薄毛に悩んでいませんか?
著者曰く、あなたはただ「髪を生やす習慣」を知らないだけ、なんだそうです。
習慣を知って実践すれば髪を生やすことができるのだと。
この記事では、小林弘子著『あなたは「髪を生やす」習慣を知らないだけ』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『あなたは「髪を生やす」習慣を知らないだけ』の感想
薄毛やハゲに悩んでいるのは、髪を生やす習慣を知らないから。
著者はそう断言します。
ちなみに小林氏は女性で、育毛診断士、育毛コンシェルジュという肩書を持っているのだそう。
(育毛コンシェルジュ……初耳)
これまでに約5万人の髪を生やしたという「ハゲのカリスマ」のアドバイスを受けるべく、 本書を読んでみました。
なお、私は現段階ではハゲていません。
予防至上主義の20代男です。
頭皮は繊細である
なにより衝撃的だったのが、「頭皮は繊細だからマッサージするな」という指摘でした。
これはもっと早く知りたかった情報ですね。
頭皮のマッサージは私の日課なので。
(シャンプーの際に指でグイグイ揉みほぐしては血行促進ってなもんです)
結構促進のためにやっていたのですが、著者にいわせれば「ダメ」とのこと。
マッサージどころか、洗髪時に頭皮に触れるのもNGだというのです。
頭皮は顔の皮膚よりも繊細。顔の皮膚をマッサージする人はいない。それとおなじ、というのが著者の主張です。
(だから叩いたり、ドライヤーの熱を当てるのもダメ)
頭皮に触れず髪を洗う方法については、本書に説明が載っています。
さっそく私は実践中です。
何歳からでも髪は再生できる
著者曰く、何歳からでも髪は再生できるのだそう。
火傷などをしない限り毛根はかんたんに死なないといいます。
で、頭髪が薄くなるのは髪が細くなるせいだから(抜けて減るのではなく)、生えてくる髪の毛を太くすればいい。
この「生えてくる髪を太くする」というのがすなわち育毛ですね。
実際、ハゲている人の頭皮にも産毛は生えています。
つまり薄毛であっても髪が細くなっているだけで、毛根が死んでいるわけではないのです。
工場は無事で製品にちょっと問題があるだけ、みたいな。
いかにして工場を稼働させるか、というのが育毛のテーマです。
そのために必要なケア方法、生活習慣、食事などを本書から知ることができます。
筋トレでハゲる?
本書のなかには「筋トレをしすぎると男性ホルモンが増えるのでハゲの原因になる」との記述がありました。
つまり筋トレでハゲる、薄毛になると。
もし事実ならすべてのスポーツジムが破綻に追い込まれてしまいます。
この件について一般的には、筋トレがハゲの原因になることはないとされています。
というのも、男性ホルモン(テストステロン)が頭髪を薄くさせるのではなく、変化してDHT(ジヒドロテストステロン)になった瞬間に猛威をふるうから。
よって、男性ホルモンが増えるだけでハゲのリスクが増すわけではないのです。
詳細を書くと長くなるので割愛しますが、もっとも重要なのは「本書には一般論とは異なる内容があった」ということ。
もちろん、この一点だけで「本書の内容はすべてデタラメだ」などということにはなりません。
ただ、なんとなく信用は失ってしまいますね。
(筋トレをするより何も運動をしないほうがハゲそうですが)
まとめ
著者はこれまでに約5万人の髪を生やしてきたそうで、そうした過去の実績にかなり自信を持っているようです。
そのためか、本書には科学的な根拠が示されていない主張が多々ありました。
つまり、著者の経験則にもとづいた主観的な記述だということです。
読んでいて「本当にそうなの?」と思う内容もあります。
先述した「頭皮に触れるな」というのもその一つですね。
が、明確なデータや数値などはなく、「約5万人の髪を生やしてきた育毛コンシェルジュの私がいうんだから間違いない!」みたいな。
あとは、どこまで読者が信じるかですね。
5万人の髪を生やしてきたという実績だけでじゅうぶん信用に値すると考えるのか。
科学的な根拠がない主張には耳を貸さないのか。
あなたはどちらの態度でしょう?
(すべてを経験で語っているわけではないので、ぜひ一読してみることをおすすめします。納得したものだけ取り入れるのが良いかと)
以上、小林弘子著『あなたは「髪を生やす」習慣を知らないだけ』を読んだ感想でした。
本書にあったシャンプーの洗浄成分に関する説明は、シャンプー選びの参考になりました。
どんな成分が良くてどんな成分が良くないのかなど。
薄毛にならないか不安な方にはこちらの記事がおすすめです。