欲しい物はありますか?『物欲なき世界』を読んだ感想

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

f:id:MORIKO:20200128165820p:plain

あなたには欲しい物がありますか?

いま、「欲しいモノがない」と多くの人が感じているといいます。

 

この記事では、菅付雅信著『物欲なき世界』を読んだ感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『物欲なき世界』の感想

f:id:MORIKO:20200128171240p:plain

本書では、消費者の物欲が薄れている現状から、資本主義の未来にまで言及しています。

 

端的にいえば、面白い本でした。

モノが売れないいっぽうで、何が売れているのか。何が消費者の心を掴んでいるのか。

そもそも物欲の正体は何なのか。

資本主義はまもなく終焉するのか。

日本は楽園に近づいているのか。

 

こういった内容に興味がある方なら、本書を読んでも損はしません。

いえむしろ、かなり楽しめるかと思います。

 

「買い物リストを埋めること」が幸福の証ではない

f:id:MORIKO:20200126103443p:plain

とつぜんですが、あなたはいま、幸せですか?

いまこの瞬間です。どうでしょう?

(退屈なこのブログのせいで不幸だとしたら謝ります) 

 

幸せであれば、とても素敵なことです。

みなさんにそうであって欲しいと願います。

が、もしあなたが幸せでないとしたら、それは現代が「幸せになりにくい時代」だからかもしれません。

 

著者はこの点について、「買い物リストを埋める」時代は終わったと述べています。

かつての社会(たとえば高度経済成長期)では、家電を買うこと、マイカーを持つこと、マイホームを持つことが幸せの証でした。

 

が、現代においては、家を持っていることも、(たとえポンコツであれ)マイカーがあることも 、薄型テレビを持っていることも「ふつう」です。

 

つまり、埋めるべき買い物リストのような、幸福へのチェックシートがない時代なんですね。

 

 

本当の幸せって、何だ?

その結果、みんなが「幸せって何だろう?」と考えるようになる。 

これが、物欲なき社会の、ひとつの到達点です。

 

f:id:MORIKO:20200128170348p:plain

本書を読んでいて、私は安心しました。

目指すべき幸せが見えないのは、私の目が悪いからではなく、社会に霧がかかっていて行くべき方向がわからないせいだと知ったからです。

 

これからは私も、あなたも、まるで哲学者のように自分のアタマで「幸せとは何ぞ?」というテーマと向き合っていかなければなりません。

そういう時代なんですね。

 

もし私なりに「これが幸せだ!」という結論が出たら、このブログでお伝えします。

あなたなりの結論が出たら、こっそり私に教えてください。

 

「ステータス消費」やめてみる?

f:id:MORIKO:20200128170753p:plain

あなたはステータス消費をしていませんか?

 

「私はこんなにお金を持っている立派な人間なんだぞー!」とアピールするための買い物です。

たとえばブランド品のバッグを買ったり、自動車ならハイグレードのモデルを選んだり(乗り心地は変わらないのに)。

 

お金に余裕があれば問題ありません。

が、通帳残高ばかり気にしているにもかかわらず「ステータス消費」をしているとしたら、たくさん働いてたくさん稼ぐ必要が出てきます。

つまり労働時間がいっこうに減らないんですね。

 

本書を読むと、こうしたお金の使い方について考えるきっかけにもなります。

(多くの人が「無意味さ」に気づき出したから物欲がなくなっている) 

 

まとめ

f:id:MORIKO:20200128170954p:plain

本書は、多くの書籍から引用をしています。

 

最初から最後までスムーズに主張を展開させつつ、上手に引用しているんですね。

つまりなにが言いたいかというと、あらゆる書籍や識者(おもに海外)の知識も知れて、とてもお得な本だということです。

 

したがって私は『物欲なき世界』を、物欲なきあなたにおすすめします。

あなたの物欲センサーが反応することを願って。

 

物欲なき世界

物欲なき世界

  • 作者:菅付雅信
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2015/11/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

以上、菅付雅信著『物欲なき世界』を読んだ感想でした。