家事に疲れていませんか?
それ、やらなくてもいいことをやっている可能性があります。
この記事では、石阪京子著『人生が輝く!家事の「しないこと」リスト』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『人生が輝く!家事の「しないこと」リスト』の要約と感想
まずは本書の要約から。
しなくてもいい家事に時間をとられ、疲れている人が多い。
家事で楽をすれば理想の暮らしが手に入る。
キッチン、掃除、洗濯、日用品、習慣それぞれで「しないこと」を紹介。
以上がおもな内容です。
その「当たり前」じつは不要?
自分で当たり前だと思っている行為にたいし、「やる必要ないかもしれない」という発想にはなれませんよね。
誰かに「それ、やらなくていいんだよ」と指摘してもらう必要があります。
とはいえ、誰も家事のチェックなどしてくれません。
だったら本書を読み、セルフチェックするに限ります。
ラクをして、理想の暮らしを手に入れるために。
(「常識を疑える」ことに本書の意義があります)
あれを買えこれを買え。お金で解決!
ラクをするために「家電を買うべし」というのが著者の考えです。
布団を干すのはやめよう。重労働だし、天気にも左右される。
布団乾燥機を買えば解決だ。
掃除は日々ちょこちょこやるのが大事。そうすれば年末の大掃除なんてやる必要ない。
掃除をする時間がないなら、お掃除ロボットを買えば解決だ。
洗濯物を干すのも手間だよね。
でも大丈夫。洗濯乾燥機を買えば解決さ。
衣類を自宅で保管するのは面倒だ。
だったら衣類保管サービスに預けちゃえ。
こんな感じです。
どんな感じかというと「お金で解決しよう」という感じです。
ただ、これらの解決策には賛同しかねます。
家電を買うために労働時間が増える
便利家電を買うにはお金がかかりますよね。
本書では36万円の洗濯乾燥機が紹介されていました。
2ヶ月分の手取額が36万円の人もいるでしょう。
つまり、2ヶ月分の労働時間を差し出して、洗濯乾燥機を買うわけです。
要らなくないですか?
だったら自分でハンガーにかけて干したほうがいい。
お掃除ロボットにしても、布団乾燥機にしてもおなじです。
モノを買うためには、価格分の労働をしなければなりません。
洗濯乾燥機を買ってラクをするために残業を頑張るって、本末転倒ですし、ラクできていません。
著者のアドバイスに従ったところで、理想の暮らしが手に入ることはないでしょう。
たくさんの家電は手に入りますが。
お金と時間の考え方については、こちらの本が参考になります。
「モノを買うとは労働時間を差し出すこと」という意識を持てば、便利家電に誘惑されることはないでしょう。
まとめ
『人生が輝く!家事の「しないこと」リスト』の通りに行動しても、人生は輝きそうにありません。
家電の稼働ランプで部屋が輝くだけです。
「ラクをするために金を使え」というアドバイスは本質的ではないんですね。
見せかけはラクになりますが、そのぶん仕事をして稼がなければいけないので自由時間は増えません。
このカラクリに騙されないようご注意ください。
しないことリストに「本書を読むこと」を加えても良いかと思います。
以上、石阪京子著『人生が輝く!家事の「しないこと」リスト』の要約と感想でした。
家事の問題は、お金をかけなくても解決できます。