデックス)です。
GI値が高い食べ物は、私たちの血糖値を急激に上昇させます。
GI値が低い食べ物は、私たちの血糖値を穏やかに上昇させます。
食後の眠気対策におすすめなのは、低GI食品です。
つまり、眠くならないよう低GI食品を選んで食べる、ということです。
たとえば、じゃがいもとサツマイモ 、低GIなのはサツマイモです。
白米と食パン、低GIなのは白米です。
食品ごとのGI値は、ネットで検索すれば調べられます。
ぜひ低GI食品を把握し、眠気対策として食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
高GI食品を避け、低GI食品をたくさんとれば、今よりも食後の眠気を抑えられる可能性があります。
最悪なのは小麦製品
もっとも覚えておくべきは「小麦製品は最悪」だということです。
なぜなら小麦は、他のどの炭水化物よりもわれわれの血糖値を急上昇させるからです。
- パン
- うどん
- ラーメン
- ベーグル
など、小麦メインの食事をとってしまったら、食後に眠くなるのは避けられません。
小麦はあなたの血糖値を爆上げします。
シャキッとした頭で過ごしたい方は、小麦にご注意ください。
2. 食物繊維
GI値どうこうを気にするのは面倒くさい、という方もいるでしょう。
あるいは、どうしても昼食にうどんが食べたい方もいるはずです。
そこでおすすめなのが、食物繊維の摂取です。
キノコ類や野菜に多く含まれている食物繊維には、食後血糖値の上昇を穏やかにする作用があります。
したがって、食事はまずサラダから食べるようにすれば、血糖値の急上昇を抑えられ、眠気を避けることができるでしょう。
「いつもサラダなんて食べてられない」
そんな方には、食物繊維の粉末がおすすめです。
ビタミンCをサプリメントから摂取できるのとおなじように、食物繊維も粉末状のものが売られており、いつでも手軽に摂取できるのです。
こちらは、 難消化性デキストリンという水溶性食物繊維です。
水溶性ですので、コップに入った水やお茶に溶かして飲むことができます(溶けやすく、シェイカーは不要)。
いうなれば、飲むサラダです。
眠気防止だけでなく、肥満防止にもなる食物繊維を、ぜひあなたも食前に摂ってみてはいかがでしょうか。
3. 運動
眠気を引き起こす「血糖値の急上昇」は、運動で防ぐことができます。
食後に体を動かすことで、血中のブドウ糖を、筋肉が吸収してくれるからです。
食後の運動といっても、激しい運動をする必要はありません。
- 散歩
- 掃除
- 洗い物
- スクワット
など、体を動かしてさえいれば、なんでもOKです。
ポイントは、食後にジッとしないこと、だからです。
食後はソファに寝転がったり、座ってスマホをいじったりせず、ぜひ動き回ってみてください。
筋肉が血液中のブドウ糖を吸収し、食後血糖値の上昇を穏やかにしてくれるため、結果として食後の眠気予防につながります。
まとめ
食後の眠気対策についてお伝えしてきました。
もっとも重要なのは、食後血糖値を急上昇させないこと、です。
血糖値をコントロールするために、
- 低GI食品
- 食物繊維
- 運動
これらを意識して生活してみてください。
すべてそのまま肥満対策にもなる。
上の対策をしても効果が出ない場合には、
- 睡眠不足を疑う
- 昼食を抜く
いずれかの選択肢があります。
某社長は「眠くなるので昼食はとらない」という。
あなたが睡眠不足でないとしたら、食後血糖値に気をつけることで、眠気を改善できるはずです。
以上、食後の眠気を防ぐ3つの方法でした。
結論。カギは食後血糖値。GIや食物繊維、運動を意識して、血糖値を乱高下させないようにすべし。
【参考文献】
ウイリアム・デイビス『小麦は食べるな!』日本文芸社、2013年
NHKスペシャル取材班『糖尿病、認知症、がんを引き起こす 血糖値スパイクから身を守れ!』宝島社、2017年
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