あなたは確実に運動のモチベーションを上げる方法を知っていますか?
それは本書を読むことです。
この記事では、ジョンJ.レイティ著『脳を鍛えるには運動しかない!』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『脳を鍛えるには運動しかない!』の感想
まず本書の特徴はその「分厚さ」です。
およそ340ページにわたって「運動は素晴らしいぞ!」ということだけを説きつづけています。
本書を読めば、どんなに運動嫌いな人でも運動を始めたくなるでしょう。
私は筋トレを日課にしました。
たんなる精神論ではなく、主張はどれも研究データなどの明確な根拠に基づいています。
著者がいうには「何百という研究論文に基づいている」のだそう。
ゆえに、信用できる内容だと感じました。
どんな運動をすればいいのか?
本書はただただ「運動をしろ!」と勧めてくるわけではありません。
目的別にどんな運動をするべきか示してあります。
目的というのは、たとえばストレス解消、不安の軽減、学習能力の強化、うつ状態の抑制など。
運動をすることで「なにを得たいのか」によって、やるべき運動の内容も変わってきます。
たとえば不安が強い人は「毎日15分くらいの激しい運動が良い」など。
本書を読めば、あなた自身に適したメニューを知ることができますよ。
タイトルにある「脳を鍛える」というのは、「頭が良くなる」という狭義の意味ではありません。
記憶力を高めるほかにも、不安やストレスに負けないようにするといった意味での「鍛える」でもあるのです。
運動には「抗うつ作用」がある
運動とうつの関係について著者は、「運動はまちがいなく抗うつ剤になる」と主張しています。
気分の落ち込みを防ぐために、外に出てウォーキングやジョギング、ランニング、サイクリングなどをするのが良いのだそう。
運動をすることによって、
- 気がそれる
- 筋肉の緊張がほぐれる
- セロトニンの分泌を促す
- ノルアドレナリンの分泌を促す
などの効果が得られます。
いずれもメンタルにはプラスに作用しますね。
なお、上記のセロトニンやノルアドレナリンなどのように、本書にはしばしば専門用語が登場します。
GABAだとか、シナプスだとか。
でも心配いりません。巻末にはそれら用語の解説集がついているので、きちんと理解しながら読み進めることができます。
脳科学に疎い私にとって心強い味方でした。
運動を継続するのにもコツがある
運動って、始めるより続けるほうが難しいと思いませんか?
「よし筋トレするぞ!」なんて意気込んで買ったダンベルが、1週間後には押入れのなかで眠っていたり。
だんだんモチベーションが下がってきて、運動をするのが億劫になってしまうんですよね。
だって、運動なんてせずにゴロゴロしているほうがラクですし、快適ですし。
そこで著者は、運動を続けるためのコツを読者に伝授してくれています。
- 毎日やるかやらないかの2択で考えない
- なるべく大勢でやる
完璧主義にならず、なるべく仲間といっしょにやるのがいいそうです。
ただ、いずれもオマケのようなもの。
本書を読んで知った「運動のメリット」こそ、最大のモチベーションを発揮してくれますよ。
運動をすればストレスやうつが抑えられて、ガンにかかりにくくなり、認知症の発症率が半減し、脳の神経成長因子が増えるなどなど。
こうした知識があなたを「走りたい!筋トレしたい!」ってな気分にさせてくれることでしょう。
まとめ
本書には「運動はほとんどの精神の問題にとって最高な治療法」であるという旨の記載がありました。
ストレス、不安(パニック)、うつ、注意欠陥障害、依存症など。
このストレス社会において、メンタルになんの問題も抱えていない人などいるのでしょうか。
誰もがたくさんのストレスや不安とともに生きているかと思います。
であれば、本書を読んで損をする人などいないと思うのですが。

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
- 作者:ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
以上、ジョンJ.レイティ著『脳を鍛えるには運動しかない!』を読んだ感想でした。
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