2021年にマイナーチェンジした新型MINIの「マルチディスプレイメーターパネル」が貧相です。
まるで社外品を後付けしたようなチープさが漂っていますが、社外品ではありません。
このメーターパネルが新型MINIの純正の仕様となっています。
だから「こんなメーターはダサいから嫌だ」と叫んだところで、逃れることはできないのです。
マイナーチェンジする前のモデルには、アナログのタコメーターと速度メーター、燃料計が備わっていました。
2021年の改良で、それらをすべて廃止して小判形のメーターディスプレイに集約し、デジタル表示としています。
その見た目はお世辞にも高級感があるとはいえず、むしろ"カーナビ代わりに使っている固定したスマホ"のようで、どこか虚しさがあります。
ナビ代わりのスマホ……若者が乗る古い軽自動車くらいでしか見ない光景です。
お洒落さや個性が売りの輸入車MINIですが、このメーターの"個性"はいかがなものでしょうか。
この記事では、
- インテリアから浮いているメーター
- 小さくて簡素で安っぽいメーター
など、「2021年にマイナーチェンジした新型MINIの内装の滑稽さ」についてわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
2021年に改良した新型MINIの内装がダサい
ダサいのはMINIの内装全体ではなく、メーターディスプレイです。
じゃあ視界に入れなければ良いかというと、速度メーターですのでそうもいきません。
いったいなぜこんな仕上がりになってしまったのでしょう。
設計段階でメーター類の存在を忘れていて、インテリアが出来上がってから「あれ、そういえばスピードメーターがない」と気づき、慌てて応急処置をしたようなデザインです。
早い話が、手抜きに見える、ということです。
デジタルメーターの表示も凝っているわけではなく、映像が立体的に映し出されるプジョー208のディスプレイとは「先進性」が比べものになりません。
スピードメーターがダサい
新型MINIのスピードメーターには、現在出ている速度だけが数字で表示されます。
先代のアナログメーター(ないしアナログ風のデジタルメーター)なら、目盛りが260km/h程度まであり、現在の速度を針が示してくれます。
だから「MAX260km/h出せる自動車に乗って、50km/hで走っている」とドライバーは余裕を感じられるものですが、新型MINIのメーターにこのような最高速度の表示はありません。
どれくらいのポテンシャルがあり、現在どれくらいの余力を残して走っているのか、不明です。
30km/hで走っているなら30km/h、50km/hで走っているなら50km/h、新型MINIはそれだけしかドライバーに伝えてくれません。
メーターをデジタル化するのはともかく、せめて「演出」にはもう少し凝れたのではないでしょうか。
体重計ではないので、数字だけを端的に教えてくれればOK、という問題ではないはずです。
新型MINIのメーターディスプレイは、けっして「気分が高揚する」とはいい難い出来です。
高揚どころかむしろ"ドライバーを萎えさせる見てくれ"で、メーターを見る気になれません。
原寸大の大判みたいなディスプレイサイズ
新型MINIのメーターディスプレイは、原寸大の大判みたいな大きさと形をしています。
大判というのはそう、江戸時代に使われていた金貨、大判と小判のあの大判です。
ちなみにMINIのメーターディスプレイのサイズは5インチです。
iPhoneの画面は、
- iPhone13mini:5.4インチ
- iPhone13:6.1インチ
ご覧の大きさですので、MINIのメーターはほぼ「スマートフォンのサイズ」だといえます。
メルセデス・ベンツやホンダeの大型ディスプレイにくらべて、MINIのそれは小さく、貧相です。
しかもインパネのデザインに溶け込んでいるわけでもなく、後付けしたかのようにディスプレイの存在だけが浮いているため、違和感があります。
ディスプレイはフレームレスで、メーターバイザーすらついていません。
なぜMINIは先代までのアナログメーターを廃止し、わざわざデジタルメーターに切り替えたのでしょうか。
「インテリアからボタンやスイッチ類を排除してスッキリさせたかったのでは?」
そう思う方がいるかもしれませんが、空調は変わらずダイアル式ですし、エンジン始動や走行モード切り替えの物理的スイッチは、マイナーチェンジ後もそのまま継承されています。
したがって新型MINIは、車内から物理的なスイッチ類を無くしたかったわけではなさそうです。
なぜかメーター類だけが、冗談みたいな大判型ディスプレイになってしまいました。
"標準でスピードメーターがついていないから社外品を後付けした"かのような見た目……滑稽ではないでしょうか。
改良ではなく、改悪です。
せめてメーカーオプションで「アナログメーター」を選べたら良かったのですが、カタログには見当たりません。
新型MINIをオーダーした場合、問答無用であのメーターディスプレイをくっつけられます。
MINIの購入を考えているなら、覚悟しておきましょう。
まとめ
MINIは車両価格300万円以上する輸入車ですが、価格とディスプレイの出来が見合っていません。
ドライバーが運転中にもっとも視線を送る場所だからこそ、MINIはもっとこだわったデザインにするべきだったのではないでしょうか。
これなら、200万円程度で買える国産コンパクトカーや軽自動車のインパネのほうがお洒落です。
新型MINIのメーターディスプレイは、「ナビ代わりにスマホを固定しているお値段30万円の中古軽自動車」と大差ありません。
まるで超高級ホテルの客室に置かれたスリッパが100円ショップの商品だったかのような、「ここだけどうにかならなかったのか……」という残念さがMINIのディスプレイにはあります。
ダサいダサくないは人それぞれの感覚によりますが、この冗談みたいなディスプレイなら、100人中98人が「ダサい」と答えることでしょう。
インテリアのほかの部分、たとえば円に囲まれたセンターディスプレイや肉厚のシートがお洒落なだけに残念です。
次のモデルチェンジに期待しましょう。
以上、2021年にマイナーチェンジした新型MINIの内装の滑稽さ、でした。
【結論】社外品を後付けしたようにしか見えないマルチディスプレイメーターパネルは、ショボい、ダサい、安っぽいの三拍子。懐古主義者でなくとも、これなら「昔のほうが良かった」と感想を述べるに違いない。
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