車を買うときに迷うのがボディカラーです。
色が変わると雰囲気まで変わりますよね。
この記事では、黄色い車に3年間乗ってわかったメリット・デメリットをご紹介します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
黄色い車のメリット・デメリット
私が乗っていたのはダイハツのコペンという軽自動車です。
イエローにしたのは、軽自動車のナンバープレート(黄色)と同色にしたらオシャレだと思ったから。
最近は軽自動車でも白ナンバーを選べるようになりましたが、当時は黄色いナンバーのみ。
だったらボディカラーも合わせようと思い、黄色を選びました。
黄色い車のメリット
まずはメリットからご紹介します。
黄色い車は目立つ
黄色いクルマは目立ちます。
危険を示す標識って黄色ですよね。
どうしてかというと、黄色が人の注意を引く色だからです。
黄色いクルマは周囲の視線を集めます。
「他人といっしょは嫌だ。個性的でありたい」というタイプの人には、黄色いボディカラーがおすすめです。
駐車場で見つけやすい
駐車場で見つけやすい、という実用的なメリットもあります。
ショッピングモールなど大型商業施設の駐車場であってもすぐに見つけられますよ。
「どこに止めたっけなぁ?確かこのへんだったような……」
などとさまようことはありません。
方向音痴な方にはぴったりです。
黄色い車は印象に残る
人に覚えてもらいやすいのもイエローの特徴です。
「黄色い車に乗ってる〜さんですよね」という感じで話しかけてもらえたりします。
印象的なボディカラーなので記憶に残りやすいのでしょう。
かつて塾講師として働いていた頃、生徒から「黄色い車の先生」などと呼ばれていました。
「自分には特徴がない」と感じる人は、黄色い車に乗ってパンチを効かせるのもいいかもしれません。
黄色い車は気分を明るくする
イエローを見ると明るい気分になれるのもいいですね。
色彩心理学で黄色は"明るさや希望を与える色"だとされています。
会社へ行くのが億劫なときにも、黄色い車は「頑張ろっかな」という気分にしてくれます。
気分が上がるんですよね。
ナンバーを選んで「2525(ニコニコ)」にしている人がいますが、本当にニコニコな気分になりたければ、数字よりもボディカラーのほうが効果的です。
イエローを選んでハッピーな気分で出かけましょう。
黄色い車は傷がわかりにくい
黄色いボディカラーには洗車傷が目立ちにくいという長所もあります。
コペンはブラックとイエローのツートンでした。ルーフ(屋根)だけがブラックです。
ブラックの部分だけ洗車傷やウォータースポットが目立っていて、イエローの部分は気になりませんでした。
注意していても、車には大小さまざまな傷がついてしまうものです。
そんなとき、穏やかな精神状態でやり過ごせるのは黄色でしょう。
黄色い車は安全
黄色い車は視認性が高いので安全です。
ミラーに映っているのを見落としたドライバーが突っ込んでくる……といったリスクを下げることができるでしょう。
いっぽうで、アスファルトの色に近いシルバーやグレーは危ないですね。
黄色いコペンからグレーの86に買い替えた途端にヒヤッとする場面が増えました。
(道路みたいな色の86です。気づかれにくい……)
「ここにいるよ!」とアピールできる黄色は、安全面でも大きなアドバンテージになるのです。
黄色い車のデメリット
続いては黄色い車のデメリットをお伝えします。
メリットが多い反面、苦労が多いのもイエローの特徴です。
黄色い車は目立つ(悪い意味で)
目立つのはメリットでもありデメリットでもあります。
というのも、誰かに目撃される機会が増えてしまうんですよね。
「この前見かけたよ。どこに行ってたの?」という具合です。
たとえば換金ショップなど、見られたくない場所へ行くこともあるでしょう。
そんなときにはイエローというド派手なボディカラーがネックになります。
目立たずに向かうことなどまず不可能です。
偶然見ていた知人に「うわ。アイツこんなところで何やってんだ?」と思われてしまうかもしれません。
黄色い車などそうそう走っていませんので、「まちがいなくアイツだ」と確信を持って目撃されてしまうわけです。
これが何気に厄介だったり。
(知り合いからの目撃情報がドシドシ寄せられますよ……放っておいてほしい!)
黄色い車はデリケート
洗車用の洗剤を買うときには注意してください。
なぜなら「全色にお使いいただけます※イエローを除く」のような表記があるからです。
塗装を傷めてしまうのでしょう。
シャンプー購入時にはかならず注意書きを読む必要がありますね。
黄色い車には虫が寄ってくる
黄色い車を買って驚いたのは、虫が寄ってくることでした。
買い物を済ませて駐車場に戻ると私の車だけ虫だらけ、なんてこともザラです。
虫たちは明るい場所に集まる習性があるので、黄色いボディに寄ってきてしまうのかもしれません。
虫が苦手な人にとってはしんどいですよね。
かくいう私も虫は苦手なので、見るたびに残念な気持ちになっていました。
(走り出せばすぐどこかへ飛んで行きますが)
黄色い車は変わり者だと思われる
黄色いボディカラーを選ぶと、周囲から「あの人って意外と変わってるんだね」などと思われます。
黄色を選ぶなんて、
- 普通じゃない
- クレイジーだ
- 変わり者だ
そうした固定観念があるようです。
真面目そうに見えても(そして実際に真面目であっても)、黄色い車に乗っているだけで「クセがありそう」という判断を下されてしまう。
損ですよね。
普段から底抜けに明るいキャラクターなら問題ないでしょう。
ですが、真面目だったりおとなしかったりするほどイエローの車を買った場合のギャップが大きくなるので、ヒソヒソいわれてしまうわけです。
まぁ、他人の目など気にせず乗ったらいいとは思いますが。
(私自身は気にしていませんでした。"変人"を否定できないので)
黄色い車は査定が低い
人気色は白と黒ですね。手放すときに高く売れるのは白と黒です。
黄色はプラス評価にはなりません。
売却するときのことまで考えるなら、黄色ではなく白か黒を選ぶのが無難です。
でないと、買取業者に「色がちょっとねぇ 」を連発され、低い査定価格を提示されてしまいますよ。
黄色い車はタクシーと呼ばれる
ニューヨークのタクシーが黄色いせいで、「おいタクシー」などと呼ばれることがあります。
「タクシーなんだから家まで送ってよ」という面倒くさいジョークで絡んでくる人もいます。
最初のうちは楽しく応戦できますが、複数人からおなじボケをされているうちに「またかよ」という感情だけが芽生えるようになります。
幸いにも、ほんとうに道端で止められることはありませんでしたが(外国人なら勘違いするかも?)。
まとめ
ボディカラーにイエローを選んだ場合、たくさんの良いことと悪いことが起こります。
ポジティブに解釈すれば、無難なカラーではできない経験ができる、といえるでしょう。
見知らぬおばあさんから「ナンバープレートは車の色とおなじ色に塗ったんですか?」と聞かれるのも、黄色ならではです。
おばあさん、それ犯罪です。
とにもかくにも、私は黄色を選んで良かったと思っています。
所有していた3年では、日焼けによる退色(色落ち)などもありませんでした。
個性的でキュートなイエロー。
迷っているなら勇気を出して選んでみては?
以上、黄色い車のメリットとデメリットでした。
それとも黄色はやめて、無難な白か黒を選びますか?