- なぜ買ったばかりの新車をすぐに売ってしまうの?
- 新車同然の中古車ってなんか怪しくない?
そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか?
程度の良い中古車を見つけたときに「どうしてこんなにすぐ手放したんだろう?走行距離も少ないし」なんて思うことがありますよね。
私の知人いわく「それはね、人をはねたんだよ……」とのこと。怖ッ。
せっかく買った中古車が"曰くつき"だったら嫌です。
そこで、「なぜ買った車をすぐに売ってしまう人がいるのか」を中古車販売店のスタッフに聞いたり、調べたりしてみました。
ぜひこの記事を読んで、モヤモヤを解消していってください。
すぐに車を売ってしまう理由
登録からまだ4ヶ月で、走行距離は2千キロ。中古車市場ではこんな車がザラにありますよね。
前のオーナーがすぐに手放してしまった理由とはいったいなんなのでしょう?
1. もっと上のグレードが欲しくなったから
低いグレードを買ったことを後悔して売る人がいます。
たとえば某高級ミニバンを買ったAさんは、スライドドアが電動ではないことが気に入らず、わずか3ヶ月で売却。
すぐにまったくおなじ車種の、少しグレードが高いモデルを買い直しました。
"スライドドアが電動かどうか"のちがいだけです。
あるいは、やっぱりターボモデルにしたい、という理由で買い直す人もいます。
ポルシェ911を気に入ったので上級のターボモデルが欲しくなった、というお金持ちなどですね。
2. 他の色にしたくなったから
色が気に入らなくて売ってしまうケースもあります。これは実車を見ずに買った人に多いようです。
私はコペンローブのイエローに乗っていましたが、納車になるまでイエローの実車を見たことがありませんでした。ネット上の画像だけで決めたんです。
想像通りのカラーだったのでよかったものの、「思ってたのとちがう!嫌だ!」となってしまう可能性もじゅうぶんありました。
「その歳で赤はないでしょ〜!おかしいよ〜!」など、周囲から不評だった場合にも、やはりすぐに買い替えたくなってしまうようですね。
3. アニバーサリーモデルが出たから
スポーツカーに多いかもしれません。いわゆる限定モデルというやつです。
15周年記念モデルだとか、500台限定の特別塗装色だとか。
新車で買った直後に「限定モデル」が出たら、しかもカッコよかったら、すぐに売って限定モデルを買い直したくなります。
「限定車が出るならもうちょっと早く教えてよ〜!そしたら待ったのに〜!」という感じですね。
限定車に限らずとも、カッコいい新車が出た、という理由での売却もあります。
4. 維持できなくなったから
経済的な事情で維持できなくなってしまうというのも、よくある理由だそうです。
背伸びをして買って「やっぱ無理だわ」というパターンもあるでしょうし、病気で働けなくなってしまい、泣く泣く手放すパターンもあるでしょう。
ローンに加えてガソリン代、駐車場代、保険料、車検代などなど、車の所有にはお金がかかりますからね。
「ローンが払えない!」となれば、たとえ新車だったとしても手放す(没収される)しかありません。
5. 車が不要になったから
田舎から都会へ転勤になった場合などです。
都会であれば公共交通機関でじゅうぶん移動ができてしまうので、わざわざマイカーを持つ理由がありません。
駐車場代もバカになりませんし、「乗らないし売っちゃえ」となるわけです。
海外赴任だったらなおさら不要ですね。
6. 浮気/不倫に使った車だから
けっして多くはありませんが、それでも確実に存在します。
「旦那や妻が浮気に使った車なので乗りたくない。気持ち悪い。売りたい」というパターンです。
気持ちはわかります。乗るたびに浮気を想像して気分が悪くなるでしょうからね。
(本当は車じゃなくてそんな旦那/妻を手放したいこととお察しします)
7. ATがつまらないから
これは車好きにありがちな理由です。オートマを買ったものの、どこか物足りなくてマニュアルが欲しくなるっていう。
だからATの車を売って、そのお金でMT車に買い替えるわけですね。
マニュアル車って面倒くさそうだから……とは思ったものの、いざオートマ車を買ってみると、恋しくなってしまうのかもしれません。
8. 飽きたから
これは高級車に多いです。お金持ちが「飽きた。もう要らん」といって売ってしまうケースですね。
「この歯ブラシはハズレだ。使いにくい!」と不満に思っても、毛先が広がるまで約2ヶ月使ってしまう私にはない発想です。ゼロの数が5個ちがいます。
まとめとジョブズの逸話
走行距離の少ない車を手放す理由を見てきました。ホントいろんな人がいますね。
いずれにしても、いますぐ売るのが一番高く売れるというのがポイントです。
どうしよっかなぁ〜売ろっかなぁ〜と悩んでいる間にも、相場はどんどん下がってしまう。
であれば、「それならまだ新車同然だけど売っちゃえ」と考えるのが合理的ですよね。
だから中古車市場には登録したばかりで、かつ走行距離の少ない車が出回っているんですね。けっして"曰くつき"なんかじゃなくて。
(なかには事故が原因で売られた車もあるでしょうが)
6ヶ月ごとに車を買い替えたジョブズ
記事の締めくくりとしてジョブズの逸話を紹介します。
アップルの創業者であるステーブジョブズは、6ヶ月ごとにベンツを買い替えていました。その理由はなんと「ナンバープレートをつけたくなかったから」だそう。
ナンバープレートは美しくない
カリフォルニア州にはかつて、新車は6ヶ月以内にナンバープレートを取りつけなければならない、という規制がありました(すでに改正済み)。
これって言い換えれば「それまではナンバープレートをつけなくてもいい」ってことになります。
ナンバープレートなんて美しくない!と考えていたジョブズは、6ヶ月ごとにベンツを買い替えて、この規制を逃れていたそうです。
だからジョブズのベンツはいつ見てもナンバーが付いていなかったんだとか。
なんともぶっ飛んでいます(ちなみに愛車はベンツのSL55 AMGです)。
世の中にはいろんな人がいる。それはもう、びっくりするくらい。
ぜひ中古車を買う際の参考にしてみてください。
たいていの中古車が試乗できない理由に関して、当サイトにはこんな記事があります。