人生を楽しんでいますか?
自分自身のいまの人生を、肯定できますか?
この記事では、齋藤孝著『知的人生を楽しむコツ』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『知的人生を楽しむコツ』の要約と感想
まずは本書の要約から。
知的人生とは、自分自身の楽しみとして学び続ける人生のこと。
知識や教養をひけらかすことではない。
学んでいる限り自分の人生を肯定できる。
学びは脳のなかで生じる不安を抑え、人生に喜びをもたらす。
知的人生を楽しむためのコツを紹介する。
以上がおもな内容です。
- 学ぶことが好きな人
- 人生がつまらない人
- 漠然とした不安を抱える人
そんな人に適した本だといえます。
「楽しい人生」ってどんな人生?
「楽しい人生を送りたい」とは、誰もが願うことです。
ところで楽しい人生とは、具体的にどんな人生を指すのでしょう?
- 南国で穏やかに過ごす人生?
- 莫大な富を手にする人生?
- 愛する家族と過ごす人生?
- フェラーリを乗り回す人生?
- 起きて寝るまでゲーム三昧の人生?
- 働かなくていい人生?
人によって答えは違います。
ただ、上記のような人生には飽きてしまうと思いませんか?
なぜなら、そこには「成長」が感じられないからです。
上達や成功を感じられる人生こそ、ほんとうの楽しい人生である。
これは万人に共通する感覚でしょう。
だとしたら学び続ける人生とは、死ぬまで楽しくてハッピーな人生だということになります。
「知的人生」って具体的には?
知的人生を送るためのアドバイスとして、著者は「一流のものに触れよ」と述べています。
- 本
- 音楽
- 絵画
- 映画
こうした分野で、一流と呼ばれるものを体験することが重要だそうです。
なぜなら、一流のものに触れると世界が広がり、深まっていくから。
どれが一流かわからなければ、「古典」に当たれば間違いないといいます。
一流のものを耳にし、目にし、味わう人生。
想像しただけでワクワクしませんか?
YouTubeの視聴に時間を費やすよりは、知的で、深みがあって、楽しい人生になることでしょう。
一流のクルマを運転して味わうのも、知的人生です。
楽しい人生を送るコツが満載
本書は「学び」だけを勧めるものではありません。
人生を楽しむコツについても紹介しています。
たとえば、フッと力を抜くために漫画『天才バカボン』を読むと良いよ、とか。
人生を前向きに楽しく生きるためには「気晴らし」が重要だよ、とか。
ニュースを眺めるなど情報に触れるのは気晴らしになりにくいよ、とか。
お風呂に入るのが気晴らしになって良いよ、とか。
SNSに投稿された他人の投稿を読む(そして嫉妬する)よりは、『天才バカボン』を読む(そしてニッコリする)ほうが楽しいに違いありません。
まとめ
齋藤氏はこんな言葉を記しています。
「 毎日が楽しいかどうかは、精神が成熟しているかどうかの問題」だと。
手厳しい意見ですね。
毎日が楽しいと思えないのは、未熟な精神を持っている自分の責任だというわけです。
つまらないのは世界ではなく、自分。
本書に載っているのは、精神を成熟させるための具体的な方法です。
つまり、人生を楽しむための方法です。
あなたは毎日YouTubeを見ながら「ツマラナイ」とため息をついていませんか?
それは動画がツマラナイせいかもしれませんし、精神が成熟していないせいかもしれません
以上、齋藤孝著『知的人生を楽しむコツ』の要約と感想でした。
齋藤氏による「仕事を楽しむコツ」はこちらです。