インスタグラムに苦手意識を抱いていませんか?
たとえば、
- 不愉快
- 楽しくない
- ちょっと引いてしまう
などの理由からインスタを見ないようにしている、といった具合です。
ところで、カビが生えたパンやグロテスクな昆虫の画像でもない「ただの他人の投稿」が、なぜ私たちの気分を害するのでしょうか。
平気で使う人がいる一方で、どうしてわれわれは、インスタグラムというSNSに馴染めないのでしょうか。
この記事では、
- 他人の自慢を見せられている?
- 自分の人生は充実していない?
など、「Instagramを見ると気分が悪くなる理由」をわかりやすく解説します。
自分自身について理解するため、ぜひ参考にしてみてください。
Instagramを見ると気分が悪くなるのはどうして?
インスタグラムを眺めているうちにだんだん気分が沈んでくるのは、つい自分と他人の暮らしぶりを比べてしまうからです。
- 高級車
- 高級ブランド品
- 高級腕時計
- 豪華な料理
- 高級ホテル
- 恋人とのデート
など、自分の人生にはないモノを持っている人たちを見ていたら、自己肯定感が下がるのは当然です。
「みんなが幸せそうで嬉しい」
などとまるで聖人のような神様のような気分になることはないでしょう。
代わりに、
- ズルい
- 羨ましい
- 情けない
- 人生を交換してほしい
こうしたネガティブな気分にアタマを乗っ取られて、インスタなんか見なきゃよかった、と後悔するだけです。
インスタグラムとは、いうなれば"世界最大規模の自慢大会"です。
他人に見せつけたいもの(高級品や貴重な体験をしている様子など)が何もないとしたら、自慢大会インスタ会場に近づくべきではありません。
自慢話を聞かされて楽しい?
他人の自慢話ほど、聞いていてうんざりするものはありません。
- テストの点数
- 子どもの成績
- 最近の大きな買い物
- 平均以上の年収やボーナス
などを人に自慢されたら腹が立ちます。
「だから何? 自分のほうが人間として優れているとでも言いたいの?」
と反発したくもなります。
事実、自慢話ばかりするヤツは嫌われます。
つねに上から目線で「マウント」を取ってくる人間は、不愉快なので、友達にも恋人にもしたくありません。
だからこそ"自慢したくてしょうがない人たち(でも嫌われたくない)"は、インスタグラムを利用します。
インスタの投稿は、見たい人だけが見る仕組みになっているからです。
もちろん、ブランディングの一環としてインスタを利用している芸能人と、それをチェックする(参考にする)ファンという構図なら、
- 嫉妬
- 悔しさ
- 羨ましさ
といったマイナスの感情を抜きにして、お互い楽しめるでしょう。
ファンは芸能人の投稿を「自慢」とは捉えず、むしろ私生活の公開という「ファンサービス」として解釈しているからです。
どうでしょう、好きな俳優やタレントの投稿なら、純粋に楽しめるのではないでしょうか?
であれば、好きな有名人のアカウントだけをフォローし、その投稿だけを眺める、というインスタの利用方法が良いかもしれません。
どこの誰だか知らない人たち、あるいは知人や同僚の投稿まで眺めてしまうと、自慢大会に足を踏み入れることになり、結果として気分が悪くなります。
すでにお伝えしたとおり、他人の自慢話ほど不愉快なものはないからです。
比べるから不幸になる
穏やかなメンタルで日々を過ごすためには、他人との比較をやめることです。
Instagramで他人の華やかな生活を見て、負けたとか羨ましいとか自分の人生には何もないだとか憂えるべきではありません。
インスタグラムというのは、たとえるなら、高級レストランのようなものです。
自宅でカップ麺を食べながらスマートフォンで高級レストランのライブ映像を見て、幸せな気持ちになることはないでしょう。
むしろ、カップ麺を食べている自分が惨めに思えてきます。
華やかな空間で1皿3,000円のパスタや2万円のステーキを食べている人々にたいし、自分はというと、狭い自宅で貧乏たらしく1個150円のカップラーメンを啜っているからです。
ただし、これほどナンセンスなことはないといえます。
というのも、誰かとくらべたりしなければ、1個150円のカップラーメンでもじゅうぶん満足できたはずだからです。
食事だけではありません。
自動車も、腕時計も、バッグも、誰が1泊いくらの客室に泊まってどんなディナーを満喫しているのかも、本来は知りようがないことです。
私たちには関係がなく、知りようもないので、これまで(インスタ普及以前)は気にせず穏やかな気分で生活できていました。
嫉妬するといってもせいぜい「お隣さんが輸入車を買った。悔しい」といった程度です。
がしかし現在は、インスタグラムを覗くだけで、他人の生活を延々と眺めていられます。
お隣さんだけでなく、世界中の"充実してる人たち"が目に飛び込んできます。
さらに悪いことには、質素な生活をしている人は、暮らしぶりをインスタに投稿しません。
自慢にならない(むしろ恥晒しになる)からです。
結果としてInstagramには、煌びやかで豪華な日常だけがアップされ続けます。
私たちはそれが"世間一般的の暮らし"なのだと誤解して、自己嫌悪に陥ります。
あるいは、自慢話に辟易して、だんだんイライラしてきます。
だったらもう、食事しながら高級レストランを覗くようなマネはやめましょう。
自分の人生を生きながら他人の人生を覗くようなマネはやめましょう。
だいいち、Instagramの投稿というのは「良い部分だけの切り取り」です。
映画のように編集されていて、あれがすべてではありません。
ネガティブな出来事、たとえば大腸がんが見つかった、中古で買った本にシミがついていた、などは誰もインスタグラムに投稿しません。
投稿では良いように見せているだけで、実際のところは大したことがありませんし、ほんとうに充実した日々を送っている人はそもそも自慢などしません。
そう考えれば、ちょっと気持ちが軽くなるはずです。
まとめ
インスタグラムを見ていると気分が悪くなる理由は、自慢話を一方的に浴びせられるからです。
- ルイ・ヴィトンのスニーカーを買った
- ホテルのスイートルームに泊まった
- メルセデス・ベンツが納車された
- GUCCIのバッグを貰った
- 沖縄を旅行している
- 高級な寿司を食べた
こんな自慢話のマシンガンを喰らって、気分が良くなるはずありません。
むしろ、自尊心や自己肯定感がボロボロになります。
あるいは「欲求剥き出しで下品な連中だな。見栄っ張りどもが」と悪寒がします。
"承認欲求の塊"に気味の悪さを覚えます。
ここまでが、Instagramが私たちの感情を乱す理由です。
気分の落ち込みを防ぐ対処法としては、
- いっさい見ない
- 好きな有名人の投稿だけを見る
- 承認欲求の動物園として楽しむ
といった手が有効です。
"成功者の自慢"から、自分自身のメンタルを守りましょう。
とりわけ、競争心が強い人(負けず嫌いな人)はインスタグラムの利用に要注意です。
以上、Instagramを見ると気分が悪くなる理由でした。
【結論】インスタは世界最大規模の自慢大会。自意識強めの自慢したがりだけがサービスを使えば良い。武器を持たないで参加すると、他者の充実っぷり(編集されたほんの一部)に圧倒され、自己嫌悪を抱えて帰るハメになる。回覧板じゃないんだから、「見ない自由」を。
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貴重な時間を「他人の自慢話の見聞き」に費やすのはナンセンスです。
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