【なぜ】ホンダ新型フィットが売れない3つの理由

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2020年2月にデビューしたホンダ新型フィット(4代目)の販売が不調です。

 

フィットはどのメーカーにとっても売れ筋商品の「コンパクトカー」ですが、

  • トヨタ ヤリス
  • スズキ ルーミー
  • 日産 ノート

といったライバル車に大敗しています。

事実、街中で新型フィットを見かけることはほとんどありません。

 

新型フィットに乗っている人よりも、自転車に乗っている人のほうがしばしば目にするくらいです。

 

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では、新型フィットが売れない原因はいったいどこにあるのでしょうか。

 

この記事では、

  • デザインのダサさ
  • 商品ラインナップのややこしさ

など、「ホンダ新型フィットが売れない理由」をわかりやすく解説します。

かつて大人気だったフィットはなぜここまで落ちぶれてしまったのか、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

ホンダ新型フィットが売れない3つの理由

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明日にでも潰れてしまいそうなラーメン屋があるとします。

 

店が流行っていない理由として、

  • 味がマズい
  • 値段が高い
  • 立地が悪い
  • 店内が汚い
  • スープがぬるい
  • 接客態度がなっていない
  • 店の宣伝が足りていない
  • 提供までに時間がかかり過ぎている

これらが考えられます。

どんな原因であれ、このラーメン屋が「なるべくして不人気店になっている」のは間違いないでしょう。

 

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ホンダの新型フィットもおなじです。 

さっぱり売れていないのは、売れないだけの欠点を抱えているから、あるいは魅力に欠けているからです。

 

では、どうして大半の日本人が新型フィットを見て「欲しい」と思わないのでしょうか

  1. デザインがダサい
  2. 先代から変わりすぎ
  3. 種類が多すぎる

販売不振の原因としてこの3点が挙げられます。

 

まずは、新型フィットの残念なエクステリアから見ていきましょう。

 

1. デザインがダサい

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新型フィットのエクステリアデザインは、柴犬をモチーフにしています。

これはデザイン担当者が公表している事実で、曰く「柴犬のような心地よい存在」を目指したのだそうです。

 

もちろん、ダックスフンドなら良かったとか、ビーグル犬のほうがマシだったとか、そういう話ではありません。

 

ホンダのデザインチームは柴犬をあくまでも「モチーフ」だとし、犬顔を意図したわけではないと主張しています。

 

がしかし、意図したかどうかはどうでも良く、現に新型フィットは、犬のようなあざとい、か弱な、人々に媚を売るデザインになっています。

柴犬を"モチーフ"にしたならこうなるのは仕方ありません。

 

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柴犬のような顔をした新型フィットは、まるでアンパンマンの顔をしたアンパンマン号みたいなものです。

幼稚で、おもちゃっぽく、ダサいといえます。

 

そんな新型フィットはサイドから見るとダンゴムシのような形状をしていて気色が悪く、リアデザインはBWM i3のそれに酷似していて、節操がありません。

半額シールがよく似合う売れ残りデザインです。

 

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ふたたびフロントに戻ります。

新型フィットはほぼ全グレードにおいてデイタイムランニングランプ(デイライト)を標準装備しており、昼間でも眩しい光を放っています。

 

この眩しさ・アピールの強さは鬱陶しく、対向車のドライバーを不快な気持ちにさせます。

 

「柴犬にような心地よい存在」を目指していたはずですが、デイライトをギラつかせる新型フィットは、周囲にとっては顔をしかめたくなる不快な存在です。

 

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ところで、ジブリの映画『もののけ姫』を観たことはありますか?

作品の終盤で、モロという山犬が、首だけ(つまり頭部だけ)になって人間に襲いかかるシーンがあります。

 

犬のような顔をした新型フィットは、まるで頭部だけになって動いている山犬のようで、不気味です。

気味が悪いグロテスクなデザインは、見る者の心をげんなりさせます。

 

あざとくて眩しくて鬱陶しくて気色悪いデザインをした自動車が売れないのは当然でしょう。

 

 

2. 先代から変わり過ぎ

車がフルモデルチェンジしたとき、まず売り込むのは先代のオーナーです。

なぜかというと、もっとも購入の見込みが高いからです。

 

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ステップワゴン(ミニバン)のオーナーに営業をかけるよりも、先代フィットのオーナーに売り込んだほうが賢明なのはいうまでもありません。

 

ところが新型フィットのデザインは、先代から変わり過ぎてしまいました

進化ではなく、路線変更です。

バストマッサージではなく、豊胸です。

 

たとえるなら、安さが魅力のマクドナルドが、いきなり高級路線へシフトするようなものだといえます。

「そうじゃないのに」と固定客は期待を裏切られ、離れていきます。

 

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先代(3代目)フィットはガンダムのような無機質で冷たいデザインでしたが、新型(4代目)では「柴犬」をモチーフにする豹変っぷりです。

 

まるでボーイッシュだった彼女が突如としてガーリー系ファッションに転身したかのような変わりっぷりに、私たちはただ呆然とするほかありません。

 

従来のオーナーを切り捨て、(ダサさゆえ)新規のオーナーを獲得できなかった新型フィットが売れていない現状は、"裏切りの代償"だといえるでしょう。

 

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ダイハツの軽自動車コペン(丸目)が2代目(歌舞伎顔)へフルモデルチェンジした際にも、初代のオーナーから批判的なコメントが相次ぎました。

 

がしかし、新型コペンのその独創的なデザインゆえ、新たな顧客をつかまえることに成功しています。

つまり、ガラッと変えたデザインが秀逸だとコペンのようになり、ショボいとフィットのようになる、ということです。

 

3. 種類が多過ぎる

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新型フィットには6つのスタイルがあります。 

 

  1. BASIC
  2. HOME
  3. NESS
  4. CROSSTAR
  5. LUXE
  6. Modulo X

もはや何がなんだかわかりません。

 

それぞれの違いはごくわずかで、ゆえにどれも決め手に欠けます。 

つまり、選べないということです。 

 

比較するために、ライバルであるトヨタのヤリス(販売好調)を見て見ましょう。

 

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ヤリスを買いたいと思った場合、まずはパワートレーンを選択します。

  1. ガソリン
  2. ハイブリッド

好きなほうを選んだら、あとは予算に応じてグレードを選ぶだけです。

 

たとえば、コストを最小限に抑えたいならエントリーモデルを、贅を尽くしたいなら最上級モデルを、といった具合です。

 

ところが、新型フィットの展開はそうシンプルではありません。

そのバリエーションはもっと複雑です。

 

まるでクマのぬいぐるみに、

  1. パジャマver.
  2. 探検家ver. 
  3. 海水浴ver.
  4. パンクロッカーver.
  5. ラグビー選手ver.
  6. 宇宙飛行士ver.

これら6種類がラインナップされているようなものです。

 

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1つ2,000円のぬいぐるみなら「ぜんぶ買っちゃえ」なんてことも可能ですが、1台200万円のフィットでは不可能です。

 

なんとしても1台に絞り込まなければならず、その比較・検討には手間と労力がかかります。

この面倒くささ、選ぶ億劫さも、新型フィットの売れ行き不調に拍車をかけていると見て良いでしょう。

 

「うちは味噌ラーメンと味噌チャーシューだけなんで」というこだわりのラーメン屋のように、ホンダにも「自信作」だけを提供して欲しいところです。

 

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デザイン案AからFまでを6つすべて実現して並べ、「さぁ好きなやつをどうぞ」では、誰だって困ってしまいます。

 

絞り切れていない中途半端なラインナップにはホンダの自身のなさが露見していて、だからこそ、新型フィットを誰も買いません。

 

 

まとめ

2020年にデビューした新型フィットは、誰の心にもフィットすることなく、販売不振が続いています。

 

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車はなによりも見た目が重要で、デザインで人々の関心を集められなければ、内装や走行性能にまで興味を持ってもらうことはできません。

 

新型フィットはこの第一関門にぶつかり、そして木っ端微塵に砕け散っています。

第一ステージすらクリアできていません。 

 

つまり、なんの訴求力もない、ということです。

 

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たとえば、お洒落なTシャツはたくさん売れて、ダサいTシャツはいつまでも売れ残ります

新型フィットもこれとおなじで、売れない理由を一言で表すなら「デザインがダサいから」に尽きるでしょう。

 

以上、ホンダ新型フィットが売れない3つの理由でした。

【結論】車両価格が高過ぎるわけじゃない。パワーが非力すぎるわけじゃない。2シーターなわけでもないし、左ハンドルなわけでもないし、MTしか選べないわけでもない。燃費が3.8km/Lなんてこともない。スピーカーでは演歌しか流せない、なんてこともない。ダサいって、恐ろしい。美意識って、大事。

 

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私たちがダサいものをノーと拒否すれば、まるで部屋を片づけるように、世の中はもっと美しくなります。

 

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