著者のサーシャ・バインは、大坂なおみやセリーナ・ウィリアムズなど一流のテニスプレイヤーと組んできたテニスコーチです。
そんな彼が考える「世界一のメンタルを手に入れる方法」を知るべく本書を読みました。
この記事では、サーシャ・バイン著『心を強くする「世界一のメンタル」50のルール』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『心を強くする「世界一のメンタル」50のルール』の感想
強靭なメンタルを持っていれば、人生でトクをすると思うんですよね。
チョコレートの甘い誘惑に勝てるし、筋トレはサボらないし、 衝動買いもしないし、目標に向かって努力できる。
不倫をしそうになっても、自制心を働かせて踏みとどまれる。
だから家庭も平和。
メンタルの強さは、ないよりもあったほうが良いのは確実です。
しかも本書には「世界一のメンタル」とありますから、内容をマスターできたらもう怖いものなどありません。
期待に胸が膨らみます。
あきらめることが大事
著者は「"思い通りにならないことがある"と諦めるのが肝心」だと述べていました。
人生は思い通りにいかない。
だったらはじめから「人生は思い通りにいかないものだ」とあきらめておけば、クヨクヨすることもないのだと。
ポイントは「どうにもならないこと」をあきらめている点です。
すべてをあきらめて怠惰に過ごす勧めではありません。
テニスだったら天気ですね。
雨の日に「雨じゃイヤだ!」と拗ねてもムダです。受け入れるしかありません。
コントロールできない領域についてはあきらめること。それが強いメンタルを手に入れるために重要とのことでした。
冬の寒い日に「なんでこんなに寒いんだよ!」と不機嫌になりがちな私には、有益な情報です。
SNSとは距離を置くべし
SNSから距離を置くことが、メンタルに良い影響を及ぼすといいます。
SNSを遠ざければ他者からの評価を受けずに済むからです。
誰かに批判されたり、コメントが炎上したりと、SNSはしばしば我々の心をざわつかせます。
ではSNSが生きていく上で絶対に欠かせないものかといえば、そんなことはありません。
使用をやめたらちょっと退屈になるくらいで、大きな支障はありませんよね。
スマホ断ちについて興味のある方はこちらの記事もおすすめです。
負の感情を日記に吐き出す
著者のサーシャは子供のころから日記をつける習慣があったそうです。
出来事を記録するためというよりも、感情を整理するために日記を利用しているのだとか。
著者は家族の不仲に悩んだ13歳のころ、自殺を考えました。
遺書代わりに、日記へ感情を吐き出したといいます。
彼が自殺を思い止まれたのは、もしかすると日記のおかげだったのかもしれません。
私も欠かさず日記をつけています。
書かなくても損はしませんが、書いたほうがトクをします。
ネガティブな感情を抱えたまま布団に入るのはやめにしませんか?
まとめ
本書で紹介されている50のルールのうち3つをご紹介しました。
ほかにもゲンかつぎの効果、ルーティンの大切さ、お金との付き合い方、筋トレのススメなど、メンタルを強くするため方法を知り、いずれもメモをとっています。
本書はとても良い本でした。
そう感じた理由は、主張の根拠が明確に示されているからです。
大坂なおみやセレーナ・ウィリアムズのコーチを務めて得た学びであるため、説得力がありました。
著者が実際に経験し、「こういうときはこうすればいい」と身につけてきた方法です。
選手の活躍がその効果を物語っています。
本書のページ数が多いのは、それだけ具体的なエピソードが多いからです。
とくに大坂選手に関する内容が豊富なため、彼女のファンの方はいっそう楽しめるだろうと感じました。
(著者が2018年に大坂選手と別行動をとったのは13日だけだそう)
大坂選手との別れについても言及
大坂選手が突然サーシャ・バインコーチとの契約を解除したことが、当時話題になりました。
メディアでは不仲説や金銭面での問題などがあれこれ報じられていましたよね。
そんな大坂選手との解約解除についても、著者は本書で述べています。
「メンタルを鍛える」という本筋には関係ありませんが、テニスファンであれば真相が知りたくなりませんか?
そんなファンの方にも本書はおすすめです。
以上、サーシャ・バイン著『心を強くする「世界一のメンタル」50のルール』を読んだ感想でした。